ヤンキー神威くん!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『神威、
最近学校来てるらしいぞ?!』
『あの神威が・・・?!
なんでまた・・・』
『おっ、おい、あれ・・・っ』
この学校では言わずと知れた
ヤンキー・神威。
その後ろには神威と並び三羽鴉と恐れられる阿武兎、云業、
その他子分を引き連れて、学校の廊下を歩く。
その姿は、
のどかな学校風景にはそぐわない
異様なものだった。
ガラッ・・・・・!
『ひっ・・・・!
かっ、かかか神威っ・・・!』
『あれが三羽鴉っ・・・!』
『な、なんで、このクラスにっ・・・?!』
「ゆい・・・行くよ・・・?」
クラスのあちこちで聞こえる、
恐怖に慄く声を諸共せずに、
私のところまでまっすぐ来た神威は、
ニッコリ笑ってそう言った。
その瞬間・・・
クラス中がシーンと静まり返る。
************
『あの神威集団の中に・・・
なんであんな地味そうな子が・・・』
『あの子、なに者・・・?!』
私は今、食堂でお昼を食べている。
この銀魂高校の食堂には、
神威たちが独占するエリアというものがあり、
何人とも、そこへ立ち入ってはならない・・・
という、鉄則があった。
それが今・・・
私はそのエリアに悠々と入り、
こうして神威の横で食事をしているわけで・・・
そりゃもう、
学食に来ている学生みんなが大騒ぎ。
「ゆい。
ほらもっと食べなヨ。」
私の目の前には、
大量の料理。神威が勝手に頼んでしまったのだ。
「こ、こんな食べらんないよ・・・。」
「えぇ?
ゆいは少食だなぁ~」
「いや、神威が食べすぎなんだと思うけど・・・」
目の前では、
飲み込んでるのかというくらいの速さで、
料理がなくなっている。
神威の前にはすでに何皿もの皿が
積み重なっていた。
この細い身体のどこに、そんなに入るんだ?
「あ、ゆい。
口の端にソースついてるよ?」
「え?
ど・・・
どこ?って聞くより先に神威の手が伸びてきて・・・
私の口の端に触れたかと思ったら、
ペロッ・・・
「うん、おいしい♪」
私の口の端についたソースを拭き取った手を
舐めた。
「・・・・・っ!!///」
そして神威はまた何事もなかったかのように、
自分の目の前の食事を食べ始める。
私が神威の前で泣いたあの日から・・・
神威は“ヤろう”とかそういう発言をしなくなった。
相変わらず今みたいなスキンシッップは変わんないけど・・・。
「あれ?
ゆい。なにしてんの?」
「なにって、勉強。
もうすぐ試験近いから・・・」
私は未だご飯を食べている神威の横で、
テキストとノートを開く。
「へ~。
ゆいは真面目だね~」
感心したようにそう言う神威だけど、
神威から見れば、たいていの人間は真面目なわけで・・・
あまり褒められてる気がしない。
「言っとくけど、私たち、高3だからね?
まぁ神威みたいな不良には関係ないかもしれないけど、私は受験生なわけで・・・
「あ。ゆい。
ここ間違ってるよ?」
「え?」
「ここは3X-2/5だよ?」
「は・・・?」
とっさに答えを見て、照らし合わせてみる・・・
「ほ、ほんとだ・・・」
回答は確かに神威のいう3X-2/5だ。
ていうか、
神威、この問題一瞬見て暗算しなかったか・・・?
てかコレ、
暗算できるもんなの??
「んー?
どうしたの?ゆい。」
「かっ、
神威って、勉強できるのっ?!」
「えー?」
「・・・団長、
この間、センコーに無理矢理受けさせられた模試、偏差値79で東大A判定だったぜ?」
「・・・・・?!!!!!」
そう言ったのは三羽烏の一人、
阿武兎だ。
ていうか、偏差値79で東大A判定?!
「しかも、全くベンキョーせずにそれだぜ?
ほんとやになんぜ、このスットコドッコイ」
「・・・・!!」
勉強せずに?!
「阿武兎。
余計なこと言わなくていいカラ。
「か、神威・・・!」
「・・・?」
「べ、勉強教えて!」
.