保健医の高杉せんせー
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「それにしても・・・
あなたが教師をしているだなんて驚きね?
あの不良少年が・・・」
「・・・まぁ、いろいろあってな。」
とあるホテルの一室。
そこに俺たちはいた。
椿は仕事の関係でこっちにきていて、
ホテルのこの部屋に泊まっているらしい。
「さっきの子は誰?
生徒さん?」
「あ?」
「ほら、あなたと公園であったときに
いた制服姿の女の子」
「・・・あれは・・・、」
ふいに、俺と椿の姿を見て、
驚いていたゆいの顔が目に浮かぶ。
「もしかして・・・
彼女だったりして。」
「・・・・・!」
「あれ?当たり?」
「・・・。」
「ふ~ん。
あの子が今の晋助の彼女かぁ~」
「・・・そういうお前はどうなんだよ」
「まぁ言い寄ってきてくれる人は色々いるわよ?
けど、あなたほどの人は、いないかしら・・・」
椿のそういう口ぶりはあの頃となに
一つ変わってなかった。
いつも椿の言葉は俺を惑わした。
気持ちが、あの頃に戻っていく・・・
「フンッ・・・
よく言うぜ・・・」
「あら。
ほんとよ?」
「っ・・・!」
ドサッ・・・!
その本気とも嘘とも取れる、椿独特のしたたかな態度になんとも言えず感情が高ぶって、
椿をベットに押し倒す。
「・・・・。」
「・・・・。」
「いいの?
可愛らしい彼女さんが泣くわよ?」
「そうやってはぐらかすんだよな、お前は昔っから・・・。
ちゃんと俺を見ろよ、椿・・・」
「んぅっ・・・!」
俺は強引に椿の唇を奪ってやる。
何度も何度も味わうように唇を重ねると、
椿は俺の首に手を回してきた。
「椿っ・・・」
「晋助・・・」
この強い瞳に・・・
この漆黒の髪に・・・
なにもかもに惹かれてた・・・
あの頃から・・・
「んっ・・・はぁっ・・・あっ・・・」
椿の首筋に吸い付き、
赤い痕を何度も残す。
“せんせーっ・・・”
「っ・・・・」
突然、ゆいが俺を呼ぶ声がした。
その瞬間、椿の肌に触れていた俺の手が止まる。
「晋助・・・?」
“せんせーっ”
“ちょっと、せんせーっ!”
“あのねっ、せんせーっ”
ゆいの泣いたり、笑ったり、怒ったり・・・
そんな表情が次々と浮かんできて・・・
“せんせー・・・、どこ行くんですか?”
そして最後に、
俺と椿の姿を見たゆいの表情が浮かんだ。
「ちょっと晋助。
どうし・・・・
「悪ィ、椿。」
「え?」
「俺ァ、お前を抱けねぇ。」
「?!
ど、どうして?!」
「・・・・。
ぜってー泣かせたくねー女がいんだよ・・。」
俺は部屋から出た。
“せんせー。
どこ行くんですか・・・?”
ゆいのあの時の言葉が耳について離れねぇ・・・。
ゆい・・・。
俺ァ、どこにも行かねーよ・・・。
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