保健医の高杉せんせー
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<高杉side>
一人の女に縛られる人生なんて、
まっぴらだと思ってた。
そんな俺の生活が・・・
今、ものすごい勢いで変わろうとしている。
いつの間にか、
ゆいが保健室に来て、
喋んのが当たり前になってて・・・
頭ん中は、
次はどんな菓子を用意してやろーかとか、
日曜日はどこに連れてってやろーかとか、
んな事でいっぱいで・・・
仕舞いには、
保健室のドアが開くたびに、
ゆいなんじゃねーかって、振り向いちまうし、
家帰っても、早くゆいに会いてーとか
厨房みてーな事考えてっし・・・
他の女の事なんか、
考えるだけで吐き気すっし・・・
マジだせぇとは思うけど、
んな自分も嫌じゃねーっつーか・・・
むしろすげー心地が良くて・・・
気付けば・・・
俺の世界はゆいを中心に回っていた・・・
"愛し合う~ふた~り~し~あわせの~そら~
と~なりどおし、あ~な~た~とわ~たし、さくらんぼ~♪”
日曜日、
ゆいと出かける事になった。
車内で自分で持ってきたMDをかけながら、
横でノリノリになって歌ってるゆい。
曲のリズムに合わせて、手を動かしたり、
身体をピョコピョコ動かしながら、
鼻歌みてーに口ずさむゆいを見て、
すっげー可愛いと思っちまう俺は相当重症だと思う。
大した恋愛経験もねークセに、
恋愛ソングなんか聴いて、意味分かってんのか・・・
とか思いながら、
“可愛い”とからかい半分で言ってやると、
案の定顔を真っ赤にして、口をパクパク開けて驚いている。
クククッ・・・
こいつのこういう顔はほんっと何度見てもあきねーなァ。
・・・あー、
襲いてぇ・・・。
まぁゆいに嫌われたくねーから、
んな事はぜってーしねーけど・・・
正直、
最近女抱いてねーし、欲求不満つーか・・・
んな状態で、
こんな近くに好きな女がいて・・・
なんもできねーとか、
生殺しじゃねーか・・・。
せめて首筋に吸い付きてぇ・・・
それができねぇなら、
キスだけでも・・・
って!
んな事考えてたら、余計にヤりたくなんじゃんえーか!
考えんのヤメだ、ヤメ。
そう自分に言い聞かせ、
邪念を振り払い、運転に集中する。
俺がんな葛藤をしている間中、
ゆいは、
俺にオレンジなんとか?とかいう歌手の魅力をどうしても認めさせてーらしくて、
何度も曲を変えては俺に聞かせてた。
ったく、俺の気も知らねーで・・・
俺ァ、音楽よりよっぽどゆいが欲しくてたまんねーよ・・・。
“はなびら~の様に散りゆく中で~夢みたいに、君に出会えたキセキ~愛し合って~ケンカして~色んな夢2人で乗り越えて~生まれ変わっても~あなたのそばで~花になろう~♪”
ふいに、
ゆいがかけたMDの音楽が耳に入る。
“『生まれ変わっても、あなたのそばで花になろう・・・か。』”
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