THE 試験
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試験終盤、残り10名となった頃にまだ通過していなかったクラスの人たちが怒涛の勢いでコンボを決め、通過していった。
A組全員が一次試験を通過した。
『えー100人の皆さん、これご覧ください』
控室のモニターに映像が映る。さっきまで私たちが戦っていた一次試験のフィールドだ。
すると途端にフィールドの建物その他諸々が爆発していく。
何故。
『次の試験でラストになります! 皆さんにはこれからこの被災現場でバイスタンダーとして救助演習を行ってもらいます』
傷病者に扮した「HUC」がフィールド全域にスタンバイしているので、その人たちを救出していく演習だそうだ。
『尚、今回は皆さんの救出活動をポイントで採点していき、演習終了時に基準値を越えていれば合格とします。10分後に始めますのでトイレなど済ましといてくださいねー……』
救助、救出……私の個性でできることを。頑張んなきゃ。
人の怪我を治せる個性。この個性は悪用されるものじゃない。人の役に立てる個性なんだって。
『敵による大規模破壊が発生! 規模は○○市全域。建物倒壊により傷病者多数! 道路の損壊が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れ!』
あ、また控室が開いた。大がかりなシステムだ。
『到着するまでの救助活動は存場にいるヒーローたちが指揮をとり行う。一人でも多くの命を救い出すこと‼‼ START!』
演習の想定内容が読み上げられ、受験者たちが一気に外へ出る。
私、切島くん、上鳴くんは勝己を追いかける。
理由は三人そろって
「なんとなく」
だ。
「腕を怪我したの!」
「助けてくれ! 痛い!」
崖下で救助者二名を発見。腕を怪我している様子だ。
「うるせえ‼ 自分で助かれや‼」
「はああァ⁉」
勝己はこれである。
「自己流貫きすぎだろ!」
「すげぇ大怪我してるかもしんねえだろ‼」
まあ、確かに怪我しているのは腕だけだしなあ。
「いや……我々の設定は救助優先度の低い軽傷者……」
「まさか……! それを瞬時に見抜き我々に『自分で動け』と……⁉」
実際どうなんだろうな、勝己は。
「都合の良い解釈してくれてるぞ……」
「安全な場所まで案内しようぜ」
「切島くん、上鳴くん、できるだけ腕を動かさないように連れてきてー私は上りやすいように梯子設置するから」
道具入れの中から簡易はしごを取り出す。
できるだけ無駄なものは持たないようにしているから、ほかの用途にも使えるタイプのはしごだ。
「勝己も協力して! ホラホラ‼」
「ケッ‼」
言い方がなァ、よくないんだよなァ。
私もフォローするにはするけれど、言動だけはなぁ、勝己がどうにかしてくれないと後からやるしかないからなぁ。
「でもあの言い方はないな、減点」
ほらね。
A組全員が一次試験を通過した。
『えー100人の皆さん、これご覧ください』
控室のモニターに映像が映る。さっきまで私たちが戦っていた一次試験のフィールドだ。
すると途端にフィールドの建物その他諸々が爆発していく。
何故。
『次の試験でラストになります! 皆さんにはこれからこの被災現場でバイスタンダーとして救助演習を行ってもらいます』
傷病者に扮した「HUC」がフィールド全域にスタンバイしているので、その人たちを救出していく演習だそうだ。
『尚、今回は皆さんの救出活動をポイントで採点していき、演習終了時に基準値を越えていれば合格とします。10分後に始めますのでトイレなど済ましといてくださいねー……』
救助、救出……私の個性でできることを。頑張んなきゃ。
人の怪我を治せる個性。この個性は悪用されるものじゃない。人の役に立てる個性なんだって。
『敵による大規模破壊が発生! 規模は○○市全域。建物倒壊により傷病者多数! 道路の損壊が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れ!』
あ、また控室が開いた。大がかりなシステムだ。
『到着するまでの救助活動は存場にいるヒーローたちが指揮をとり行う。一人でも多くの命を救い出すこと‼‼ START!』
演習の想定内容が読み上げられ、受験者たちが一気に外へ出る。
私、切島くん、上鳴くんは勝己を追いかける。
理由は三人そろって
「なんとなく」
だ。
「腕を怪我したの!」
「助けてくれ! 痛い!」
崖下で救助者二名を発見。腕を怪我している様子だ。
「うるせえ‼ 自分で助かれや‼」
「はああァ⁉」
勝己はこれである。
「自己流貫きすぎだろ!」
「すげぇ大怪我してるかもしんねえだろ‼」
まあ、確かに怪我しているのは腕だけだしなあ。
「いや……我々の設定は救助優先度の低い軽傷者……」
「まさか……! それを瞬時に見抜き我々に『自分で動け』と……⁉」
実際どうなんだろうな、勝己は。
「都合の良い解釈してくれてるぞ……」
「安全な場所まで案内しようぜ」
「切島くん、上鳴くん、できるだけ腕を動かさないように連れてきてー私は上りやすいように梯子設置するから」
道具入れの中から簡易はしごを取り出す。
できるだけ無駄なものは持たないようにしているから、ほかの用途にも使えるタイプのはしごだ。
「勝己も協力して! ホラホラ‼」
「ケッ‼」
言い方がなァ、よくないんだよなァ。
私もフォローするにはするけれど、言動だけはなぁ、勝己がどうにかしてくれないと後からやるしかないからなぁ。
「でもあの言い方はないな、減点」
ほらね。