爆豪勝己連載の番外編を置いていきます。
向日葵 番外編
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「心操君、心操君!」
中庭を歩いていると、背後からはしゃいだ様子の無居の声に話しかけられた。なんか珍しくテンション高いなと思いつつ振り返って見ると、
「えっ……何してんの」
可愛らしい魔女の様な格好をしたエリちゃんと、悪魔の様な格好をした無居が手を繋ぎ、沢山のお菓子を持っていた。キョトンとしながら尋ねると、「今日ハロウィンだよ」と、元気に答えられた。そういやこいつ、甘いもの好きだったな。ハロウィンにかこつけて沢山貰えるとテンション高いのだろうか。
「エリちゃん、心操君に言ってみよっか」
あと今頭の中にはエリちゃん可愛い天使!!しか無さそうだなと、エリちゃんにデロデロになってる様子を見て思う。
「うん!心操さん、あの……」
「なに?どうしたの、エリちゃん」
エリちゃんと目が合うようにしゃがんで目線を合わせ、頭を撫でながら尋ねる。まぁ、何を言われるのか分かりきってはいるが。
「えっと…とりっく…おあ、とりーと!!」
予想通りの答えに、思わずクスリと笑ってしまう。
「うん、じゃあお菓子あげるね。どうぞ」
そう言いながら猫の形をしたマフィンを渡すと嬉しそうに笑いながら「ありがとう!!」とお礼を言ってくれたので俺も釣られて笑顔になり、「どういたしまして」と返した。……確かに無居じゃなくてもこりゃメロメロになっても仕方ないかもなと、頭を撫でながら思う。
「うわ可愛い!こんなマフィンあるんだね」
エリちゃんに渡したマフィンを見ながら無居が言う。
「パン屋行ったら売ってた。ハロウィン限定らしい」
「そうなんだ。いいなー私も買いに行きたい…」
微かにしゅんとした様子で無居が呟く。そういやこいつ、神野での1件以来外出するには学校側の許可が必要なんだったっけか。許可あんまり貰えないって言ってたな。体調面の都合だと説明されたが、どうもそれ以外に事情ありそうなんだよな。気になるが聞いたとこできっと答えては貰えないだろうが。
「今度一緒に行こう。体調回復したらさ。俺とじゃなくても、クラスの連中とかA組の奴とかエリちゃんとかと一緒に行ったりしよう」
そう言うと、「うん!」と笑顔で嬉しそうに返事をされた。……その笑顔反則だろ。顔赤くなってないか不安になってきた。
「あっそうだ忘れてた」
不意に無居が何かを思い出したように言う。なんだろうと思い首を傾げると、俺の事を真っ直ぐと見つめながら
「心操君、心操君!トリックオアトリート!!」
と、両手を差し出して言ってきた。えっ……
「悪い、お前の分は用意してねぇや……」
エリちゃん以外に言われるなんて想定してなかった。どうしたもんかと思ってると、「じゃあイタズラだね!」と楽しそうに言ってきた。……こいつマジで今日テンション高いな。ずっと学校と寮の中での生活は俺が思ってる以上に窮屈なんだろうな。
「イタズラって…何すんだ?」
そう質問すると、相変わらず楽しそうに
「とりあえずしゃがんで!で、目閉じて」
と要求された。顔に落書きでもする気か?せめて水性で書いてくれよと思いながら渋々言われた通りしゃがんで目を閉じた。なんだか慌ただしい様子の無居の声が聞こえる気がするが何する気なのだろう。落書きでは無いのか……?そんなことを考えていると
「???!!!」
何やら唇に柔らかい感触がした。驚きのあまり思わず目を開く。すると
「?????!!!!!!」
目の前に可愛い猫がいた。
「心操君、びっくりした?猫ちゃん可愛いでしょ!この子最近この辺ウロウロしてるんだー」
そうキャッキャと笑い、猫を抱き上げながら言う無居。どうやら唇にした柔らかい感触は、猫だったらしい。
「あっでも心操君猫好きだからあんまりイタズラにはなってないかな。逆にご褒美に…あれ、心操君?どうしたの?」
力が抜け、地べたに座り込みながら両手で顔を覆い、項垂れる俺の事を不思議そうに首を傾げている無居が、なんだか本物の悪魔に見えてきそうだ。「なんでもない」と答えると、「そう?大丈夫?具合悪いとかじゃない?もしも悪いんだったらリカバリーガールの所まで一緒に行くよ?なんか顔も赤いし」と、心配そうに詰め寄る勢いで言ってくるが、頼むから今は俺を見ないでもらいたい。
「心操さん、大丈夫?」
そう言いながらエリちゃんも心配そうに俺の事を見ている。大丈夫だよ、ありがとうと答えると、「無理しちゃダメだよ?」と、俺の頭を小さな手で一生懸命撫でながら言う。いい子すぎて泣けてきそうだ。
ふと、少し離れた位置から視線を感じて顔を上げ見てみると、こっちの様子を見ている緑谷と爆豪の姿が目に入ってきた。苦笑している様子の緑谷と、ため息をつきながら頭を抱えてる爆豪を見てアイツら苦労してるんだろうな……特に爆豪……と、そんな気持ちになった。
