保健医の高杉せんせー
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「晋助・・・?」
「椿・・・。」
私は・・・
こんなせんせーの顔を初めて見た。
ううん。違う。
一度だけ・・・見たことがある。
保健室で見たせんせーのアルバムに写ってた・・・
これはあの時のせんせーの顔だ。
まだ・・・
せんせーが、
私以外の誰かをその瞳に映してた・・・
高校生のせんせーの顔・・・。
「せ、せんせ・・・
「ゆい。
さき、銀八たちんトコ戻ってろ。」
「え・・・。
でも・・・・」
せんせーは私にそう言うと、
目の前の女の人の方に行ってしまう。
待ってよ、せんせー。
なんでその人の方へ行っちゃうの?
銀ちゃんと私が自由時間に一緒にいた事は、
怒ってたクセに・・・。
せっかく私と2人っきりになれたんだよ?
それにもう、
自由時間も終わりだよ?
早く集合場所行かないと、
旅館行きのバス出ちゃうよ?
言いたいことは山ほどあるのに、
その何一つ出てこない。
きっとそれは・・・、
なにを言っても・・・
せんせーを・・・
ううん、今ここに居るのは“高杉せんせー”
じゃない。
“高杉晋助”を止めることができないとわかっているからだ。
「せんせっ・・・、
どこに・・・行くんですか・・?」
それが私がやっと言えた言葉だった。
「・・・・。
先・・・行ってろ・・・
バス出ちまうぞ。」
「・・・。」
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