爆豪勝己連載の番外編を置いていきます。
向日葵 番外編
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「歌歩ちゃーん♪ご飯ですよー。黒霧さんがオムライス作ってくれましたー。一緒に食べ…あっ。縛られてるから食べれないね。ごめんなさい忘れてましたー。という訳で!トガが食べさせてあげましょー。はい、あーん!」
そう言いながらトガヒミコは私の口元にスプーンに乗せたオムライスを持ってくる。口をぎゅっと閉じ、目を逸らすと「あれ、要りませんか?お腹すいてない?オムライス美味しいよ?食べましょうよー」と言いながらしつこく口元に運び続けてくる。
「歌歩ちゃん食べてよー。ここ来てからなんにも食べてないじゃないですかー。何か食べないと身体に悪いよー?」
そう言いながらずいっとまたオムライスを口元へと運んで来る。
「数日くらいなんも食わなくても死なねぇだろ。ほっとけよ鬱陶しい」
気だるげな声でそう話しかけてくるのは、私をここへ連れてきた張本人である荼毘という人だ。私とトガヒミコのことを煩わしそうに見ている。
「えぇー!嫌ですー!私は、可愛い女の子と恋バナしながら美味しいご飯を食べたいのですー!」
と言いながらトガヒミコが私のことをぎゅっと抱き締めてくる。苦しさに顔が歪むがそんなこともお構い無しに抱き締められ続ける。
「うん、トガちゃん。わかったから。とりあえずお嬢さん離してあげて。苦しそうだから」
そう言いながらトガヒミコを止めたのは、Mr.コンプレスという名の敵らしい。胡散臭くて、何を考えているのかこの中でも特にわからない人。だが私に全く興味が無いのだろうということは伝わってくる。ある意味死柄木以上に不気味な人だ。
何とか逃げられないかと思い、部屋に1人きりになった隙に拘束から抜け出せないかと暴れようとした時にいつの間にか背後に回られていて、耳元で「楽しそうだね、お嬢さん。縄解けそうかい?」と囁かれた時の恐怖はきっと一生忘れない。その後優しく頭を撫でながら「ガキ。殺されたくなかったら逃げようとするなよ」と凄まれたことも。
あの時確信した。この人は心底、私に興味が無いが利用するだけの価値はありそうだからとりあえず生かしておくかくらいにしか思ってないんだと。きっと自分達にとって不利益しか与えないとわかった瞬間、この人は私を殺すつもりなんだろう。
死柄木は「先生が用があると言ってたから、その用が終わるまでは殺さないでおいてやる」と、そう言った。その言葉通り多分、先生という人が来るまでは生かしておくつもりだと思う。けどこの人は恐らく、私が少しでも逆らったりしたら問答無用で殺すつもりだ。
「それにしても歌歩ちゃんの髪、ふわふわだねー。かぁいい......この前会った時みたいに結んでたのもかぁいかったけどー」
トガヒミコが私の髪を触りながら言う。思わず「触らないで...!」と拒絶してしまう。すると「えぇー?嫌ですー!」と言いながらわしゃわしゃっと音がしそうな勢いで撫でられた。
「かぁいいねぇ、歌歩ちゃん。だーい好き!」
そう言いながらまた、ぎゅーっと抱きしめられて苦しい。じたばたと暴れようとするが、当然まともな抵抗になんてなる訳もなく。されるがままになるしかない。
「真っ白なお洋服に真っ白な肌、刺したらきっともーっとかぁいいんだろうなー」
ぼそっと呟かれた言葉に、全身から鳥肌がたちそうになる。恐ろしくなってトガヒミコを見ると、ニヤニヤと笑いながら顔を赤らめ私のことを見つめていた。寒気が止まらない。
「ガキ、気をつけろよー。そいつイカれてっから。機嫌損ねたらマジで刺されちまうかも」
先程まで全く興味無さそうにしていた荼毘が、愉快そうに笑い声を上げながら言う。泣きそうになっているであろう私の顔を、路地裏で追い詰めてきた時と同じように楽しそうな顔で見ている。
「はいはい、あんま怖がらせないのー。お嬢さん可哀想だろ?」
震える私の頭を撫でながらMr.コンプレスが注意している。
「怖がらせてんじゃなくて親切心で忠告してやってんだよ、親切心で」
「どうだかねー。ごめんね、お嬢さん。こいつ意地悪くて」
やれやれ、とでもいいたげに苦笑しながら私の頭を撫で続けるMr.コンプレスの目は、やはり笑っていない。
このまま闇に自分が飲み込まれてしまいそうで、二度とみんなの所へ帰れないんじゃないかという気がしてくる。
そんなの、嫌。助けて、助けて、勝己君......!
