共犯
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私たちは共に逃げることになった。
だけど
晋助はこの吉原きっての人気花魁。
そんな晋助がいなくなれば、
すぐに気づかれてしまう。
これは、
命がけの逃亡になるだろう。
怪しまれないように、
私たちは何日間か距離をとり、
晋助にはいつも通りの花魁として振る舞ってもらていた。
そして・・・
「##NAME1##!」
厠の潜り戸から出て来た晋助に目を奪われた。
晋助は、いつものきらびやかな着物ではなく、
地味な男物の着物を身につけていたからだ。
「晋助!」
私は晋助の元に走り寄った。
「会いたかった・・・」
お互いに抱き締め合い、
周りを欺くために離れていた時間を埋めるように、
口づけをする。
「もう二度とお前ェの元を離れねー。
これからはずっと一緒だ・・・」
「うん・・・」
私たちは再び抱き締め合った。
「晋助。
早く、逃げよう!いつ誰かに気づかれるか・・・」
「分かってる。
こっちだ。」
私たちは手を取り合って、
共に走り出す。
あぁ・・・
何度、こうやってこの人と共に
逃げることを夢見ただろうか・・・
不思議と・・・
逃亡を気づかれて晋助を連れ戻されないかという恐怖と同じくらい、歓びとうれしさが混じった期待の気持ちがあった。
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