爆豪告白大作戦
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「哀しいなぁ、轟焦凍」
継ぎ接ぎだらけの男が仮面の男の取りこぼした水晶玉を奪い取った。
「勝己……!」
茂みから踊り出た青髪の少女――魚住。
緑谷が止めたにも関わらず、けもの道を進んで自分たちに追いついてきたようだった。
「不死の人魚姫、自分からやって来るとは運がいい」
継ぎ接ぎの男が呟く。
「下がれ、魚住‼」
駆け出す魚住をなんとか抑える。思いのほか魚住の進む力が強い。
「放して、轟くん‼ 放してよ……勝己……!」
「来んな、デク……」
俺の手を振り払って魚住が闇に消えていく爆豪に手を伸ばす。
爆豪は魚住にも緑谷にも手を伸ばすことなく闇へ消えていった。
「いやぁぁぁっ‼」
残されたのは、爆豪のことを誰よりも想っている魚住の悲痛な叫び声が森に響いただけだった。
取り戻したいその一心で走った。
失いたくない。私の大切な存在。
何を言いたかったんだろう。ずっと何を告げようとしてくれていたんだろう。それを聞くまで、絶対に失いたくなかった。
闇に消える勝己を見て、ブツリと音を立てて私の何かが切れてしまった。
継ぎ接ぎだらけの男が仮面の男の取りこぼした水晶玉を奪い取った。
「勝己……!」
茂みから踊り出た青髪の少女――魚住。
緑谷が止めたにも関わらず、けもの道を進んで自分たちに追いついてきたようだった。
「不死の人魚姫、自分からやって来るとは運がいい」
継ぎ接ぎの男が呟く。
「下がれ、魚住‼」
駆け出す魚住をなんとか抑える。思いのほか魚住の進む力が強い。
「放して、轟くん‼ 放してよ……勝己……!」
「来んな、デク……」
俺の手を振り払って魚住が闇に消えていく爆豪に手を伸ばす。
爆豪は魚住にも緑谷にも手を伸ばすことなく闇へ消えていった。
「いやぁぁぁっ‼」
残されたのは、爆豪のことを誰よりも想っている魚住の悲痛な叫び声が森に響いただけだった。
取り戻したいその一心で走った。
失いたくない。私の大切な存在。
何を言いたかったんだろう。ずっと何を告げようとしてくれていたんだろう。それを聞くまで、絶対に失いたくなかった。
闇に消える勝己を見て、ブツリと音を立てて私の何かが切れてしまった。