爆豪告白大作戦
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今回の事件はヒーロー社会崩壊の切っ掛けにもなり得る。総力をもって解決にあたらねば」
ヒーローチャートでも上位に安定しているヒーローたちが集まっている。中々な顔ぶれだ。
「あ、エンデヴァーさんお久しぶりです」
「スノーマンか。作戦に参加していたのか」
「はい。熱対策は任せといてくださいね! ――あと、うちの妹泣かせたもんだから個人的に」
敵連合のアジトへの突入。
拉致被害者が確実にいるアジトとそのほかのアジトと思われる場所。どちらからも突入し退路を断つ。
「スノーマン、少しいいか」
警察の塚内さんに呼び止められる。
「被害者とは知り合いと聞いたんだが」
「ああ。家が隣っすね。あと妹と同級生で」
「そうか。初動の際、エンデヴァーとではなくオールマイトと突入をお願いしたい。顔見知りがいれば彼も安心できるだろう」
「そっすかね。わかりました」
俺がいても勝己は安心しないだろうがとは思うが、勝己の安全を確保できるならと承諾した。
「今回はスピード勝負だ! 敵に何もさせるな! 先ほどの会見、敵を欺くよう校長にのみ協力要請しておいた!さも難航中かのように装ってもらっている! あの発言を受け――その日のうちに突入されるとは思うまい! 意趣返ししてやれ。さァ反撃の時だ! 流れを覆せ‼‼ ヒーロー‼‼」
テナントの入っていないビル。実際には隠れ家のようなバーが存在している。そこに、勝己はいる。
一度、出入り口のドアに注意を引きつけて、一気に壁をぶっ壊して突入。
シンリンカムイさんのウルシ鎖牢で捕らえる。
「もう逃げられんぞ敵連合……何故って⁉ 我々が来た!」
一網打尽だ。
「怖かったろうに……よく耐えた!ごめんな……もう大丈夫だ、少年!」
「こっ……怖くねえよヨユーだクソッ‼」
オールマイト、グラントリノ、シンリンカムイさんに続いてアジトに俺は入った。
「勝己、いたか」
「あ⁉ 雪斗⁉」
「ん、ヨユーって言えるくらいには元気だな。勝己、帰るぞ。奏が待ってる」
とげとげしい勝己の頭に手を置く。強がりは言えるが、声が震えてんだよなぁ。
「――奏、何かあったんか」
「ちょっとな」
奏が目覚めないでいる、なんてことはまだ言えないだろう。奏が待ってる。それを伝えるだけでいい。
悔しいが、本当に悔しいが、今奏には勝己が必要だ。んでもって、これから先も奏の人生には勝己がいる。
認めたくはないが。本当に死ぬほど認めたくはないのだが。俺よりも奏を守ってきたのは勝己で、あの子がヒーロー目指すのも勝己がいるからだ。
勝己がいなけりゃ、奏は昔みたいに自分の個性を嫌いなままだった。
悔しいが、認めなくてはならない。俺も妹離れしなくてはならない。
「奴は今、どこにいる死柄木‼」
「おまえが‼ 嫌いだ‼‼」
主犯格――死柄木弔が叫んだ。背後から気持ち悪い液体とともに脳無が現れた。
ベストジーニストたちが脳無工場と思われる場所を制圧しているはずだ。さっき黒霧がワープさせようとしたら出てこなかったのだから、そのはずだ。
「エッジショット!黒霧は――」
「気絶している! こいつの仕業ではないぞ! どんどん出てくるぞ‼」
「くそっ」
ひゅぅと口から冷気を出して脳無たちを凍てつかせようとするが、数が多くて手が足りない。
「シンリンカムイ、絶対に離すんじゃないぞ‼」
「お゛⁉」
ゴポッと勝己の口からさっきの液体が溢れる。
「勝己!」
「爆豪少年‼」
「っだこれ体が……飲まっれ……」
一番近くにいたオールマイトでも間に合わず、勝己は液体に飲まれて消えた。
冷や汗が背中を伝った。
次々と連合の奴らが液体に飲まれていく。こいつら以外の何者かが移動させている可能性がある。しかも、ビル外にも脳無が出現している。
「オールマイト、先行ってください。俺も『雪女』に似合わず腸煮えくり返って追いかけたいんですけどね」
「ああ……任せるね」
「頼んます‼」
