職場体験
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ヒーロー名の授業が終わり、本格的に職場体験の説明があった。
やっぱり母さんの事務所に行くべきだなぁ……指名も来ていたし。
「オイラはMt.レディ‼」
「峰田ちゃんやらしいこと考えてるわね」
「違うし!」
邪な目的が見え見えなんだよなぁ、峰田くんの場合……
「芦戸もいいとこまで行ったのに指名ないの変だな」
「それ」
「デク君はもう決めた?」
皆の話を聞いていたお茶子ちゃんが出久を振り返った。
「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ……」
「(芸かよ、最早)」
「出久、怖いよ」
皆が温かく見てくる中、完全にオタクモードになっていた出久をこっちに戻す。
「奏ちゃんは決めたの? 職場体験先」
「……兄ちゃんの事務所に行くよ。母さんにも来いって言われてるし。将来考えるとね」
「あ、雪斗お兄さん事務所、芸能事務所だっけ」
「うーん、私の個性は芸能向きだしねぇ、何か企画考えてあるって言ってたし………ただ、兄ちゃんの所に行くってのが、ね」
「本当に嫌いだね、雪斗お兄さんの事……」
「だって、すんごい過保護だしさぁ……お茶子ちゃんは?」
「私はね――」
「え、バトルヒーロー『ガンヘッド』の事務所⁉」
「ゴリゴリの武闘派じゃん」
「うん。指名来てた!」
勝己と戦った時の戦闘スタイルが目に留まったのかな。
「てっきり13号先生のようなヒーロー目指してるかと……」
「最終的にはね! こないだの爆豪君戦で思ったんだ。強くなればそれだけ可能性が広がる! やりたい方だけ向いてても見聞狭まる! と!」
「……なるほど」
「それよりさっきから気になってんだけど、震えてるね?」
出久の様子にお茶子ちゃんが気付く。
「ああ……コレ空気イス」
「クーキィス‼」
お茶子ちゃんが噴き出す。
「……またトレーニング?」
「うん、まあ」
「授業にはちゃんと集中しなよ。出久は私より頭いいけどさ」
「うん」
放課後。
「奏ってさぁ髪切ってから変わったよね」
帰る支度をしていたら芦戸ちゃんと耳郎ちゃんが話しかけてきた。勝己はさっさと帰ってしまった。
「そうかな」
「ちょっとボーイッシュになったよね。行動とか言動とかどことなく」
「元々は男勝りな性格だったんだよ? 近所は男の子ばっかりだったし、幼馴染は勝己だったしさ。出久をいじめてた奴らこらしめたこともあるし」
「人格矯正でもしたの? そこまで変わったんなら…」
「……昔に……勝己が女の子らしい子が好きだって言ったから……それ以来髪伸ばしたり、口調とかいろいろ女の子らしくしたりさ……」
「わぁ乙女‼」
芦戸ちゃんのテンションが上がる。好きね、芦戸ちゃん……
「けど、今は…女らしくすることより……本来の私で勝己を振り向かせたいし」
私は……勝己にとってどんな存在なんだろうか。
やっぱり母さんの事務所に行くべきだなぁ……指名も来ていたし。
「オイラはMt.レディ‼」
「峰田ちゃんやらしいこと考えてるわね」
「違うし!」
邪な目的が見え見えなんだよなぁ、峰田くんの場合……
「芦戸もいいとこまで行ったのに指名ないの変だな」
「それ」
「デク君はもう決めた?」
皆の話を聞いていたお茶子ちゃんが出久を振り返った。
「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ……」
「(芸かよ、最早)」
「出久、怖いよ」
皆が温かく見てくる中、完全にオタクモードになっていた出久をこっちに戻す。
「奏ちゃんは決めたの? 職場体験先」
「……兄ちゃんの事務所に行くよ。母さんにも来いって言われてるし。将来考えるとね」
「あ、雪斗お兄さん事務所、芸能事務所だっけ」
「うーん、私の個性は芸能向きだしねぇ、何か企画考えてあるって言ってたし………ただ、兄ちゃんの所に行くってのが、ね」
「本当に嫌いだね、雪斗お兄さんの事……」
「だって、すんごい過保護だしさぁ……お茶子ちゃんは?」
「私はね――」
「え、バトルヒーロー『ガンヘッド』の事務所⁉」
「ゴリゴリの武闘派じゃん」
「うん。指名来てた!」
勝己と戦った時の戦闘スタイルが目に留まったのかな。
「てっきり13号先生のようなヒーロー目指してるかと……」
「最終的にはね! こないだの爆豪君戦で思ったんだ。強くなればそれだけ可能性が広がる! やりたい方だけ向いてても見聞狭まる! と!」
「……なるほど」
「それよりさっきから気になってんだけど、震えてるね?」
出久の様子にお茶子ちゃんが気付く。
「ああ……コレ空気イス」
「クーキィス‼」
お茶子ちゃんが噴き出す。
「……またトレーニング?」
「うん、まあ」
「授業にはちゃんと集中しなよ。出久は私より頭いいけどさ」
「うん」
放課後。
「奏ってさぁ髪切ってから変わったよね」
帰る支度をしていたら芦戸ちゃんと耳郎ちゃんが話しかけてきた。勝己はさっさと帰ってしまった。
「そうかな」
「ちょっとボーイッシュになったよね。行動とか言動とかどことなく」
「元々は男勝りな性格だったんだよ? 近所は男の子ばっかりだったし、幼馴染は勝己だったしさ。出久をいじめてた奴らこらしめたこともあるし」
「人格矯正でもしたの? そこまで変わったんなら…」
「……昔に……勝己が女の子らしい子が好きだって言ったから……それ以来髪伸ばしたり、口調とかいろいろ女の子らしくしたりさ……」
「わぁ乙女‼」
芦戸ちゃんのテンションが上がる。好きね、芦戸ちゃん……
「けど、今は…女らしくすることより……本来の私で勝己を振り向かせたいし」
私は……勝己にとってどんな存在なんだろうか。