そう言いながらトガヒミコは私の口元にスプーンに乗せたオムライスを持ってくる。口をぎゅっと閉じ、目を逸らすと「あれ、要りませんか?お腹すいてない?オムライス美味しいよ?食べましょうよー」と言いながらしつこく口元に運び続けてくる。
「歌歩ちゃん食べてよー。ここ来てからなんにも食べてないじゃないですかー。何か食べないと身体に悪いよー?」
そう言いながらずいっとまたオムライスを口元へと運んで来る。
「数日くらいなんも食わなくても死なねぇだろ。ほっとけよ鬱陶しい」
気だるげな声でそう話しかけてくるのは、私をここへ連れてきた張本人である荼毘という人だ。私とトガヒミコのことを煩わしそうに見ている。
「えぇー!嫌ですー!私は、可愛い女の子と恋バナしながら美味しいご飯を食べたいのですー!」
と言いながらトガヒミコが私のことをぎゅっと抱き締めてくる。苦しさに顔が歪むがそんなこともお構い無しに抱き締められ続ける。
「うん、トガちゃん。わかったから。とりあえずお嬢さん離してあげて。苦しそうだから」
そう言いながらトガヒミコを止めたのは、Mr.コンプレスという名の敵らしい。胡散臭くて、何を考えているのかこの中でも特にわからない人。だが私に全く興味が無いのだろうということは伝わってくる。ある意味死柄木以上に不気味な人だ。
何とか逃げられないかと思い、部屋に1人きりになった隙に拘束から抜け出せないかと暴れようとした時にいつの間にか背後に回られていて、耳元で「楽しそうだね、お嬢さん。縄解けそうかい?」と囁かれた時の恐怖はきっと一生忘れない。その後優しく頭を撫でながら「ガキ。殺されたくなかったら逃げようとするなよ」と凄まれたことも。
あの時確信した。この人は心底、私に興味が無いが利用するだけの価値はありそうだからとりあえず生かしておくかくらいにしか思ってないんだと。きっと自分達にとって不利益しか与えないとわかった瞬間、この人は私を殺すつもりなんだろう。
死柄木は「先生が用があると言ってたから、その用が終わるまでは殺さないでおいてやる」と、そう言った。その言葉通り多分、先生という人が来るまでは生かしておくつもりだと思う。けどこの人は恐らく、私が少しでも逆らったりしたら問答無用で殺すつもりだ。
「それにしても歌歩ちゃんの髪、ふわふわだねー。かぁいい......この前会った時みたいに結んでたのもかぁいかったけどー」
トガヒミコが私の髪を触りながら言う。思わず「触らないで...!」と拒絶してしまう。すると「えぇー?嫌ですー!」と言いながらわしゃわしゃっと音がしそうな勢いで撫でられた。
「かぁいいねぇ、歌歩ちゃん。だーい好き!」
そう言いながらまた、ぎゅーっと抱きしめられて苦しい。じたばたと暴れようとするが、当然まともな抵抗になんてなる訳もなく。されるがままになるしかない。
「真っ白なお洋服に真っ白な肌、刺したらきっともーっとかぁいいんだろうなー」
ぼそっと呟かれた言葉に、全身から鳥肌がたちそうになる。恐ろしくなってトガヒミコを見ると、ニヤニヤと笑いながら顔を赤らめ私のことを見つめていた。寒気が止まらない。
「ガキ、気をつけろよー。そいつイカれてっから。機嫌損ねたらマジで刺されちまうかも」
先程まで全く興味無さそうにしていた荼毘が、愉快そうに笑い声を上げながら言う。泣きそうになっているであろう私の顔を、路地裏で追い詰めてきた時と同じように楽しそうな顔で見ている。
「はいはい、あんま怖がらせないのー。お嬢さん可哀想だろ?」
震える私の頭を撫でながらMr.コンプレスが注意している。
「怖がらせてんじゃなくて親切心で忠告してやってんだよ、親切心で」
「どうだかねー。ごめんね、お嬢さん。こいつ意地悪くて」
やれやれ、とでもいいたげに苦笑しながら私の頭を撫で続けるMr.コンプレスの目は、やはり笑っていない。
このまま闇に自分が飲み込まれてしまいそうで、二度とみんなの所へ帰れないんじゃないかという気がしてくる。
そんなの、嫌。助けて、助けて、勝己君......!