閑話休題 昔の話
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「女の子なんだから勝己くんと一緒に遊ばないでよ‼」
「勝己は幼馴染だ! 一緒にいていいだろ! アンタたちにとやかく言う権利なんてない‼」
小学校の中学年くらい。私は女の子といさかいばかり起こしていた。
勝己ってばモテるんだ。
「女の子に人気の勝己くん」にいつもべったりで、「勝己くん」もそれを許していた存在の「私」はそこら中の女の子たちの嫉妬の対象になった。
女の子たちに囲まれると、いつも勝己が救けてくれた。――わけじゃない。
全員、自力で返り討ちにしてやった。
たまに嫉妬に塗れた女子には「男女」なんて言われた。
今に比べたら男みたいな喋り方だったし、服装も頓着しなかった。他の女の子たちは綺麗な洋服だったり、髪の毛は可愛く結ばれていたりしたので正反対だった。
果たして、勝己はどういう女の子を好きになるんだろう?
勝己を好きになってこの時すでに五年ほど。ちょっとませ始めていた私は気になっていた。
「ねーねー勝己」
「あ?」
帰り道。私は女の子たちとのキャットファイトを済ませていた。私がキャットファイトをした後、勝己は機嫌があまりよくない。
「勝己ってさ、どんな女の子が好き?」
私だったら嬉しいなーなんて軽く思いながら。
「……女らしい奴」
やや間があって答えた。
男女と常日頃から呼ばれる私はショックを受けた。
「そ、そっか‼」
絞り出して答えてからその日の記憶はない。その日から足りない頭で女の子らしいことを考えた。
今までの喧嘩とか遊びをやめて、周りの女の子たちみたいに髪を伸ばすことにした。
これで勝己の好みの女の子になれるのかなぁ。と思いながら本来の自分を押し殺すようになった。
「勝己は幼馴染だ! 一緒にいていいだろ! アンタたちにとやかく言う権利なんてない‼」
小学校の中学年くらい。私は女の子といさかいばかり起こしていた。
勝己ってばモテるんだ。
「女の子に人気の勝己くん」にいつもべったりで、「勝己くん」もそれを許していた存在の「私」はそこら中の女の子たちの嫉妬の対象になった。
女の子たちに囲まれると、いつも勝己が救けてくれた。――わけじゃない。
全員、自力で返り討ちにしてやった。
たまに嫉妬に塗れた女子には「男女」なんて言われた。
今に比べたら男みたいな喋り方だったし、服装も頓着しなかった。他の女の子たちは綺麗な洋服だったり、髪の毛は可愛く結ばれていたりしたので正反対だった。
果たして、勝己はどういう女の子を好きになるんだろう?
勝己を好きになってこの時すでに五年ほど。ちょっとませ始めていた私は気になっていた。
「ねーねー勝己」
「あ?」
帰り道。私は女の子たちとのキャットファイトを済ませていた。私がキャットファイトをした後、勝己は機嫌があまりよくない。
「勝己ってさ、どんな女の子が好き?」
私だったら嬉しいなーなんて軽く思いながら。
「……女らしい奴」
やや間があって答えた。
男女と常日頃から呼ばれる私はショックを受けた。
「そ、そっか‼」
絞り出して答えてからその日の記憶はない。その日から足りない頭で女の子らしいことを考えた。
今までの喧嘩とか遊びをやめて、周りの女の子たちみたいに髪を伸ばすことにした。
これで勝己の好みの女の子になれるのかなぁ。と思いながら本来の自分を押し殺すようになった。