保健医の高杉せんせー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
*******
「ごちそうさまでした!」
「あぁ。」
お店を出た時、せんせーにそう言って頭を下げた。
いいのかな・・・?
生徒が教師にご飯ご馳走になっちゃって・・・
でもまぁどっちにしろ、
こんな高そうなお店の料金払うほどのお金、
今日持ってきてなかったんだけど・・・
そういえば
せんせー、お会計の時カード出してたけど、
なんか黒かったような・・・
いや、保健のせんせーで黒はないよね。
気のせいかな?
「おい。
なにしてる。早く乗れ。」
「は、はい!」
そういわれ、
急いでせんせーの車に乗り込む。
**********
せんせーに車で家まで送ってもらったのは
いいんだけど、
せんせーが夜遅くなってしまったから私の親に謝りたいと言い出して・・・
「いや、ホントいいですよ!そんなの!」
「いや。それじゃ、俺の示しがつかねー。」
せんせーは全く引く様子がなくって・・・
しょうがなく、私はせんせーと一緒に、玄関に入ってく。
「た、ただいま~・・・」
「おそい!ゆい!
今何時だと思ってるの?!」
私がそ~と玄関の扉を開けたら、
勢いよくお母さんが出てきてそう言われた。
「ひっ!ごっ、ごめんなさ・・・
私が身を縮こまして謝ろうとすると、
スッとせんせーが私を庇うように立った。
「・・・・?!
えっと・・・ど、どちら様で?」
お母さんはせんせーの存在に気づくなり、
めちゃめちゃ動揺した。
そりゃそうだろう。
娘が夜遅くに帰ってきたかと思えば、
見知らぬ男の人が急に出てきたんだから。
「私、銀魂高校で保健医をやっております、高杉 晋助と申します。」
「・・・・・!!!!」
だっ・・・・!
誰ぇえええええええ?!!!!!
せんせーからはあのエロ大魔神のオーラなんて一つも感じさせない。
超さわやか青年になっていた。
「ゆいの学校の・・・
保健の先生・・・?」
「はい。
今日は私が無理を言って、お嬢さんをつき合わせてしまったせいで、この様な遅い時間になってしまいました。
大変申し訳ありませんでした。」
「・・・!」
せんせーはそう言って、
お母さんに深々と頭を下げる。
その姿には、いつもの気だるそうなせんせーなんてどこにもいなくて・・・
私のためにここまでやってくれるなんて・・・
と、
ちょっと感動してしまった。
お母さんの方を見ると、
ポカンと口を開けて驚いている。
・・・・かと思えば・・・、
「おっ、
お父さんーーーーーーー!!!!!!」
「?!!」
突然お母さんが家中に響き渡るくらいの大声で
叫びだした。
「お父さん!!大変!!!
ゆいがっ!!ゆいが、超イケメン連れて帰ってきたのよぉおおおおおおおお!!!!!//////」
・・・・・・・。
「はぃいいいいいいいいいいい?!!!!!!!」
ツッコむとこ、そこぉおお?!!!
なんで保健医が生徒をこんな夜遅くまで連れまわしてんだとか、
他にツッコむとこあんだろーが!!
「お父さん!!
お父さん、早くぅうう!!///」
お母さんはまるで恋する乙女かのように顔を赤らめてキャァキャァと騒いでいる。
「なんだと?!
ゆいが男を・・・?!!」
お母さんを騒ぎを聞きつけ、
慌てた様子でお父さんが出てきちゃったよ・・・!
「そうよ!
ゆいの学校の保健の先生なんだって!」
「なに?
先生?」
どうしよ!
男なんて許さん!とかなんとか、
お父さんのことだから、勘違いして色々言ってきそうだよ・・・!
「お父さん!
違うの!これはお母さんが勝手に・・・
「君・・・
名前はなんと言うのかね?」
私の言葉も無視して、
お父さんはせんせーに近づくと、
超真顔で、ジーとせんせーを見ながらそう言う。
ヤバイ!!
キレてるよ、コレ、
完全、キレてるよ、お父さん・・・!
「高杉 晋助と申します。」
「晋助くん・・・か。」
そう言って、
お父さんの手がせんせーの方に動く。
まさか、殴る気・・・?!
「・・・・!
お父さん!
やめ・・・っ!」
ガシッ・・・・・!!!!
「ん?ガシッ?」
お父さんは突然せんせーの手を
握ったかと思えば・・・
「晋助くん!!!
ウチの娘の事・・・よろしく頼んだよ!!!」
せんせーに向かってそう叫んだ。
・・・・・・・。
「お前も何言ってんのォオオオオオオオ?!!!!!」
「はい。
任せてください。」
「いや!!!
アンタもなに言ってんのぉおおおおお?!!!!!」
「ゆい!
先生に向かってアンタとはなんだ!
謝りなさい!」
「いや!
そこ怒るなら、先生と教師が夜遅く帰ってきたことを怒るだろーが!普通!」
「晋助くん。
ほんとぉおおに、ウチのゆいなんかでいいのかぃ?」
「はい。もちろんです。」
「無視?!!!ねぇ!無視なの?!!」
「ゆいなんか、コレといった特技もないし、なんっにもできない子だよ?」
「実の子に対して、なにその言い方!!」
「俺はお嬢さんが・・・ゆいさんがいいんです」
「しっ・・・!
晋助くん・・・・・!」
せんせーのその言葉に涙を流して喜ぶ
お父さん。
「お父様・・・・」
「お父様なんてやめてくれ。
これからは、お義父さんと呼んでくれ」
「はい。お義父さん。」
「・・・・!!
むっ、息子よっ!!!!」
お父さんは顔をしわしわにして
せんせーに抱きついた。
・・・・・え?なに?
この茶番劇・・・。
「お父さん!こんなところで先生を立たせてても悪いわ?」
「お~、そうだな!
さ、上がりなさい、晋助くん!」
「いえ・・・・
でも、もう時間も時間ですし・・・」
「そんな遠慮する必要なんてないんだよ!
君はもう息子も同然!」
「そうですよ!先生!///
私も先生のお話、色々聞きたいですし!///」
「では、少しだけ・・・」
「おぉ!そうこなくっちゃ!」
「きゃーーーー!!///
ささっ、先生っ!///
おあがりになって?大した物お出しできませんけど~!///」
「ちょ、ちょっと、皆さん・・・?」
かんっぜんに、私を無視して、
勝手に盛り上がって、
勝手にリビングに向かっていった人たち・・・。
もう呆れて物も言えません。
.