保健医の高杉せんせー
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ズキン・・・ズキン・・・
ズキン・・・ズキン・・・
下腹部が痛い・・・
締め付けられるような独特な痛み・・・
授業にも全く集中できない・・・
それどころか、
今こうしてイスに座って授業を受けていることすらも死ぬほどつらい・・・
そう。
コレは女の子なら誰でもくるアレで・・・。
私は、生理痛がひどいタイプで、
特に今回はかなりひどい・・・。
『ちょっと、ゆいちゃん、大丈夫?
顔が真っ青よ?』
そう言ってトントンと肩を叩いてきてくれたのは、後ろの席のお妙ちゃん。
『お、お妙ちゃん・・・
お腹痛い・・・』
『えぇ?それは大変・・・あ。
もしかして、アレ?』
さすがお妙ちゃん、
すぐピンときたみたい。
『うん・・・。
今回は特にひどくて・・・』
『汗もすごいし、休んだほうがいいわ。
あの先生!』
そういって、
お妙ちゃんは授業をしていた銀ちゃんに呼びかける。
「どうした?
お妙。」
『水島さんが気分が悪いそうです。
保健室に連れていってもよろしいですか?」
「・・・!
マジでか。ゆい。
大丈夫か?」
「はい・・・大丈夫で・・・
うっ・・・」
「おいおい・・・顔真っ青だし、
重症じゃねーか・・・。
銀さんの授業なんて、授業であって授業じゃねーからな~。授業は気にせずすぐに保健室に連れていってあげなさい。」
『・・いや、それ自分でいうんですか?
まぁいいですけど。
神楽ちゃん。ゆいちゃん保健室まで運ぶから手伝って?』
「アイアイサー!姉御!」
「ごめんね?2人とも・・・」
「なに言ってるの。
友達でしょ?」
「お安い御用ある!」
********
そうして・・・
私は神楽ちゃんにおぶられながら、
保健室に向かった。
ズキン・・・!
ズキン・・・!!
保健室に向かう間も、
痛みは治まらなくて・・・
いや、むしろ増していて・・・
「っ・・!
うっ・・・・・!」
「ゆいちゃん、ほんと大丈夫?」
「もうちょっとで保健室アル」
2人が心配そうに見つめる。
ほんと痛い・・・
痛すぎるよ・・・
あぁ・・・
もう少しでせんせーのいる保健室だ・・・
助けて・・・
せんせー・・・
私は、
心の中で、
何度も何度もせんせーの名前を呼んだ。
ガラッ・・・
『高杉先生、いらっしゃいますか?』
「お妙と神楽じゃねーか。めずらし・・・
って、ゆい?!!!
どーした?!ゆい!!」
優雅にイスに座って、
余裕の笑みを浮かべていたせんせーが、
神楽ちゃんにおぶられてぐったりしている私を見て、血相変えてこちらに寄ってきた。
『それがその・・・
すごい腹痛らしくて・・・』
「腹痛?
・・・あぁ、生理痛か?」
『え。
あ、は、はい・・・。そうみたいです・・・』
お妙ちゃんは、相手が
男の先生だから気を使って、オブラートに包んで言ってくれたけど、
せんせーはすぐにソレが生理痛だと分かったらしい。
「・・・!
せんせ~っっ!痛い・・・っ」
「ゆい・・・
もう大丈夫だ・・・。
心配すんな。俺がついてる・・・」
私はせんせーの姿が見えると、
すぐにせんせーにしがみついた。
そんな私に優しい口調で大丈夫だといいながら、お姫様抱っこをしてくれた。
「せんせっ!せんせ~っ」
「ゆい・・・
ここに来たからにはもう大丈夫だ・・・。」
ちゅっ・・・
そう言って、
額にキスしてくれた。
「お前ら・・・」
『えっ?!///
あ、は、はいっ・・・』
「世話かけたな。
ゆいは俺が診るから、
お前らはもう授業に戻っていいぜ」
『あ、は、はい・・・』
「姉御・・・」
『なに?神楽ちゃん・・・』
「あの2人・・・
完全に2人の世界アル・・・。
自分たちが教師と生徒っていう関係って、
完全に忘れてるアル」
『そうね・・・。
私たち、完全に邪魔者になってるわね。
帰りましょう、神楽ちゃん』
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