保健医の高杉せんせー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「せんせー、遅いですよ!」
今日はせんせーと、
晩ごはんを外で食べる約束をしてて、
せんせーが仕事終わるまで、
せんせーの車でまってた。
「あぁ悪ぃ。
職員会議、抜けだそうとしたんだが、
松平の野郎に捕まっちまってな」
「…いや、その発言も教師としてどうかと思いますけど…」
「で?今日はなに食べてぇ?」
「えっと~…
あ、今日はお寿司がいいです!」
「寿司か…
お前にしてはなかなかいいチョイスじゃねーか」
「お前にしてはは余計です!」
そう言いながらも、微笑むせんせーにドキッとしてしまう。
※※※※
連れてこられたお寿司屋さんに、
凍り付いた。
だって…
「お寿司が…回ってない…」
「あ?
回る寿司ってなんだ?」
私の問いに、意味が分からないって顔でそう問い返すせんせー。
こ、これは、
ドラマとかで見た
値段が書いてない寿司屋というヤツ…
私はてっきり、
回転寿司とばかり思っていた。
「だから、その…、
ベルトコンベアみたいな上に、
お寿司の載った皿が置いてあって、
どんどん流れて来る…」
「へぇ…そんなシュールな寿司屋もあんだな」
「シュールって…むしろめちゃくちゃメジャーですけど?!
え、回転寿司、行ったことありません?!
ちびっ子も大好き!」
「ねーな。
ここは高杉家御用達でな、
俺はガキの頃から寿司っつったら
ココだったからな…」
「ま、まじですか…」
高杉家御用達って、
何者なんですか、あなたは…
てか回転寿司の存在すら知らないって、
世界が違いすぎる…
「前々から思ってましたけど…
高杉家って、そんなすごい感じなんですか?
ご両親って、なにされてるんですか?」
私がそう聞くと、
せんせーは、なんだか嫌な顔をした。
「え。
なんか、マズいこと聞きました?」
「……いや、別にそういうわけじゃねぇ。
俺の親父とお袋は、
俺が大学に入った頃に交通事故でおっち死んだよ」
「えっ…。そ、そうだったんですね…。
すっ、すみません。そうとは知らず…!」
「別に構わねぇ。
家を守ることしか頭のねぇ堅苦しいヤツらだったからな…。
高杉大病院の医院長だかなんだか知らねーが、
ほんと嫌だったよ、あの家が」
「え…
今なんかさらっとスゴいこと言いましたけど…
高杉さんのお父さんって、あの高杉大病院の医院長だったんですか?!」
「あぁ」
「えぇぇ??!」
高杉大病院と言えば、
日本に住んでたら知らない人はいない病院!!
まさかあの病院がせんせーのお父さんの病院だとは…
「うちは代々医者の家庭で…
男が産まれりゃ、必ず医者になるようしつけられた。
俺ァ、顔だけじゃなく頭も良かったから、
医者には簡単になれたが…
医者の世界の汚さには、吐き気がした…」
「…なんか途中から、
めちゃめちゃ自慢入ってません?
私の気のせいデスカ?」
「だが、心配すんな。
堅苦しい親父もお袋ももういねぇ。」
「え。無視?」
「だから、
俺ァ、男が産まれたからって医者にさせようなんざ毛頭思わねぇし、
堅苦しい家庭になんざする気もねぇから」
「・・・・・。」
〝ねぇから”・・・と、言われましても・・・、
私はなんて答えたらいいんですか?
「オイ、聞いてんのか?」
「・・・っ///
き、聞いてますよっ・・・///」
いたって平然としているせんせーが憎い。
だってこんなの・・・
こんなのプ、プロポーズみたいで・・・///
高校生の私に、そんなのあるわけないって
思うけど、
でも顔が赤くならずにはいられない。
恋愛偏差値の低い私に、
こんな刺激の強いことを言うだなんて、
せんせーはずるいよっ・・・///
。