爆豪勝己連載の番外編を置いていきます。
向日葵 番外編
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学校の課題をしていたらなんだか甘い物が食べたくなってきた。息抜きついでにコンビニにでも行こう。そう思い立って玄関で靴を履き替えていると
「歌歩ちゃんお出かけ?」
と祖母に話し掛けられた。コンビニへ行ってくると伝えると
「あらちょうど良かった。じゃあついでにお使い言ってきて頂戴」
と言われ、メモとお金を渡された。何を買ってくればいいのかと思い確認してみるとみりん、醤油、小麦粉、牛乳、お米(小さめ)、トイレットペーパーに今晩の夕飯の材料に…
「何この量!しかもほぼ全部重い物ばっかり…!」
「そうなのよー。おばあちゃん持つの大変だからね。お金余ったらアイスとか好きなお菓子とか買ってもいいからお願いねー」
そう言い残し、祖母は部屋へと戻って行った。このラインナップならコンビニよりスーパーの方がいいかな…。少し距離はあるけどスーパーまで行くか…。
◇
頼まれた物は全部しっかりと買った。自分用のスイーツも無事買えた。買った物を袋に詰めるのも終わった。よしっ。これで後は持って家へ帰るだけ。と、改めて確認して思う。
え、この量とこの重さの物を1人で持って帰るの?本気で言ってる?スーパーから私の家までは歩いて20分。
…この大量の重い荷物を1人で持って20分歩く。…ちょっと何言っているのかわからない。というかわかりたくない。理解したくない。せめて…!せめて自転車で来れば良かった…!
なんて嘆いていても仕方ない。早く帰ろう。重い荷物持ったくらいで死ぬわけじゃあるまいし。
うん、帰ろう。頑張れ私…!そう自分を鼓舞しなんとか荷物を抱えてスーパーの外まで出た。そしたら
「歌歩?何してんだ」
聞きなれた声に名前を呼ばれた。声のした方向へ顔を向けてみると
「あっ勝己君!こんばんはー…今帰り?」
予想通り、勝己君が立っていた。学校帰りらしく、制服を着ていてスクールバックを持っている。いつ見てもヤンキーみたいな雰囲気。
「おう。…つかなんだよその荷物」
夜逃げでもするんかと、冗談めかしく言われた。
「コンビニ行こうとしてたらおばあちゃんについでにお使い言ってきてって頼まれたの」
「ほー。見事重たいもんばっかだな。ばあちゃん、自分で買いに行くの嫌だったんか」
私の持っている買い物袋を覗き込みながら言う。おばあちゃんやっぱり、自分で買いに行くのが嫌だったから私に行くように頼んだのか…。
「…おい、こっちは俺が持つからそっちの軽そうな方はオメェが持て。とっとと帰んぞ」
そういったかと思うと、勝己君が私の買った荷物の重い方をひったくってつかつかと歩き始めた。って、えっ…
「ま、待ってよ勝己君!いいよ、私1人で持って帰れるから…!」
慌てて言うと呆れた様な顔で
「あのペースで歩っとったら家着くまで何時間掛かるんだよ」
いいから黙ってそっちだけ持ってろ、と言いスタスタと歩き続ける。
「で、でも…勝己君の家方向逆じゃん。大丈夫?帰り遅くなっておばさん心配するんじゃ…」
「うちのババアがそんくらいでいちいち心配なんざする訳ねぇだろ。いいからとっとと歩け」
と、勝己君は歩くスピードを緩めることなく進む。だけどもいつもより少し、歩くスピード遅いような気がする。私の歩くペースに合わせてくれてる…のかな。
「何にやついてんだテメェ」
と、訝し気に私のことを見ながら言う。
「ううん、なんでもない」
そう答えると「あ?変な奴」とぶっきら棒に言い捨てられる。
「勝己君、ありがとう!」
