保健医の高杉せんせー
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キーンコーンカーンコーン・・・
「お~い、お前ら席に着け~
10秒以内に席つかねーと、女子はちゅー、男子は殺すぞ~」
銀さんのその言葉にも
全く動じず、なかなか騒いでる3Zは逞しすぎる。
「ねぇ、聞いてる?!
みんな聞いてるぅうーー?!!
あっ、もう10秒経った!ちゅーだかんなっ!
女子はちゅーだかんなッ!!」
「ったく、あ、そ~だ。ゆい~」
「はい?」
「この保健だより、配ってくんね?」
そう言った
銀さんの手元には私の作った保健だよりが。
「そ~いや、この保健だより、お前が作ったんだってなぁ。保健委員嫌だとか言いながら、なんだかんだでノリノリじゃねーか」
「は?!違います!!
それは無理矢理脅されて作らされたんです!」
「まぁなんにせよ、
保健のせんせー、お前のこと褒めてたぜー?」
「えっ?!」
あっ、あの高杉せんせーが?!!!
あのエロ大魔王が褒める・・・?!!!
「まぁ、この調子で、
次の仕事もがんばってね~」
「?次の仕事?」
「今日の昼休み、保健室来いだって。
明日からの健康診断の事で保健委員に事前に話しがあんだってさ」
「・・・・・!!
マジかっ・・・!!」
な、なんか、
昨日の今日で会いたくない・・・
「わ、私、
保健委員やるなんて言ってな・・・
「お~い、
じゃぁHR始めっぞ~」
「おぃいいいいい!!!!!
人の話し聞けッェエエエエエエエ!!!」
:***********
なんだかんだで、
しょうがなく保健室へ行く羽目に。
ほんともう、
あんな事があっただけに、
どんな顔してせんせーと会ったらいいの?!///
昨日のせんせーの言葉をまた思い出して、
思わずかき消す。
「のわっ?!」
イロイロ考えてる間に、
人がいるのに気づかずぶつかってしまった。
「あ。すいませ・・・
・・・・!!!」
謝ろうと顔を上げた瞬間、
目の前に居たのは高杉せんせー。
「・・・・せっ!!せせせせせせ、せんせー・・・!!!!!!!」
まさかの
ご本人登場?!!!
どうする?!!
またホテルがどうとか言われたら?!
逃げるか?!!
「?
なにやってやがる。
さっさと中入んねーか。」
「え?」
身構えていた私に
思いも寄らぬせんせーの言葉。
よくよく見ると、
そこは保健室前だって・・・
せんせーは、さっさとドアを開けて保健室の中へと入っていった。
あ、あれ・・・?
昨日あんだけ変態発言しておきながら、
ナニあの薄い反応・・・
「よし、全クラス集まってるな。」
保健室の中には
既に他のクラスの保健委員がいた。
「明日の健康診断でお前ェらには、
医師の補助、その他雑用をやってもらう。
分担はこの紙に記されてる通りだ。
各自目を通しとけ」
そう言いながら、
せんせーは保健委員にプリントを配る。
そんなせんせーの姿は、
相変わらず気ダルそうで、喋り方も口悪いけど、
でもなんか、
教師っぽくて、
せんせーって、
アレでほんとに保健医なんだ~って、
本人に言ったら、
“どういう意味だ、コラ”と蹴り入れられそうな
ことを考えてみる。
みんなはきっと知らない。
せんせーが、
顔だけで、心は真っ黒大魔王だってことも、
マジで生徒を脅迫してくる人だってことも、
・・のワリに、コーヒー淹れてくれて、
しかもソレがめちゃくちゃおいしいってことも、
せんせーの車の席はフワフワだってことも・・・
せんせーと出合って3日目だっていうのに、
まるでせんせーの事全部私が知ってるみたいな
謎の優越感に浸りながら、
せんせーの話しを聞いてた。
「確認事項はコレでしめェだ。
明日は頼むぜ?」
話しが終わり、
皆、保健室から出て行く。
「おぃ、ゆい。
お前ェ、いつまでソコにいる気だ?」
「えっ!
あっ・・・!」
気づけば誰もいなくて、
私とせんせーの2人っきり。
「お前ェ、さっきもちゃんと話し聞いてたかァ?」
「き、聞いてましたよ!」
「・・・ちょっと来い。」
「・・・?」
イスに座ってるせんせーが突然立ち上がって、
なにかと思えば、
突然腕を捕まれ引かれた。
「・・・・?!///」
せんせーの手が、
私に向かって伸びてきて・・・
額に手を当てられた。
「・・・・///
あ。あの・・・?///」
「・・・・。」
私の問いかけにも完全無視。
大きなせんせーの手が
まるで包み込むみたいに優しく触れて・・・
ひんやりとした手の冷たさが、
私の体温に溶け込んで心地よかった。
「・・・・・っ?!!!//////」
そして、
次にとったせんせーの行動に
思わず声が出そうになった。
せんせーは、
私の額に会った手を動かし、
手をすべらせるように、耳の下あたり・・・
首元へと持ってきたのだ。
その行為はなんだか
せんせーがやるからだからかしんないけど、
あまりにも色っぽすぎて・・・
せんせーのいい匂いが
鼻をくすぐる。
私の中では完全に
キャパスティーオーバー。
「あっ・・・///
あぁぁ、あのっ・・・?!///」
「・・・熱は・・・
ねぇ・・・みてーだな・・・」
「は・・・
ね、熱?」
「お前ェ、
今日はボーっとしてるから熱でもあんのかと
思ったが・・・。」
「そっ、そんなんじゃないですよ!
別になんでもないです!///」
「ククッ・・・
まさか・・・昨日のホテルの件、考えてボーッとしてたのかァ?」
「・・・・!!!!!///」
せんせーのまさかの言葉に
気づいたら赤面してた。
てかなんで赤面?!!!
ここは、
“は?!なに言ってんですか!!
んなわけないでしょ?!”って言うところだろーが!!
言え!!
なんで言わないんだ!!
「ゆい・・・」
「え・・・?
・・・・・・・・ッ?!!!!」
せんせーがいきなり私の名前を呼んだかと
思えば、
腕を引かれ、突然抱き締められた。
「えっ・・・・、
ちょっ、なッ・・・・!///」
「ゆい・・・
俺ァ・・・」
「せ、せんせ・・・?」
ガラッ・・・・・!!!!!!!
せんせーが何か言いかけたところで、
保健室のドアが開く。
「高杉ィ~。
この書類渡せって、教頭が・・・
そう言いながら保健室に入ってきたのは
銀ちゃん。
私達を見て、ピタッと動きが止まった。
「きゃっ・・・///」
私は思わずせんせーから離れた。
「えっとぉお~。
お楽しみ中だった?銀さん、お邪魔しちゃった?」
「・・・・・。」
何故かなにも言わない高杉せんせー。
せんせーなら、
適当に茶化して誤魔化しそうなのに・・・
「あ、あのっ・・・
失礼しましたっ!!」
その場の空気に耐え切れなくなり、
私は一目散に保健室かから出る。
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