向日葵
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時間の流れは早いもので。なんやかんやとあっという間に文化祭当日となった。
「エリちゃん、大丈夫そう?」
少し緊張気味のエリちゃんを気遣う様に通形先輩がエリちゃんに声を掛けている。そんな先輩に対してエリちゃんがワンピースの裾をぎゅっと掴みながら「うん…!」と返事をしている。未だに不安げだ。こんなに人が沢山来ている所に来るなんて初めてだろうから、私や先輩が思っている以上にドキドキしているんだろうな。
「出久君踊るんだって言ってたね。頑張れーってエリちゃんも応援してあげようねー」
そう言うと力強く「うん…!」と返事をしてくれた。そんなエリちゃんを見ていたら通形先輩も私も思わず笑ってしまった。
◇
A組の子達の発表がどんなかんじなのか、詳しくは私も聞いていない。少しだけ見せて貰ったことはあるけれども、通しで見るのは今日が初めてだ。だからとても楽しみだ。エリちゃんも一緒に楽しめるといいな。
…A組の子達のことをあまりよく思っていない子達も結構いるみたいだから、そんな人たちのことを見返すことが出来るといいな。
◇
「行くぞコラァァァ!!!雄英全員、音で殺るぞ!!」
勝己君の掛け声とドラムを合図に演奏とダンスが始まり、ステージもド派手な演出をされて動き出し、「よろしくおねがいしまァァァす!!!」耳朗さんの絶叫と共に始まった。
そんな演出に、会場は一気に盛り上がり始めた。
◇
A組のバンドとダンスは、大成功で幕を下ろした。
最初は怯えた様子だったエリちゃんも、とても楽しそうで満面の笑顔を見せてくれた。エリちゃんの笑顔を見たら、私まで嬉しくなって泣いていた通形先輩に釣られて一緒に泣いてしまいそうになった。
「最初は大きな音でこわくって。でもダンスでピョンピョンなってね、ピカッて光ってデクさんいなくなったけど、ぶわって冷たくなってね、プカーってグルグルーって光ってて、女の人の声がワーってなって私…わぁぁって言っちゃった!」
楽しそうに、嬉しそうに出久君に向かって一生懸命ライブの感想を言っているエリちゃんを見ていると思わず笑みが零れた。
…出久君また泣きそうになってる。相変わらず泣き虫だなぁ。
「無居ー!!ちょっとこっち来て―!!」
少し離れた所にいる芦戸さんに呼ばれた。手招きされている。通形先輩に行ってきますと伝えて、足早にそっちへと向かった。
「どうしたのー?」
芦戸さんの所へ行くと、「爆豪の演奏姿!どうだった?かっこよかった?」と聞かれた。勝己君の、演奏姿…。
「うん。すっごくかっこよかった!!」
今まで一度も勝己君がドラム演奏をしているところなんて見たこともなかったからすごくドキドキした。写真撮ったりしたかったな。
私の答えを聞くと、芦戸さんと近くにいた耳朗さんと上鳴君、瀬呂君が一斉に声を上げた。そして
「すっごくかっこよかったってよ!良かったなー、かっちゃーん」
「勝己君いっぱい練習してたもんなー!」
「無居ー惚れちゃったー?勝己君、かっこよすぎてびっくりしたんじゃなーい?」
「ドラム叩いてる姿なんて新鮮だったでしょー?」
と、それはそれは楽しそうに勝己君と私のことを弄り始めた。
し、しまった完全に嵌められた…!
