ヤンキー神威くん!!
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その日の放課後、
手芸部の部活があって、
下校が遅かった。
学校を出ると、
あたりは真っ暗。
「あ。そうだ。
お母さんにコンビニで買い物頼まれてたんだった・・・」
突然それを思い出し、
学校近くのコンビニへと向かった。
(・・・・げ~)
コンビニ前で、
座ってギャーギャー騒いでいる不良たち。
しかも、ウチの学校の制服だ・・・・。
(いやなんだよな~
そういう不良たちの前通って、
コンビニ入るの~)
どうしよう・・と、
少し戸惑っていると・・・
「神威さまぁ~///」
その不良たちの中の一人の女子が
そう言った。
神威?
神威ってあの・・・
「神威さま」と言った女子の視線の先にいる
その人物に視線を向けると、
そこにはオレンジ頭のおさげ髪をした男。
こ、この人があの神威・・・。
た、たしかに
整った顔してるかも・・・
女子が騒ぐのも無理ない・・・
って!なに考えてんだ、私!
「ね~神威さまぁ~。
ちゅ~」
「ハイハイ・・・」
「・・・・・?!!!!!///」
め、目の前で、
神威と、その隣にいた女子が・・・
き、キスしたぁ~?!!!!!
てっ、ていうかっ!
ここ、コンビニ前!!
こんな普通に人通るようなトコで
そんな事するかぁ~っっっ?!!!
「神威さまぁ~。
私にも~」
「ん・・・」
「・・・・・!!!///」
まっ、またキスしたっっ!!
し、しかも、今度は別の子に・・・っ
き、キスなんて生で初めて見た・・・
って!
そうじゃない・・・!!
ど、同時に2人の女の子に
キスするとかっ・・・どういう関係性なんだっ!
あの人らはっ!
「んぅ・・・っ!
はぁっ・・・ん・・・!」
あ、アレ・・・?
なんか長くない?
ていうか、なんかすっごい大人なキスしてない?!
「・・・ていうか、さっきから俺らの事見てるけど、アンタ何?」
(・・・・・?)
突然、神威という男が、
未だ女の子と身体を密着させたままでそう言い出した。
誰のこと言ってるんだろう・・・?
「アンタの事なんだけど?
そこで突っ立ってる女」
神威が私のいる方向を見てそう言った。
思わず私は
後ろを振り返る。
けど、そこには誰もいなくて・・・
「えっ・・・?!
わ、私・・・・?!!!!」
どっ、どどどどどどうしよう!!!
やややややばいよ!!!!
目、付けられた!!!!
あの神威って人に!!!
あの少年院送りの人殺しに!!(←これは噂だけどっ!)
「んっ・・・///
はぁっ・・・神威さま・・・///」
「アンタも入りたい?」
「・・・・・?!!!!///」
女の子になんともまぁ~濃厚なキスを
したまま・・・
私に向かってまるで誘惑でもするみたいに
そう言ってきた神威。
そんな事を言われるとは微塵も思ってなかったから、
思わず動揺してしまった。
私が混乱状態で固まっていると・・・
「きゃははっ!
神威様、冗談きっつ~い!!
あの子、固まっちゃってるわよぉ~?」
「なにあの子、だっさぁ~い!
イマドキいるんだ~あんな子ぉ~」
「神威さまが本気で相手するわけないのに、
マジになって顔赤らめちゃって・・・」
「・・・・・!!!///」
浴びせられる不良女子からの
罵声の数々。
それに対して、
神威も私をバカにしたように笑ってて・・・
ソレを見た瞬間、
カァッっと一気に身体中の血液が沸騰した気がした。
恥かしくて・・・
腹立たしくて・・・
みじめで・・・
いたたまれない気持ちになって、
コンビニの前から走り去った。
ナニあれ!!!
さいってーーー!!!!
あの神威ってヤツ!!!!!
女子はキャーキャー言ってるけど、
あんなんのどこがいいのっっ!!!!
一瞬でも、
女子の気持ちが分かるかも、とか思った自分が恥かしい!!!
あの後、
家に帰って、
頼まれていたものを買ってこなかったため、
お母さんからぐちぐち文句を言われた。
それも、これも、
アイツのせいだ・・・!!
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