保健医の高杉せんせー
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最近、
せんせーと頻繁にメールをするようになった。
内容は、テレビの話とか今日の晩御飯の話しとか・・・保健室では話し切れなかった事。
せんせーって、
メールとかあんまり好きじゃない人なのかなって思ってたけど、
送ればちゃんと返してくれるし・・・
まぁ、絵文字とかはないし、
文字数も少なくて、淡白なメールなんだけど、
ちゃんと返してくれるって事が嬉しい。
・・・にしても・・・。
「この間のデートの帰り・・・///」
今思い出しても顔から火が出そう。
あの日のデートの帰り、
せんせーからネックレスをもらってから・・・
なんだか変に意識しちゃって
何喋っていいか分からなくなって、黙ってたら
いつの間にか寝ちゃってたみたいで・・・
頬に触れる手の感触・・・
それがせんせーの手だって分かって、
内心すっごいパニクった。
起きなきゃって思ったんだけど、
パニクッってて、目を開けることができなくて・・・
しかも、
なんだかせんせーの視線が
私に注がれてるような気がして・・・
余計に目を開けづらくて、
寝てるフリをした。
そしたら・・・
せんせーの気配が急に近づくのを感じて・・・
せんせーのいい匂いが
鼻をかすめたと思ったら、
唇に・・・
熱を感じた・・・。
たぶん・・・
それは、数秒だったと思う。
だけど、
私にとっては、それは何時間にも感じられて・・・
目を開けて、
今起きましたみたいに装った時、
せんせーは至って普通の態度だったから、
あれは夢だったのかも・・・
とかぼんやりと思ったりもした。
そのまま家に帰って・・・
せんせーにキスされたんだっていう
事実を改めて自覚した時、
そりゃもう恥かしさのあまり、
のた打ち回った。
「にしても・・・
せんせーの唇・・・柔らかかったなぁ~・・・」
あれから・・・
何度も何度もせんせーとのキスを思い出す。
せんせーの唇はふっくらしてて・・・
唇から全身に広がるような甘い感覚・・・
自分とは違う、
せんせーの唇の熱の感覚が・・・
今でも鮮明に残ってる・・・
「キスって・・・こんな感じなんだ・・・///」
机の上に置いてある、せんせーにもらったネックレスを見ながら、
そう思う。
水族館でも唇の横にキスされたけど・・・
あの時とは、桁違いに嬉しかった・・・
車の中で唇にキスされた時・・・
すごく満たされるような気がしたよ・・・
こうされる事を、
待っていたような・・・
この気持ちは・・・
なんなんだろう・・・・?
********
ブーブー。
どうも、坂田銀八です。
現在、職員会議中に・・・
ブーブー
何度もバイブ音が鳴る。
いや、俺のケイタイじゃねーよ?!
俺の横にいるヤツ。
高杉の携帯だ。
さっきっから、
携帯が鳴るたびにすぐさま開いては、
にやにや、にやにやしてやがる・・・
気持ち悪ぃったらありゃしねぇ!
(つーか、職員会議中に堂々と携帯見んな!)
まぁ、相手は察しついてるけど・・・
「おぅ、高杉ィ。
さっきっからメール見る度にやにや、にやにや・・・
気持ち悪ィんだよ。
恋愛したての中2男子か!お前ェは」
「あ?
ろくな恋愛した事ねーお前ェに言われたかねーんだよ、腐れ天パ!」
「あぁ?!誰が腐れ天パだ、コラ!
つーか、お前だって、教師と生徒とか、ろくな恋愛じゃねーじゃねーか、ハゲ!」
「俺ァハゲじゃねぇ。
俺のは、純愛なんだよ、純愛・・・。」
“純愛”・・・。
きっと高杉から最も遠い言葉だ。
んな言葉を高杉の口から聞くことになろーとは・・・
マジで頭おかしくなってきやがったな、コイツ・・・
にやにやしながら、
横でぱこぱこメールを打っている高杉に、
俺はげんなりとしながらそう思った。
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