旦那さまは神威くん!!
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「ねぇ、あんたさ。
名前…なんていうの?」
「え・・・。
ゆいだけど…。」
って、何素で答えてんの、私!!
「ふ~ん…。ゆい…ね…。
じゃぁ、ゆい。
俺達と一緒について来てよ。」
「はっ・・・?!」
「おいおい。団長。
女を春雨に入れる気か?」
はるさめ・・・?
って、まさか。宇宙海賊春雨のこと?!
ってことは、コイツ、春雨の・・・
「うん♪
ゆいって、こう見えてけっこう強いんだよ?
俺相手に4分も持った女なんて初めてだ。」
「団長相手に4分っ?!
そりゃぁ、たまげた・・・。」
「でしょ?
だからさ・・・、
ゆいには、俺の子を産んでもらうことにしたんだ。」
「・・・はい?」
その言葉に、阿武兎と呼ばれる男は顔をしかめる。
「さっきの話し、まさか本気でっ?!///」
「本気に決まってんじゃん。
そういう事だから。後のことは阿武兎、よろしく~。」
そう言うとスタスタと歩きだした男。
と、おもったら急に止まった。
「あ、そうだ。
俺は宇宙海賊春雨第七師団団長 神威。
よろしく。」
そうニコッと笑うとまた歩きだした。
その姿をあきれて
見ていた阿武兎が私の方に近づいてくる。
「ほらよ。
ソレで、身体隠しな。」
そう言って渡されたのはマント。
「あ、ありがとう…ございます…。」
「まぁ…アレだ…。
団長が…一度言ったら絶対言う事聞いてくれねぇからな~、お前さんには悪いが、団長の女になってやってくれ。」
「はっ?!そっ、そんなのなれるわけないでしょうがっ!!」
「そこをなんとか頼むよ~。じゃないと、こっちの身が危ないんでね…。」
「いや、私も危ないんですけどっ!
貞操の危機なんですけどっっ!!」
「命の危機に晒されるよりマシじゃねえか?団長に逆らったら…女であろうと、殺されちまう。」
「そ、そんなにヤバいヤツなの?あいつ。」
「・・・まぁ、時期に分かる。」
確かに…この私が全く手出し出来なかった。
それよりなにより、あの殺気・・・。
あれは私と同じ、幾多の戦場を駆け抜けてきた殺気・・・。
「とにかく、命が惜しけりゃ、あきらめてくれ。」
そう言いながら、私の肩にポンと手を置き、哀れな顔で私を見る阿武兎。
後に・・・、
この出会いが・・・
私の人生の歯車を、狂わしていくことになる。
<続く>
2010.07.30