爆豪勝己:オリジン
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「さて、ここが我々の戦うステージだ」
演習場は街中を想定したもの。建物が多い。
「あの……戦いってまさかオールマイトを倒すとかじゃないですよね……? どうあがいてもムリだし……!」
「消極的なせっかちさんめ! ちゃんと今から説明する」
制限時間は三十分。時間内にハンドカフスを先生にかけるか、誰か一人がステージから脱出すればいい。これが今回の試験。
仕組みは最初にやった戦闘訓練に似ている。でも、相手はクラスメイトじゃない。
超格上のプロヒーロー。
しかも私たちの相手は「平和の象徴」だ。
実力差が大きすぎるなら戦闘よりも造園を呼んだ方が賢明となる。
「戦って勝つか、逃げて勝つか」
「そう‼ 君らの判断が試される! けど、こんなルール逃げの一択じゃね⁉ って思っちゃいますよね。そこで私たち、サポート科にこんなの作ってもらいました! 超圧縮おーもーりー‼」
どこかの未来のロボットのような声でオールマイトがブレスレットタイプの重りを取り出す。
「体重の約半分の重量を装着する‼ ハンデってやつさ。古典だが動きづらいし体力は削られる! あ、ヤバ思ったより重…」
「戦闘を視野に入れさせる為か。ナメてんな」
「どうかな! ――受験者はステージ中央がスタートだ。放送で合図が出るまで仲良く待機だ‼」
どうなるんだ、この試験は…
リカバリーガールの声で試験が始まった。
取り敢えず脱出ゲートへと向かう。
誰とでも一定水準でチームプレイできるかがこの試験の大前提で……そこからどうやってオールマイトを攻略していくかがミソ。
でも、まず私たちはその大前提をどうにかしないといけない。
どうにか、なるのか、不安だ。
「ついてくんな! ぶっ倒した方が良いに決まってんだろが‼」
「せっ戦闘は何があっても避けるべきだって‼」
早速、勝己と出久の二人の意見がぶつかった。
二人の折衷案を出せるような打開法は思いつかない。
どうにかして二人を連携させるように誘導しないとだ。
私の個性じゃどうやったって火力に欠ける。二人に協力してもらわないとなのに。
「オールマイトを……な……何だと思ってんのさ。いくらハンデがあってもかっちゃんがオールマイトに勝つなんて……」
出久の言葉が勝己の逆鱗に触れた。
重たい籠手を着けた腕で出久を殴った。
「出久! ……勝己‼ いい加減にしてよ! 仲間割れしてる暇なんて――」
「これ以上喋んな。ちょっと調子いいからって喋んなむかつくから」
「そんな理由で……」
「奏、てめぇもデク庇ってんじゃねえ」
私にもキレるってのかよ。
「ごっ…試験合格する為に僕は言ってるんだよ。聞いてってかっちゃん……!」
「だァからてめぇの力なんざ合格に必要ねぇっつってんだ‼‼」
「怒鳴らないでよ‼ それでいつも会話にならないんだよ‼」
「――お前らいいかげんにしろよ‼‼ オールマイト相手に仲間割れして勝てると思ってんのか‼」
三人が三人とも激昂して、頭で考えることなく叫んだ。
一瞬、試験の事も忘れるほどだ。
強い衝撃波だった。
オールマイトという「脅威」がやってきていた。
演習場は街中を想定したもの。建物が多い。
「あの……戦いってまさかオールマイトを倒すとかじゃないですよね……? どうあがいてもムリだし……!」
「消極的なせっかちさんめ! ちゃんと今から説明する」
制限時間は三十分。時間内にハンドカフスを先生にかけるか、誰か一人がステージから脱出すればいい。これが今回の試験。
仕組みは最初にやった戦闘訓練に似ている。でも、相手はクラスメイトじゃない。
超格上のプロヒーロー。
しかも私たちの相手は「平和の象徴」だ。
実力差が大きすぎるなら戦闘よりも造園を呼んだ方が賢明となる。
「戦って勝つか、逃げて勝つか」
「そう‼ 君らの判断が試される! けど、こんなルール逃げの一択じゃね⁉ って思っちゃいますよね。そこで私たち、サポート科にこんなの作ってもらいました! 超圧縮おーもーりー‼」
どこかの未来のロボットのような声でオールマイトがブレスレットタイプの重りを取り出す。
「体重の約半分の重量を装着する‼ ハンデってやつさ。古典だが動きづらいし体力は削られる! あ、ヤバ思ったより重…」
「戦闘を視野に入れさせる為か。ナメてんな」
「どうかな! ――受験者はステージ中央がスタートだ。放送で合図が出るまで仲良く待機だ‼」
どうなるんだ、この試験は…
リカバリーガールの声で試験が始まった。
取り敢えず脱出ゲートへと向かう。
誰とでも一定水準でチームプレイできるかがこの試験の大前提で……そこからどうやってオールマイトを攻略していくかがミソ。
でも、まず私たちはその大前提をどうにかしないといけない。
どうにか、なるのか、不安だ。
「ついてくんな! ぶっ倒した方が良いに決まってんだろが‼」
「せっ戦闘は何があっても避けるべきだって‼」
早速、勝己と出久の二人の意見がぶつかった。
二人の折衷案を出せるような打開法は思いつかない。
どうにかして二人を連携させるように誘導しないとだ。
私の個性じゃどうやったって火力に欠ける。二人に協力してもらわないとなのに。
「オールマイトを……な……何だと思ってんのさ。いくらハンデがあってもかっちゃんがオールマイトに勝つなんて……」
出久の言葉が勝己の逆鱗に触れた。
重たい籠手を着けた腕で出久を殴った。
「出久! ……勝己‼ いい加減にしてよ! 仲間割れしてる暇なんて――」
「これ以上喋んな。ちょっと調子いいからって喋んなむかつくから」
「そんな理由で……」
「奏、てめぇもデク庇ってんじゃねえ」
私にもキレるってのかよ。
「ごっ…試験合格する為に僕は言ってるんだよ。聞いてってかっちゃん……!」
「だァからてめぇの力なんざ合格に必要ねぇっつってんだ‼‼」
「怒鳴らないでよ‼ それでいつも会話にならないんだよ‼」
「――お前らいいかげんにしろよ‼‼ オールマイト相手に仲間割れして勝てると思ってんのか‼」
三人が三人とも激昂して、頭で考えることなく叫んだ。
一瞬、試験の事も忘れるほどだ。
強い衝撃波だった。
オールマイトという「脅威」がやってきていた。