中庭を歩いていると、背後からはしゃいだ様子の無居の声に話しかけられた。なんか珍しくテンション高いなと思いつつ振り返って見ると、
「えっ……何してんの」
可愛らしい魔女の様な格好をしたエリちゃんと、悪魔の様な格好をした無居が手を繋ぎ、沢山のお菓子を持っていた。キョトンとしながら尋ねると、「今日ハロウィンだよ」と、元気に答えられた。そういやこいつ、甘いもの好きだったな。ハロウィンにかこつけて沢山貰えるとテンション高いのだろうか。
「エリちゃん、心操君に言ってみよっか」
あと今頭の中にはエリちゃん可愛い天使!!しか無さそうだなと、エリちゃんにデロデロになってる様子を見て思う。
「うん!心操さん、あの……」
「なに?どうしたの、エリちゃん」
エリちゃんと目が合うようにしゃがんで目線を合わせ、頭を撫でながら尋ねる。まぁ、何を言われるのか分かりきってはいるが。
「えっと…とりっく…おあ、とりーと!!」
予想通りの答えに、思わずクスリと笑ってしまう。
「うん、じゃあお菓子あげるね。どうぞ」
そう言いながら猫の形をしたマフィンを渡すと嬉しそうに笑いながら「ありがとう!!」とお礼を言ってくれたので俺も釣られて笑顔になり、「どういたしまして」と返した。……確かに無居じゃなくてもこりゃメロメロになっても仕方ないかもなと、頭を撫でながら思う。
「うわ可愛い!こんなマフィンあるんだね」
エリちゃんに渡したマフィンを見ながら無居が言う。
「パン屋行ったら売ってた。ハロウィン限定らしい」
「そうなんだ。いいなー私も買いに行きたい…」
微かにしゅんとした様子で無居が呟く。そういやこいつ、神野での1件以来外出するには学校側の許可が必要なんだったっけか。許可あんまり貰えないって言ってたな。体調面の都合だと説明されたが、どうもそれ以外に事情ありそうなんだよな。気になるが聞いたとこできっと答えては貰えないだろうが。
「今度一緒に行こう。体調回復したらさ。俺とじゃなくても、クラスの連中とかA組の奴とかエリちゃんとかと一緒に行ったりしよう」
そう言うと、「うん!」と笑顔で嬉しそうに返事をされた。……その笑顔反則だろ。顔赤くなってないか不安になってきた。
「あっそうだ忘れてた」
不意に無居が何かを思い出したように言う。なんだろうと思い首を傾げると、俺の事を真っ直ぐと見つめながら
「心操君、心操君!トリックオアトリート!!」
と、両手を差し出して言ってきた。えっ……
「悪い、お前の分は用意してねぇや……」
エリちゃん以外に言われるなんて想定してなかった。どうしたもんかと思ってると、「じゃあイタズラだね!」と楽しそうに言ってきた。……こいつマジで今日テンション高いな。ずっと学校と寮の中での生活は俺が思ってる以上に窮屈なんだろうな。
「イタズラって…何すんだ?」
そう質問すると、相変わらず楽しそうに
「とりあえずしゃがんで!で、目閉じて」
と要求された。顔に落書きでもする気か?せめて水性で書いてくれよと思いながら渋々言われた通りしゃがんで目を閉じた。なんだか慌ただしい様子の無居の声が聞こえる気がするが何する気なのだろう。落書きでは無いのか……?そんなことを考えていると
「???!!!」
何やら唇に柔らかい感触がした。驚きのあまり思わず目を開く。すると
「?????!!!!!!」
目の前に可愛い猫がいた。
「心操君、びっくりした?猫ちゃん可愛いでしょ!この子最近この辺ウロウロしてるんだー」
そうキャッキャと笑い、猫を抱き上げながら言う無居。どうやら唇にした柔らかい感触は、猫だったらしい。
「あっでも心操君猫好きだからあんまりイタズラにはなってないかな。逆にご褒美に…あれ、心操君?どうしたの?」
力が抜け、地べたに座り込みながら両手で顔を覆い、項垂れる俺の事を不思議そうに首を傾げている無居が、なんだか本物の悪魔に見えてきそうだ。「なんでもない」と答えると、「そう?大丈夫?具合悪いとかじゃない?もしも悪いんだったらリカバリーガールの所まで一緒に行くよ?なんか顔も赤いし」と、心配そうに詰め寄る勢いで言ってくるが、頼むから今は俺を見ないでもらいたい。
「心操さん、大丈夫?」
そう言いながらエリちゃんも心配そうに俺の事を見ている。大丈夫だよ、ありがとうと答えると、「無理しちゃダメだよ?」と、俺の頭を小さな手で一生懸命撫でながら言う。いい子すぎて泣けてきそうだ。
ふと、少し離れた位置から視線を感じて顔を上げ見てみると、こっちの様子を見ている緑谷と爆豪の姿が目に入ってきた。苦笑している様子の緑谷と、ため息をつきながら頭を抱えてる爆豪を見てアイツら苦労してるんだろうな……特に爆豪……と、そんな気持ちになった。