保健医の高杉せんせー
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「・・・・マズイ」
「おいしい!!!」
お昼。
同時に、全く別の感想を言うせんせーと私。
「え!
ま、マズイ?おいしいじゃないですか!」
「あ?
コレ、うめーとかどんな舌してんだ、てめーは」
水族館内のレストランで昼食をとっている私達。
私がここが良いって言ったんだけど・・・
目の前にある料理は確かにおいしい。
なのにせんせーは、マズいという。
「せんせーこそ、舌肥えすぎですよ!
そ、そりゃ、一流レストランの味とはいきませんけど、普通においしいじゃないですか!」
「別に俺ァ、舌肥えてねーし。普通だ、普通。」
せんせーはそう言うけど、
コレがマズいなんて、絶対舌肥えてる!
「まぁ、お前ェがうめぇんだったら、俺ァそれでいいけどな」
「・・・!///」
脚を組み替えながらそう言うせんせーは
やっぱ様になってて・・・
「どうした?」
「い、いえっ!///
なんでもないです・・・!」
せんせーを見てたら、
目が合って、慌てて目を逸らす。
そういえば・・・
よく見たら、周りはカップルばっかで・・・
(でもレストランの女性客はみんな
彼氏そっちのけでせんせーの方見て
顔赤らめてるけど・・・!)
カップルだらけの中に私たちがいたら、
やっぱどう見ても、私達もカップルになってしまうわけで・・・
まぁ、デートはデートだけど・・・
付き合ってはないし・・・
「お客様!
ただ今、カップル様限定のスペシャルパフェが大人気でして、ぜひいかがでしょう?」
「えっ・・・」
突然、お店の人がやってきて、
私達に勧める。
「いや、私達、カップルじゃな・・・
「もらおうか。」
「・・・・!!」
「ありがとうございます!」
私の言葉を遮るように、
せんせーが即答した。
「ちょ?!せんせー?!
た、頼むんですかっ?!」
「あ?いーじゃねーか、別に。」
「これ、カップル限定ですよ?
それに、せんせー甘いもの嫌いですよね?」
「たまには食べてー気分の時もあんだよ。」
すっごく面白そ~な顔をしてそう言うせんせー。
食べたい気分って・・・
絶対ウソだよね?!!
私の反応見て楽しんでるんだ、この人!!
「お待たせしました~。
カップル限定、スペシャルパフェでございますっ」
超ニコニコ笑顔で店員が持ってきてくれたのはいいんだけど・・・
コレっ・・・
思ったより、めっちゃはずかしいんですけどぉおおおおーーー!!!!
大きなパフェに、
ピンクのジャム。
ハートに形どったクッキーがトッピングされ、
極めつけは、
ハートの形をした2つのスプーン。
「食べねーのか?
甘ェもん好きだろ?ゆい?」
せんせーは楽しそうにそう言うと、
なんの躊躇もなく、スプーンでアイスクリームを掬って食べた。
「・・・・!!///」
周りでは、
“あの2人、カップル限定パフェ食べてる~”
とか、“なんであんな女が彼女なの?!”
とか、“うらやましすぎる~”とか、
いろんな声が。
「食べねーとお前ェの分、
なくなっちまうぜ?」
ククッ・・・とノドで声を鳴らしながら
そう言うせんせー。
「わ。分かりましたよ!
食べればいいんでしょ?!」
私はやけになり、
パフェに口をつける。
「ククッ・・・
上手ェか?」
「は、はい・・・」
見た目ははずかしいけど、
味はおいしい。
その後、
せんせーがパフェに口をつけたのは、、
最初の2、3口程度で、
後は全て私一人で完食した。
2、3口のどこが
食べたい気分なんだ。
***********
ご飯を食べ終わった後、
まだ見てないブースを見に行くことにした。
「ゆい。
はぐれねーように、俺の腕掴んどきな?」
「えっ・・・?
でも・・・」
けっこう人が混んできたのを見て、
せんせーがそう言った。
私は正直戸惑った。
だって、
そんな事したら、なんかほんとにカップルみたいで・・・
「・・・・。」
「・・・!」
戸惑っている私を見かねて、
せんせーは私の腕を掴んで、無理矢理自分の腕に
置いた。
「しっかり掴んどけよ。」
「・・・!
は、はい・・・」
せんせーにそう言われ、
私はせんせーの腕にちょっと力を入れて掴む。
せんせーはいつも強引で・・・
突然に私の心をかき乱しては、
突然に私の何もかもを奪っていく・・・
だけど・・・
この腕を掴んでれば・・・
私は大丈夫なんだって、
そう思わせてくれる・・・
この時からずっと・・・
私はこの腕を頼りにしていたよ・・・
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