話を纏めると月島基、尾形百之助両名は樺太に向かう途中だったとか。よりにもよって樺太編直前の硬直状態の時に、対立してしまったこの2人を送り込んだ神様の采配を疑わせてほしい。

アシㇼパさんと杉本なら食費は何とかなったかもしれない。アシㇼパさん子供だし……でもよく食べるから無理かもしれない。この2人を私の力で養うのは完全に無理。

「お2人のいう時代は明治40年頃ということですが、それから110年経ち令和という年号に変わっております」
「下手すれば人間2人分の寿命だな」
「ですが私には男2人を養う甲斐性など持ち合わせてはいないので、住居はウチを提供するのでお仕事してください」

深々と頭を下げる私に困惑するように月島さんは頭を上げるよう促す。

「どういう時代になったかはわからないが、女手一つで男二人を養おうとするのは無謀だろう。是非とも俺や尾形も働けるのなら働かせてくれ」
「俺は学はないが手先は器用だからな」

2人とも肯定の意を示してくれる。2人の出来ることを伺いながら、仕事をおじいちゃん達から貰ってこよう。

「仕事がある日は9時から18時まで家を空けることになってしまうので、今日の内に生活必需品及び職業斡旋に回れたら回りたいと思います」

ゆ○タ○ンのチラシを車の鍵を2人に差し出す。

「県内でも大きいショッピングモール、つまりは市場に車で行きます」


2人を車に乗せ着替えさせれるかは私の腕次第なので頑張らなければ!!