とお礼を言うと、「あ?大したことしてねぇだろ」と、やはりぶっきらぼうに言う。
ふっと私から背けた顔が、耳まで真っ赤になっていたのは寒さのせいなのか、恥ずかしさのせいなのかどっちだろう。
「歌歩ちゃんお出かけ?」
と祖母に話し掛けられた。コンビニへ行ってくると伝えると
「あらちょうど良かった。じゃあついでにお使い言ってきて頂戴」
と言われ、メモとお金を渡された。何を買ってくればいいのかと思い確認してみるとみりん、醤油、小麦粉、牛乳、お米(小さめ)、トイレットペーパーに今晩の夕飯の材料に…
「何この量!しかもほぼ全部重い物ばっかり…!」
「そうなのよー。おばあちゃん持つの大変だからね。お金余ったらアイスとか好きなお菓子とか買ってもいいからお願いねー」
そう言い残し、祖母は部屋へと戻って行った。このラインナップならコンビニよりスーパーの方がいいかな…。少し距離はあるけどスーパーまで行くか…。
◇
頼まれた物は全部しっかりと買った。自分用のスイーツも無事買えた。買った物を袋に詰めるのも終わった。よしっ。これで後は持って家へ帰るだけ。と、改めて確認して思う。
え、この量とこの重さの物を1人で持って帰るの?本気で言ってる?スーパーから私の家までは歩いて20分。
…この大量の重い荷物を1人で持って20分歩く。…ちょっと何言っているのかわからない。というかわかりたくない。理解したくない。せめて…!せめて自転車で来れば良かった…!
なんて嘆いていても仕方ない。早く帰ろう。重い荷物持ったくらいで死ぬわけじゃあるまいし。
うん、帰ろう。頑張れ私…!そう自分を鼓舞しなんとか荷物を抱えてスーパーの外まで出た。そしたら
「歌歩?何してんだ」
聞きなれた声に名前を呼ばれた。声のした方向へ顔を向けてみると
「あっ勝己君!こんばんはー…今帰り?」
予想通り、勝己君が立っていた。学校帰りらしく、制服を着ていてスクールバックを持っている。いつ見てもヤンキーみたいな雰囲気。
「おう。…つかなんだよその荷物」
夜逃げでもするんかと、冗談めかしく言われた。
「コンビニ行こうとしてたらおばあちゃんについでにお使い言ってきてって頼まれたの」
「ほー。見事重たいもんばっかだな。ばあちゃん、自分で買いに行くの嫌だったんか」
私の持っている買い物袋を覗き込みながら言う。おばあちゃんやっぱり、自分で買いに行くのが嫌だったから私に行くように頼んだのか…。
「…おい、こっちは俺が持つからそっちの軽そうな方はオメェが持て。とっとと帰んぞ」
そういったかと思うと、勝己君が私の買った荷物の重い方をひったくってつかつかと歩き始めた。って、えっ…
「ま、待ってよ勝己君!いいよ、私1人で持って帰れるから…!」
慌てて言うと呆れた様な顔で
「あのペースで歩っとったら家着くまで何時間掛かるんだよ」
いいから黙ってそっちだけ持ってろ、と言いスタスタと歩き続ける。
「で、でも…勝己君の家方向逆じゃん。大丈夫?帰り遅くなっておばさん心配するんじゃ…」
「うちのババアがそんくらいでいちいち心配なんざする訳ねぇだろ。いいからとっとと歩け」
と、勝己君は歩くスピードを緩めることなく進む。だけどもいつもより少し、歩くスピード遅いような気がする。私の歩くペースに合わせてくれてる…のかな。
「何にやついてんだテメェ」
と、訝し気に私のことを見ながら言う。
「ううん、なんでもない」
そう答えると「あ?変な奴」とぶっきら棒に言い捨てられる。
「勝己君、ありがとう!」
とお礼を言うと、「あ?大したことしてねぇだろ」と、やはりぶっきらぼうに言う。
ふっと私から背けた顔が、耳まで真っ赤になっていたのは寒さのせいなのか、恥ずかしさのせいなのかどっちだろう。