ヤンキー神威くん!!
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「ん・・・。」
窓からの日の光を感じて、
朝が来たのだと気付く。
でもまだ眠い・・・。
二度寝しようっと・・・
「ん~」
そう思ってたら、
ふいに自分の匂いじゃないいい匂いが鼻をかすめる。
あと、
やたら身体があったかい。
なんだろ・・・と思って、
うっすら目を開けると、
ぼんやりとオレンジ色が視界いっぱいに広がった。
オレンジ色・・・?
なんじゃこりゃ?
・・・なんて、
のんきな事考えてられたのも、つかの間、
次に聞く声に一気に私の脳内は活性化することになる。
「ん・・・ゆい・・・」
「・・・・?!!!!!」
ちょっ、ちょちょちょちょちょちょっと待って
・・・!
いっ、いいいいい今、ものすごく聞き覚えのある声が耳元でしなかったでしょうかっ・・・!
私の脚に絡まるようにしてのしかかってくる、
女の私でもうらやましくなるような白い脚。
私は抱き枕か!って言いたくなるような、
身体に巻きつけられたこれまた白い腕。
「スー・・・
スー・・・」
スースーと規則正しい寝息を立てて、
これでもかってくらい私に顔を近づけているその綺麗な顔。
逆になんで起きた瞬間に気付かなかったのかと、
自分を呪いたくなった。
「きっ・・・・!
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!」
「あいてっ!」
私は神威をベットから蹴り飛ばす。
「痛いなぁ~。
なにすんのサ」
「その言葉!
そのままバットで打ち返すから!」
「あはは。
ゆいは面白いね~」
「面白がってる場合か!
てかなんで神威が私の家に?!
てか、ここ私の家だよね?!
あ、やっぱそうだ。
な、なんで神威が私の家に?!」
「ゆい。
可愛いけど、ちょっと落ち着いて。」
「落ち着いてられるか!
なんで神威のほうがそんなに落ち着いてんの?!
てかソレ、お父さんのパジャマ?!」
「あぁ、これは・・・
「私が貸したのよ?」
そう言って、はいってきたのはお母さん。
「お、、お母さん?!」
「昨日、神威くんがね~。
酔っ払ったアンタを家まで送り届けてくれたのよ~?」
「・・・!
よ、酔っ払った・・・?」
「女の子が倒れるまで飲むなんて全く恥かしい・・・」
そ、そういえば、
昨日、神威と勉強会してて、
そしたらギャル系の女の子がいっぱい入ってきて・・・神威にベタベタし始めて・・・
それ見てイライラしてたら、
目の前にあったお酒飲んじゃって・・・
・・・・
ていうか、私、なんでイライラなんてしたんだろ・・・?
って!
今はそんなこと考えてる場合じゃない!
「は、話しは分かったけど、
それでなんで神威がウチに泊まってるわけ?」
「え~。それがね~。
お礼に晩御飯でのどう?って話しになって。
そしたら神威くん、すっごくおいしそうにお母さんの料理食べてくれてね?
で、うれしくなって、お風呂も入ってってて言ったの。
それで、お父さんのパジャマ貸したら、それがピッタリで・・・!
これはもう泊まってもらうしかないなって・・・
ね~?神威くんっ?」
ね~?なんて2人でやってるのを
見て呆れた。
ていうか、ソレ、泊まる理由になってんの?
「だ、だからって、
なんで私の部屋なのよ!」
「え~。
い~じゃない。
ゆい、神威くんと付き合ってるんでしょ?~?」
「はっ?!
そんなわけなっ・・・
「それより神威くんっ。
朝ごはんの準備できたから、行きましょう?」
「わ~い!
ありがとうございます!お義母さま!」
「お義母さま?!
てか、人の話し聞いてる?!」
勝手に2人でリビングに行き、
食卓で朝食を取り出した。
「相変わらず、
いい食べっぷりね~///」
「お義母さんの料理がおいしいからですよ。
あ。ご飯、おかわりいいですか?」
「まぁっ。
お上手ねっ~
もちろん、何杯でもおかわりしていいのよ?」
「いや!駄目だって!
私のなくなる!」
「そういえばここ最近ね、」
「スルー?!」
「近所で不良が暴れ回ったりしてるらしいの。怖いわ~。
そんなドラマみたいな事、ほんとにあるのね~。」
いや!
その主犯格、目の前にいますから、
お母さんんん!!
目の前で
炊飯器からご飯食べてますから!!
伝説の最強最悪ヤンキーがっっ!!!
「神威くんって、
勉強はできるの?」
「はい。できますよ。」
そ…即答したよ!!
ニコニコ笑顔で即答したよ!
この人!!
「まぁ、素敵っ///
じゃあ、受験する大学とかも決めてるの?」
「はい。
東大に。」
?!!!
その時ばかりは、
さすがに、リビングが静まりかえった。
だけど相変わらず神威はニコニコ顏。
「えぇぇぇぇぇ?!!
と、東大って、あの東大?!!」
お母さんは、
ビックリして神威にそう問う。
「はい。
あの東大です。この間の模試もA判定でしたし。」
「きゃあっ。
そんなにイケメンで頭もいいなんて、ますます素敵…///」
そう言うお母さんの目はハートマーク。
「いい大学くらい出とかないと、
ゆいさんのこと、守れませんから。」
「…!!」
バタン!!!
「ちょ!!
お母さん?!!」
神威がそう言った瞬間、
お母さんは急に倒れた。
あの綺麗な顔で、
あんなこと言われたら…、
正直私でもグラっときちゃうよ…///