ガキの頃からチビ共がバカみたいに見ていたヒーローに俺は勝己を託した。
それが俺の見た「平和の象徴」最後の姿だ。
ヒーローチャートでも上位に安定しているヒーローたちが集まっている。中々な顔ぶれだ。
「あ、エンデヴァーさんお久しぶりです」
「スノーマンか。作戦に参加していたのか」
「はい。熱対策は任せといてくださいね! ――あと、うちの妹泣かせたもんだから個人的に」
敵連合のアジトへの突入。
拉致被害者が確実にいるアジトとそのほかのアジトと思われる場所。どちらからも突入し退路を断つ。
「スノーマン、少しいいか」
警察の塚内さんに呼び止められる。
「被害者とは知り合いと聞いたんだが」
「ああ。家が隣っすね。あと妹と同級生で」
「そうか。初動の際、エンデヴァーとではなくオールマイトと突入をお願いしたい。顔見知りがいれば彼も安心できるだろう」
「そっすかね。わかりました」
俺がいても勝己は安心しないだろうがとは思うが、勝己の安全を確保できるならと承諾した。
「今回はスピード勝負だ! 敵に何もさせるな! 先ほどの会見、敵を欺くよう校長にのみ協力要請しておいた!さも難航中かのように装ってもらっている! あの発言を受け――その日のうちに突入されるとは思うまい! 意趣返ししてやれ。さァ反撃の時だ! 流れを覆せ‼‼ ヒーロー‼‼」
テナントの入っていないビル。実際には隠れ家のようなバーが存在している。そこに、勝己はいる。
一度、出入り口のドアに注意を引きつけて、一気に壁をぶっ壊して突入。
シンリンカムイさんのウルシ鎖牢で捕らえる。
「もう逃げられんぞ敵連合……何故って⁉ 我々が来た!」
一網打尽だ。
「怖かったろうに……よく耐えた!ごめんな……もう大丈夫だ、少年!」
「こっ……怖くねえよヨユーだクソッ‼」
オールマイト、グラントリノ、シンリンカムイさんに続いてアジトに俺は入った。
「勝己、いたか」
「あ⁉ 雪斗⁉」
「ん、ヨユーって言えるくらいには元気だな。勝己、帰るぞ。奏が待ってる」
とげとげしい勝己の頭に手を置く。強がりは言えるが、声が震えてんだよなぁ。
「――奏、何かあったんか」
「ちょっとな」
奏が目覚めないでいる、なんてことはまだ言えないだろう。奏が待ってる。それを伝えるだけでいい。
悔しいが、本当に悔しいが、今奏には勝己が必要だ。んでもって、これから先も奏の人生には勝己がいる。
認めたくはないが。本当に死ぬほど認めたくはないのだが。俺よりも奏を守ってきたのは勝己で、あの子がヒーロー目指すのも勝己がいるからだ。
勝己がいなけりゃ、奏は昔みたいに自分の個性を嫌いなままだった。
悔しいが、認めなくてはならない。俺も妹離れしなくてはならない。
「奴は今、どこにいる死柄木‼」
「おまえが‼ 嫌いだ‼‼」
主犯格――死柄木弔が叫んだ。背後から気持ち悪い液体とともに脳無が現れた。
ベストジーニストたちが脳無工場と思われる場所を制圧しているはずだ。さっき黒霧がワープさせようとしたら出てこなかったのだから、そのはずだ。
「エッジショット!黒霧は――」
「気絶している! こいつの仕業ではないぞ! どんどん出てくるぞ‼」
「くそっ」
ひゅぅと口から冷気を出して脳無たちを凍てつかせようとするが、数が多くて手が足りない。
「シンリンカムイ、絶対に離すんじゃないぞ‼」
「お゛⁉」
ゴポッと勝己の口からさっきの液体が溢れる。
「勝己!」
「爆豪少年‼」
「っだこれ体が……飲まっれ……」
一番近くにいたオールマイトでも間に合わず、勝己は液体に飲まれて消えた。
冷や汗が背中を伝った。
次々と連合の奴らが液体に飲まれていく。こいつら以外の何者かが移動させている可能性がある。しかも、ビル外にも脳無が出現している。
「オールマイト、先行ってください。俺も『雪女』に似合わず腸煮えくり返って追いかけたいんですけどね」
「ああ……任せるね」
「頼んます‼」
ガキの頃からチビ共がバカみたいに見ていたヒーローに俺は勝己を託した。
それが俺の見た「平和の象徴」最後の姿だ。