策策策
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「制限時間は十五分。振り当てられたポイントの合計が騎馬のポイントとなり、騎手はそのポイント数が表示されたハチマキを装着! 終了までにハチマキを奪い合い、保持ポイントを競うのよ」
こういうのって誰と組むかで色々と変わってくるな。個性の相性、使い方諸々考えていかなくちゃならない。
「そして重要なのはハチマキを取られても、また騎馬が崩れてもアウトにはならないってところ!」
騎馬は減らないのか。常に一定の数からポイントは狙われ続けるわけか。難しいところだ。
「個性発動アリの残虐ファイト! でも……あくまで騎馬戦‼ 悪質な崩しなし目的での攻撃等はレッドカード! 一発退場とします! これより十五分! チーム決めの交渉タイムスタートよ!」
誰と組めばいいのかな。個性を知ってる人じゃないと十分な作戦練られないし。
と、いうことはクラス単位でまとまるよね。さて、勝己は――
「俺と組め!」
いっぱい人が群がっている。凡庸性あるわかりやすい個性だ。
今回は勝己じゃなくて出久と組もうかな。リスクは高いけど、出久なら私の個性をよく知ってるし、上手く使ってくれそう。
「おい! 奏‼」
「ヒィッ!」
「何逃げてんだオイ」
人の少ない出久のところへ勝己に気付かれず行こうとすると、勝己は目敏く見つけてきた。
「べ、別に逃げてないよ……勝己は他の子と組むんでしょ?」
「元からおまえと組む予定だった」
「へっ」
「奏なら遠隔攻撃できんだろ」
「う、うん……」
「奏~? 顔赤いよ?」
勝己のチームに決まっていた芦戸ちゃんが私の顔を見る。真っ赤になっているらしい。
「これもう惚れた弱味だよ~もー!」
勝己に弱いのなんとかしないとだ。
「芦戸ちゃんも勝己んとこ?」
「まーねー轟の氷対策だってさ」
「なるほど……芦戸ちゃんの個性なら溶かせるのか……あとは、瀬呂くん、切島くんか。――あっ、勝己! 組むから条件つけさせて!」
「あ?」
「私が歌う時は……絶対に聞かないで。耳栓でもして」
これは、これだけは譲ることができない。勝己が聞いている状況では、絶対に歌いたくない。
「……わかった」
「なんで爆豪に歌聞かれたくないの?」
「昔に、ちょっと、ね……切島くんが前騎馬?」
「おう!」
勝己の爆破に耐えられるって理由か。切島くんの硬化の個性。
私たちのチームの陣形は、前騎馬が切島くん。芦戸ちゃんが右の騎馬。瀬呂くんが左の騎馬。私が後ろについて、騎手は勝己が務める。
「瀬呂くん瀬呂くん、勝己のことだから試合が始まったら、騎馬離れて跳んでいくと思うの。だからテープで捕まえて戻してやって。私も後ろから暴走しないように押さえ付けておくけど」
「わかった」
『さぁ上げてけ鬨の声‼ 血で血を洗う雄英の合戦が今‼ 狼煙を上げる‼‼』
こういうのって誰と組むかで色々と変わってくるな。個性の相性、使い方諸々考えていかなくちゃならない。
「そして重要なのはハチマキを取られても、また騎馬が崩れてもアウトにはならないってところ!」
騎馬は減らないのか。常に一定の数からポイントは狙われ続けるわけか。難しいところだ。
「個性発動アリの残虐ファイト! でも……あくまで騎馬戦‼ 悪質な崩しなし目的での攻撃等はレッドカード! 一発退場とします! これより十五分! チーム決めの交渉タイムスタートよ!」
誰と組めばいいのかな。個性を知ってる人じゃないと十分な作戦練られないし。
と、いうことはクラス単位でまとまるよね。さて、勝己は――
「俺と組め!」
いっぱい人が群がっている。凡庸性あるわかりやすい個性だ。
今回は勝己じゃなくて出久と組もうかな。リスクは高いけど、出久なら私の個性をよく知ってるし、上手く使ってくれそう。
「おい! 奏‼」
「ヒィッ!」
「何逃げてんだオイ」
人の少ない出久のところへ勝己に気付かれず行こうとすると、勝己は目敏く見つけてきた。
「べ、別に逃げてないよ……勝己は他の子と組むんでしょ?」
「元からおまえと組む予定だった」
「へっ」
「奏なら遠隔攻撃できんだろ」
「う、うん……」
「奏~? 顔赤いよ?」
勝己のチームに決まっていた芦戸ちゃんが私の顔を見る。真っ赤になっているらしい。
「これもう惚れた弱味だよ~もー!」
勝己に弱いのなんとかしないとだ。
「芦戸ちゃんも勝己んとこ?」
「まーねー轟の氷対策だってさ」
「なるほど……芦戸ちゃんの個性なら溶かせるのか……あとは、瀬呂くん、切島くんか。――あっ、勝己! 組むから条件つけさせて!」
「あ?」
「私が歌う時は……絶対に聞かないで。耳栓でもして」
これは、これだけは譲ることができない。勝己が聞いている状況では、絶対に歌いたくない。
「……わかった」
「なんで爆豪に歌聞かれたくないの?」
「昔に、ちょっと、ね……切島くんが前騎馬?」
「おう!」
勝己の爆破に耐えられるって理由か。切島くんの硬化の個性。
私たちのチームの陣形は、前騎馬が切島くん。芦戸ちゃんが右の騎馬。瀬呂くんが左の騎馬。私が後ろについて、騎手は勝己が務める。
「瀬呂くん瀬呂くん、勝己のことだから試合が始まったら、騎馬離れて跳んでいくと思うの。だからテープで捕まえて戻してやって。私も後ろから暴走しないように押さえ付けておくけど」
「わかった」
『さぁ上げてけ鬨の声‼ 血で血を洗う雄英の合戦が今‼ 狼煙を上げる‼‼』