「うるっせぇぇぇぇぇ!!!テメェら全員爆破すんぞコラァァァ!!!!!」
そんな勝己君の大絶叫が響き渡った。
今日はとても楽しい1日だった。エリちゃんと少しだけかもしれないけれども仲良くなれて、文化祭を回って久しぶりに高校生らしく学校行事を満喫出来て、本当にとってもとっても楽しい1日だった。
明日からはまた、保健室や職員室での生活に戻って実習に励む日々だ。すごく良いリフレッシュになった。文化祭を回れるようにと動いてくれた校長先生達にもまた、改めてお礼を言わないとな。
「エリちゃん、大丈夫そう?」
少し緊張気味のエリちゃんを気遣う様に通形先輩がエリちゃんに声を掛けている。そんな先輩に対してエリちゃんがワンピースの裾をぎゅっと掴みながら「うん…!」と返事をしている。未だに不安げだ。こんなに人が沢山来ている所に来るなんて初めてだろうから、私や先輩が思っている以上にドキドキしているんだろうな。
「出久君踊るんだって言ってたね。頑張れーってエリちゃんも応援してあげようねー」
そう言うと力強く「うん…!」と返事をしてくれた。そんなエリちゃんを見ていたら通形先輩も私も思わず笑ってしまった。
◇
A組の子達の発表がどんなかんじなのか、詳しくは私も聞いていない。少しだけ見せて貰ったことはあるけれども、通しで見るのは今日が初めてだ。だからとても楽しみだ。エリちゃんも一緒に楽しめるといいな。
…A組の子達のことをあまりよく思っていない子達も結構いるみたいだから、そんな人たちのことを見返すことが出来るといいな。
◇
「行くぞコラァァァ!!!雄英全員、音で殺るぞ!!」
勝己君の掛け声とドラムを合図に演奏とダンスが始まり、ステージもド派手な演出をされて動き出し、「よろしくおねがいしまァァァす!!!」耳朗さんの絶叫と共に始まった。
そんな演出に、会場は一気に盛り上がり始めた。
◇
A組のバンドとダンスは、大成功で幕を下ろした。
最初は怯えた様子だったエリちゃんも、とても楽しそうで満面の笑顔を見せてくれた。エリちゃんの笑顔を見たら、私まで嬉しくなって泣いていた通形先輩に釣られて一緒に泣いてしまいそうになった。
「最初は大きな音でこわくって。でもダンスでピョンピョンなってね、ピカッて光ってデクさんいなくなったけど、ぶわって冷たくなってね、プカーってグルグルーって光ってて、女の人の声がワーってなって私…わぁぁって言っちゃった!」
楽しそうに、嬉しそうに出久君に向かって一生懸命ライブの感想を言っているエリちゃんを見ていると思わず笑みが零れた。
…出久君また泣きそうになってる。相変わらず泣き虫だなぁ。
「無居ー!!ちょっとこっち来て―!!」
少し離れた所にいる芦戸さんに呼ばれた。手招きされている。通形先輩に行ってきますと伝えて、足早にそっちへと向かった。
「どうしたのー?」
芦戸さんの所へ行くと、「爆豪の演奏姿!どうだった?かっこよかった?」と聞かれた。勝己君の、演奏姿…。
「うん。すっごくかっこよかった!!」
今まで一度も勝己君がドラム演奏をしているところなんて見たこともなかったからすごくドキドキした。写真撮ったりしたかったな。
私の答えを聞くと、芦戸さんと近くにいた耳朗さんと上鳴君、瀬呂君が一斉に声を上げた。そして
「すっごくかっこよかったってよ!良かったなー、かっちゃーん」
「勝己君いっぱい練習してたもんなー!」
「無居ー惚れちゃったー?勝己君、かっこよすぎてびっくりしたんじゃなーい?」
「ドラム叩いてる姿なんて新鮮だったでしょー?」
と、それはそれは楽しそうに勝己君と私のことを弄り始めた。
し、しまった完全に嵌められた…!
「うるっせぇぇぇぇぇ!!!テメェら全員爆破すんぞコラァァァ!!!!!」
そんな勝己君の大絶叫が響き渡った。
今日はとても楽しい1日だった。エリちゃんと少しだけかもしれないけれども仲良くなれて、文化祭を回って久しぶりに高校生らしく学校行事を満喫出来て、本当にとってもとっても楽しい1日だった。
明日からはまた、保健室や職員室での生活に戻って実習に励む日々だ。すごく良いリフレッシュになった。文化祭を回れるようにと動いてくれた校長先生達にもまた、改めてお礼を言わないとな。