ヤンキー神威くん!!
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思わず勢いで“勉強教えて”なんて
言ってしまった。
しかも、
あっさりOKされて・・・
ファミレスで勉強することになってしまった。
まさかあの超不良ヤンキー・神威と
勉強する日が来ようとは・・・
世の中、なにが起こるか分からない。
「なんでも聞いて♪」
真向かいに座る神威はニコニコ笑顔で私にそう言う。
「えっとじゃぁ、まずは・・・」
神威はどの教科のどの単元を聞いても、
パッパッと答えられて・・・
しかも、
教え方が意外にうまくてびっくりする。
「ここはね~。
ここを見たら簡単に解けるよ?」
こうやって、教えてる姿を見るとなんか、
神威が普通の高校生に見えてきた気がする・・・。
ていうか、
普段からこうやって真面目にしてたらいいのに・・・
顔はこんなにイケメンなわけだし・・・
「・・・ゆい!
ゆいってば、聞いてる?!」
「・・・!
ごっ、ごめん!聞いてなかった!」
「なに?
俺に見惚れてた?」
「・・・・?!///」
不意をつかれ、
そんな事を言われたから、思わず赤面してしまった。
そしたら、
意外にも神威も驚いた顔をしてきた。
「あ、あれ・・・?
俺、ジョーダンで言ったつもりだったんだけど・・・」
「・・・!!///
バッ・・・!ちっ、違う!///
そんなんじゃっ・・・!///」
「あーハイハイ。クスクス・・・
俺に見惚れてたわけね?」
「だから・・・!違っ・・・!///」
「そんな赤い顔で言われても、
説得力ないヨ・・・?」
「・・・・~っ///
ち、違う・・・っ///
見惚れてたわけじゃない!
ただ・・・!」
「ただ?」
「か、神威も・・・そうやって・・・
もっと、普通にしてたら・・・
か、かっこいいのになぁって思っただけ!///」
って!
私、なに言ってんの?!///
かっこいいとか!
自分の言った言葉に後悔していたら・・・
「・・・ふふっ、
ありがと。」
「・・・・!!///」
照れくさそうに、困ったように、
でも嬉しそうに笑いながらそう言う神威を見て・・・
なぜだか心臓が飛び跳ねた。
そして、
神威って、みんなが言うほど悪いヤツじゃないのかも・・・なんて思えてしまった。
その後も、
勉強会は続いて、
気付けば辺りは暗くなっていた。
「あ~!
神威さぁ~?!」
「や~ん!
どうしてこんなところに?!」
急に背後から甲高い声がしたと思ったら、
ギャルっぽい女の子が数人、
ファミレスに入ってきて、神威に近づいた。
「お久しぶりですぅ~
神威さまぁ~」
「こんなところでなにしてるんですかぁ~?」
「ていうか、この女だれ~?」
めちゃめちゃなれなれしく神威に喋るその女たちになぜかムカッときた。
「あっ!
私ビール~!」
「私、ワイン~!」
そして、勝手に私達の席について、
アルコール類を頼みだした。
「ちょっと、アンタら、どっか行ってよ。
俺、忙しいの」
「え~。
い~じゃないですかぁ~」
「私達と遊びましょ~よ~」
それから・・・
勉強会どころではなくなってしまって、
その女の子たちはずっと、
そこに居座って、
神威にベタベタしてた。
なによ!
イチャイチャしちゃって・・・!
そんなに女の子と遊びたいんだったら、
他でやってよ!
今日は、私の勉強会なのに・・・!
私はさっきっから、
ずっと蚊帳の外になってしまってて・・・
女の子たちが神威にベタベタしているのを見ると、
なぜだかイライラした。
そして、
私は目の前にあったコップに口をつける。
「あっ、ちょ!
それ私のビール・・・!」
ゴクゴクと喉をならして、
一気に飲み干す。
そしたら、
急に視界が歪んだ。
「ちょ、ゆい。
そんな一気に飲んで大丈夫??」
「ん~。
神・・・威・・・?」
心配そうに私を見つめる神威の顔がだんだん
ぼやけてきて・・・
そのまま私は意識を手放した。
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