ヤンキー神威くん!!
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「屋上って入れたんだぁ~。
でも確かにここなら人目を気にせずに
ヤれるね?さすがゆい♪」
「いや、勝手に着いてきただけの人がなに言ってんの?」
教室で
地味で息苦しい生活を送っている私にとって、
お昼のこの屋上でのひと時が、
なによりも癒しの時間だった。
・・・・そのはずなのに・・・
「ゆいっ。
ソレおいしそ~だね。
俺にちょ~だいっ」
「・・・・。」
「ゆい。
ね~え?」
「・・・・。」
お弁当を食べてる私の隣で、
おかずを催促する神威。
「ゆい。」
「・・・・?!」
何も言わない私に諦めたのか、
突然大人しくなった・・・
かと思いきや、
私に身体を傾けて寄りかかってきた。
「ゆい・・・。
好きだよ・・・」
「・・・・・!!!///」
吐息交じりにポツリの投げかけられた
告白は、
あまりにも熱っぽくて・・・
ドキッと心臓が跳ねた。
「好きだよ・・・。」
「・・・・///」
「好きだ・・・・。」
なに・・・///
この甘い空気・・・///
私に持たれかかる神威から、
ふんわり良い匂いがして・・・
ゆっくり横を見れば、
超至近距離に、神威の顔があった。
神威って、
やっぱすっごい整った顔してる・・・///
男のクセに肌の肌理細かいし、
めっちゃまつげ長いし・・・
とかなんとか思ってたら、
「ん?」なんて言って神威がニッコリ笑ってこっちを見たからびっくりして反射的に顔を逸らした。
「あはっ。
ど~したの?ゆい。」
ほんのさっき、「好き」なんて告白を
したクセに、
なんでもないみたいに平然とそう言う神威
が憎らしい。
ていうか、
なんで私の方がこんな照れなきゃいけないんだ///
恥かしいっ///
「クスクス・・・、
ゆい、すっごい顔赤いよ?
大丈夫?」
「・・・・!!///
赤くなんか、ないっ!///」
そう言って、
私の顔を覗き込んでくる神威。
“大丈夫?”って、誰のせいだと思ってるんだ・・・!///
ほらまた、そんな風に余裕な笑みを浮かべて、
私をバカにしてる・・・
「ゆい・・・
可愛い・・・」
「えっ・・・?なに・・・
んっ・・・・・///」
それは有無を言わさずと言った感じ。
私の顔を覗き込んできた神威の顔が、
近づいてきて・・・
ヤバイ!と思った瞬間には遅かった。
一瞬の内に唇を奪われた。
「んぅっ・・・///
んんっ・・・・///」
そのキスは
やっぱりすっごい苦しくて・・・
でも何故だろう、
この間保健室で襲われた時よりもずっと優しく感じた。
「んっ・・・///」
舌で私の唇をペロッと舐められて・・・
身体がゾクッとした。
そしたら、またすぐに
キスされて・・・
「はっ・・・んんぅ・・・///」
神威の唇があまりのも柔らかくて・・・
その舌があまりに熱くて・・・
身体に熱が篭るのを感じる。
ドキドキで死にそう・・・///
「・・・?!
ひゃぁっ・・・?!///」
いきなり神威が顔を私の首に埋めてきたかと思ったら、
首筋に強く吸い付いてきた。
「やっ・・・///
なに、してっ・・・・///」
「大丈夫。
俺に全部任せて・・・」
「・・・・?!///」
私の耳元でそう囁いたかと
思ったら、また首筋へと吸い付いた。
その未知の恐怖に
心が拒絶反応を起こす。
「やだやだっ!!!
お願い!やめてっ・・・!!!」
「そんなに怖がらなくても大丈夫だってば~」
きっと神威は私のことを
前コンビニの前でキスしてた女の子と
おんなように思ってるんだ。
ちょっと甘い言葉をかければ・・・
簡単に落とせると・・・
私に「好き」なんて言ったのも、
こういう事がしたかったから。
私みたいな地味でものめずらしいタイプを
からかって遊んでるだけ・・・
「うっ・・・・ううっ・・・」
「・・・・・!えっ、ちょっ・・・
泣いてるの?!」
泣こうとしたわけじゃなかった。
人前で泣くのなんて好きじゃないし。
けど涙が溢れて止まらなかった。
ただ神威が思ってたより
慌てた様子に見えたので、
そこだけは泣いた私を褒めた。
「ゆい・・・
ごめん・・・もうしないから・・・」
「うっ・・・!ひっく・・・うっ・・・!」
神威が私を抱き締めた。
ごめんという声色も、
抱き締める腕の力も、
全てがあの残虐非道で知られる神威にしては
あまりにも優しすぎて・・・
でも、もっと信じられないのが、
自分が泣いた理由。
それが、神威に襲われたことじゃなくって、
神威が私をただの遊びの道具にしか思ってないって思ったから・・・
あの「好き」って言葉も、
何もかも全て、
嘘だって・・・
それが哀しかったからだったなんて・・・・。
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