ヤンキー神威くん!!
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拝啓、お父さん、お母さん。
私は今日、死ぬかもしれません。
先日、
学校一のワルで、
人を殺したこともあると噂されている
神威に怒鳴った上、
ビンタしてしまいました。
どんな殺され方をするのやら・・・
こ、コンクリートで固められて、
海に捨てられえる?!!!!
「ちょっと水島さん?!」
「は、はいっ?!」
「コレ、私が頼んだのと違うんだけどー!」
今日も例の派手系の子にジュースを買いに行かされた私は、
強い口調でそう言われた。
「えっ、あ。
ご、ごめん・・・なさい・・・」
「キャハハ!!
“ごめんなさい”だってー!」
「ほんっと水島さんって
ドンくさいよね~」
「なんかハッキリしないっていうかぁ~。
そういうトコイライラするぅ~」
「なんでこんなヤツが
クラスにいんだろ~?」
「確かに~
消えて欲しいよね~?」
「キャハハ!ほんとほんと~!」
「キャハハ・・・・あ・・・」
「・・・・!」
さっきまで甲高い声で笑いながら
私を馬鹿にしていた子達が、
急に静かになった。
「・・・・?」
どうしたんだろう・・・
なぜかみんな、
真っ青な顔をして私の後ろを見ている。
「あれ?
楽しいお話はもうおしまい?」
背後から聞こえてきた聞き覚えのある声に、
恐る恐る後ろを向く・・・
するとそこには神威の姿。
その顔は表情そこ笑っているものの、
取り巻く空気が死ぬほど殺気立っている。
今にも人を殺しそうなほどに・・・
「あ・・・
か、神威様・・・」
ガァァァァァァン!!!!!
突然、
神威は派手系の女子の後ろにあった壁を
殴った。
パラパラと・・・
壁の破片が床へ落ちる。
「「「ひっ・・・・!」」」
「俺の女にこんな事して・・・
ど~なるか・・・分かってるよね?」
「「「お、女・・・?!」」」
「もし次こんなマネしたら・・・
その時は・・・殺すカラ☆」
「「「ひぃ・・・・・!!!」」」
マジで人を殺しそうな目で、神威がそう言った瞬間、
派手系な女の子たちは慌てて逃げていった。
「大丈夫?」
「えっ・・・あっ、うん。
あ、ありがとう・・・」
神威に平然と声をかけられた。
ていうか、
ついこの間、あんな事があったのに・・・
なんで私を助けるようなマネを?
絶対怒ってると思った!
ていうか、まだ怒ってるのかも!
ま、まさか、
これで私に恩を売って、
脅そうとでも・・・・・?!
「いや~探したヨ。
教室にいないからサ。
まぁちょっとゆいのクラスのヤツら脅して聞き出したらすぐ分かったケド♪」
ニコニコ笑顔でおっそろしいことを言ってる神威さん。
私のクラスの誰に声をかけたかは知らないけど、
その人、ご愁傷様・・・
「えっと~、
わ、私になにか御用でも・・・?」
わざわざ私を探しに来たってことは・・・
やっぱり怒ってる?!
ビンタしたこと怒ってるのか?!!!
や、やっぱり私、殺されるーー!!!
「『御用でも』とはツレないなぁ~。
俺たち、ちょっと前にベットの上でイケナイ事した仲でしょ~?」
「・・・・?!!!///」
「ほら・・・
濃厚なキ・ス♪」
私が何も言わないのを、
覚えてないとでも思ったのか、
わざとらしく耳元で、思い出させるかのように
そう言った。
「わ、分かってるから!///
み、耳元で喋んないで!///」
「クスクス・・・
気持ちよかったね?あのキスww」
キスなんて、
他の女の子といっぱいしてるクセに、
そんな感想言うとか・・・
やっぱバカにしてる!
「で?なんの用?」
「あ。そうそう。
それが、アレから、ゆいのことが忘れられなくてさ~」
「は?」
「ゆいにビンタされて怒鳴られてサ・・・俺・・・
ゆいの事、好きになっちゃった♪」
「はっ・・・・・
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!!!!!」
ビンタされて怒鳴られて好きになるって
ドユコト・・・?!!!!
「Mですかっ・・・!!!
あなたは・・・・・!!!!!!」
「あ~そうカモ。
俺、自分ではSだと思ってたけど、ホントはMなのかもね~」
「・・・・・?!!!」
なにアッサリ肯定してんの?!!
ていうか、あなたはどう見てもSでしょ!!!
まごうことなきドSだよ!!!!
「気づいたら、ゆいの事ばっか考えてんだよね~。他の女とヤろうとしても、全然その気んなんないし。」
「・・・・・!///」
「ゆいとキスしてから、
ゆい以外とそういう事する気なくなっちゃった♪」
「えっとぉ~・・・///」
「だから・・・・」
「・・・・・!!///」
「俺と一発・・・・シよ?」
「・・・・・?!!!!!/////」
「優しくするからサ・・・。
俺、上手いヨ?」
「そ、それは昨日も聞いた・・・っ///」
「天国が見えるくらい
気持ちよくさせてアゲル」
「いや、あなたが言うとシャレになんない・・・」
************
そんなこんなで・・・
今に至るのであった。
「一回シてみたら、ゆいも絶対クセになるって~」
廊下を超小走りに走る私。
その後ろを飄々としたニコニコ顔で追ってくる神威。
超地味女が小走りで走って、
それを学校一の不良、神威が
追いかける様は、
廊下ですれ違う人たちから見て、
どう写っているのか・・・
なんて今は考えてる余裕もなく・・・
「ひっ、人殺しに、そんな事言われて・・・
『ハイ、そうですか~』ってなると思う?!」
「人殺しとはヒドいなぁ~。
いつも4分の3しか殺ってないよ♪」
「同じようなもんでしょ!!ソレ!!!」
「全然違うよ~。
でもまぁ、ゆいがヤらせてくれるんだったら、止めてあげてもいいけど?」
「なら私についてくる事を止めて!!」
「ていうかゆい、どこ向かってるの~?」
「無視?!
わ、私は屋上でお昼食べるの!
だから着いてこないで!」
「ふ~ん。
じゃぁ、俺も着いていっちゃお♪」
「だから人の話し聞いてる?!
私、着いてこないでって言ったんだけど!」
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