このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

企画参加 小説

(また、どっかの藪に突っ込んで行ったのか
小枝や葉っぱ、羽まみれのノイシュ先生が廊下を歩いているのをエイル先生が目撃)

少し頰を染めながら
「ヴェヒター先生‼︎なんですか、そのいい年して森に探険に行った様な格好は‼︎
教員なのですから、生徒の規範になる様な
行動を取ってください‼︎」

エイル女史のキッパリとした口調に
ノイシュ先生は朗らかな笑みを返した。
「あぁ、エイル先生 御機嫌よう。
おや、確かにローブが葉っぱだらけですねー。
教えていただき有難うございます。」
ローブを羽見たくパタパタさせながらゆっくり歩いて行った。


そんな、ノイシュ先生が廊下の向こう側へ消えるまで
見ていたエイル先生。

ノイシュ先生の姿が見えなくなった途端、プルプルと震え出し
近くにいた上級生の女子学生にしがみついた。
「わっ、え、エイル先生⁈」

「………………うぅぅ…………
どぉーしよぉ。ヴェヒター先生にいつもの調子でキツ目に言ってしまったぁ…………。
嫌味な女が嫌いだったら、どうしよぉ〜……」


「……えぇー……。」
女子生徒にしがみつきながら体育座りして凹んでしまった
エイル先生に、困惑しつつローブを離して欲しい女子生徒だった。



当のノイシュ先生はというと、


「あ、四つ葉のクローバー発見。
おぉ、ナナホシテントウもいますねぇ。
綺麗な色合いで可愛いですねー。
うんうん。」


全く気にしていなかった。



《終わり》
2/2ページ
スキ