Lie.1 記憶
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人生最大の拒絶をされたあの日を境に
冬休みの間中、俺は彩蘭先輩と連絡せんかった、
いや、出来なかったんや。
また拒絶されるんが怖なって、柄にもなく
尻込みしてもうて、出来んかった。
彩蘭先輩の声、毎日でも聞かんと落ち着かん、
あんなに拒絶されても、心は彩蘭先輩の姿を求めとる
阿呆は俺の方や、愛想尽かされて当然の報いや。
不意にお揃いで買ったストラップが目に入り、
光の心を切なくさせ、あの穏やかで楽しかった
日々の事が胸を過ぎる。
"ねぇ光、お揃いのストラップ買わない?
あ、嫌やったらええけど!"
"―――どあほ、嫌なんて言ってへんわ…
そんな顔すな、不細工になるで?"
"不細工と違うやろ?可愛いって言うてや!"