爆豪勝己連載の番外編を置いていきます。
向日葵 番外編
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「うーん…やっぱ出来ないや…どうしよう……」
階段を登っていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。気になって覗いてみると、出久君が鏡を見ながらネクタイを結んでいる姿が目に入ってきた。
「出久君?どうしたの?」
声をかけるとビクっと肩を震わせて驚かれた。
「あ、歌歩ちゃん…!あの、その……」
私のことを見ると少しバツの悪そうな顔で俯きながら恥ずかしそうに
「あの、今からちょっとヒーローの事務所に行かなきゃいけないんだけど相澤先生に、ネクタイくらいまともに結べって言われて……だけどその、上手く結べなくて……」
と言った。あーそういうことか……
「出久君、ネクタイ貸して」
そういう私に「え?」と言いながらも渡してくれたので受け取ってワイシャツにかける。すると出久君は「あ、あ、あの、歌歩ちゃん?!」と焦った様子だ。
「今から行かなきゃいけないんでしょ?いつまでもそうしてたら行けずに1日終わっちゃって相澤先生に怒られちゃうよ。だから結んであげる」
そういう私に出久君は少し顔を赤くしながら「あ、ありがとう……」とお礼を言ってきた。どういたしまして!と言って笑うと、出久君も笑ってくれた。
◇
歌歩ちゃんがネクタイを結んでくれた。こういう時、同い年だけれどもお姉さんみたいだなと思う。あと、近い…!幼馴染だから他の女子と比べたら全然普通に話せるし緊張とかもあまりしないけれども、こんなに近くで顔を見るとドキドキする。
いつ見ても歌歩ちゃん、目大きいな。あと睫毛長くて顔と口と耳が小さい。おばさんにそっくりだなーと思いながら少し見惚れそうになる。
「出来たよ!」
と笑いながら言う歌歩ちゃんの笑顔が、小さい頃のままの笑顔で嬉しくなる。…いつも、この笑顔をしてくれたらいいのにな。
………あと、歌歩ちゃん。お願い、そろそろ気がついて。視界の端に映るかっちゃんが、鬼みたいな形相で僕達のことを見てるんだ。きっとあと5秒後くらいにはここまで飛んできて、僕達怒鳴り散らされると思うんだ。
階段を登っていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。気になって覗いてみると、出久君が鏡を見ながらネクタイを結んでいる姿が目に入ってきた。
「出久君?どうしたの?」
声をかけるとビクっと肩を震わせて驚かれた。
「あ、歌歩ちゃん…!あの、その……」
私のことを見ると少しバツの悪そうな顔で俯きながら恥ずかしそうに
「あの、今からちょっとヒーローの事務所に行かなきゃいけないんだけど相澤先生に、ネクタイくらいまともに結べって言われて……だけどその、上手く結べなくて……」
と言った。あーそういうことか……
「出久君、ネクタイ貸して」
そういう私に「え?」と言いながらも渡してくれたので受け取ってワイシャツにかける。すると出久君は「あ、あ、あの、歌歩ちゃん?!」と焦った様子だ。
「今から行かなきゃいけないんでしょ?いつまでもそうしてたら行けずに1日終わっちゃって相澤先生に怒られちゃうよ。だから結んであげる」
そういう私に出久君は少し顔を赤くしながら「あ、ありがとう……」とお礼を言ってきた。どういたしまして!と言って笑うと、出久君も笑ってくれた。
◇
歌歩ちゃんがネクタイを結んでくれた。こういう時、同い年だけれどもお姉さんみたいだなと思う。あと、近い…!幼馴染だから他の女子と比べたら全然普通に話せるし緊張とかもあまりしないけれども、こんなに近くで顔を見るとドキドキする。
いつ見ても歌歩ちゃん、目大きいな。あと睫毛長くて顔と口と耳が小さい。おばさんにそっくりだなーと思いながら少し見惚れそうになる。
「出来たよ!」
と笑いながら言う歌歩ちゃんの笑顔が、小さい頃のままの笑顔で嬉しくなる。…いつも、この笑顔をしてくれたらいいのにな。
………あと、歌歩ちゃん。お願い、そろそろ気がついて。視界の端に映るかっちゃんが、鬼みたいな形相で僕達のことを見てるんだ。きっとあと5秒後くらいにはここまで飛んできて、僕達怒鳴り散らされると思うんだ。