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短編集

夕焼けどき特有の茜色に染まった街を抜け出して、薄闇の煌きへ。手を取り合い、駆け上がっていく二つの光は、楽しげに笑う少年少女の形をしていた。何ともまあ、気の早いことで。逢い引きの約束でもしていたのだろうか。此処は、ひとたび眠れば魂は星の光になるべく空へと昇り、夢を天上で楽しむ世界。
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