向日葵
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『今日暇か?暇だったら買い物付き合え』
期末試験が終わりゆっくりとお昼まで寝た休日、起床してからスマホを確認すると勝己君からそんなメッセージが来ていた。そのメッセージが届いたのは2時間前となっている。どうしよう…。今更連絡しても遅いかな?そんなことを考えていると勝己君から電話が掛かってきた。慌てて出ると
『おい、メッセ見たか?今日暇なら今から買い物付き合え』
と、メッセージに書いてあったことと同じことを言われた。
「え…あの、ごめん、今起きたとこなんだけど…」
『あ?今起きた?もう昼過ぎだぞ…』
呆れたような声で言われた。
「て、テスト勉強とかで最近夜中まで起きてたから…だから、つい…」
『そうかよ。て、んなこたぁどうでもいいんだよ。買い物付き合え。今から家行くから顔洗ったり歯磨いたり着替えたりしとけ』
と、言いたいことを言うだけ言って電話を切られてしまった。えっど、どうしよう、着る服何にすればいいの…?!
◇
「歌歩、俺着替えとけっつったよな。なんで寝間着のままなんだよ…」
数分後家へ来た勝己君の呆れた声が周囲に響き渡った。
「ご、ごめん…突然誘われたから、何着ればいいのか迷っちゃって…。あ、あの、まだ時間かかりそうだからとりあえず家上がって待ってて…」
そういって勝己君を家に招き入れた。
「今日ばあちゃんいねぇのか?」
「友達と出かけてるよ」
「じゃあ飯まだか?」
そう尋ねられて頷くと
「じゃあ飯作っといてやる。台所借りるぞ」
そういいながら台所へ向かう勝己君に慌てて
「えっいいよ悪いって!後でなんか買うし…』
と遠慮しようとしたが
「いいからとっとと着替えて来い。そんで黙って俺の手作り料理食えや」
そう命令された。きっとここで断ったらそろそろ怒鳴られてしまう。そう思ったので命令に従い、部屋に戻って着替えてくることにした。
◇
服を着替えてからリビングへ行くと、美味しそうな食事が並んでいた。
「卵とか勝手に使っちまったぞ」
「あ、うん、大丈夫。ありがとう。勝己君、相変わらず料理上手だね…」
作ってもらったご飯を食べながらそう言うと、
「別に大したもん作ってねーだろ」
との返答が返ってきた。大したもんじゃない…?どこが…!すごく美味しい。しかも短時間で作ったとは思えないくらいクオリティ高い料理だし。私も料理はそれなりに得意なのだが、勝己君の足元にも及ばない。…女子として、少し切ない。
「とっとと食っちまえよ」
「うん…。あ、食べ終わったら髪結ばなきゃ…」
「髪結ぶのか?」
珍しいな、と言ってくる勝己君に
「今日は暑いからね。髪長いと首元とかについて邪魔だし暑いんだよ」
そう返答した。そんな私の話を大して興味なさげに聞いていたかと思うと、
「ヘアブラシとかあっか?」
そう質問された。
「ヘアブラシ?洗面所に置いてあるけど…」
そういうとリビングから出て行き、ヘアブラシとヘアゴムなど、ヘアセットに使うものを一式持ってきた。首を傾げていると
「飯食ってる間にやっといてやるから食ってろ」
そういって私の髪を弄り始めた。
「えっ…」
「食ってから髪やってたら余計遅くなるだろ。とっとと出てぇんだよ」
いいからテメェは飯食っとけ、と言われた。
◇
「えっ…すご…可愛い…!」
勝己君がやってくれたヘアアレンジはとても可愛くて、自分がやるよりもずっと出来の良い仕上がりだった。
「よくこんな難しそうなアレンジ手早くできるね…」
「あ?別に大したことねーだろ」
いや、大したことあるよ…。私こんな複雑そうなヘアアレンジ、絶対に自分じゃ出来ない…。
料理もヘアアレンジも、どっちも女子力ぼろ負けで心折れそうだよ。
改めてこの幼馴染のスペックの高さを思い知った気がする。
期末試験が終わりゆっくりとお昼まで寝た休日、起床してからスマホを確認すると勝己君からそんなメッセージが来ていた。そのメッセージが届いたのは2時間前となっている。どうしよう…。今更連絡しても遅いかな?そんなことを考えていると勝己君から電話が掛かってきた。慌てて出ると
『おい、メッセ見たか?今日暇なら今から買い物付き合え』
と、メッセージに書いてあったことと同じことを言われた。
「え…あの、ごめん、今起きたとこなんだけど…」
『あ?今起きた?もう昼過ぎだぞ…』
呆れたような声で言われた。
「て、テスト勉強とかで最近夜中まで起きてたから…だから、つい…」
『そうかよ。て、んなこたぁどうでもいいんだよ。買い物付き合え。今から家行くから顔洗ったり歯磨いたり着替えたりしとけ』
と、言いたいことを言うだけ言って電話を切られてしまった。えっど、どうしよう、着る服何にすればいいの…?!
◇
「歌歩、俺着替えとけっつったよな。なんで寝間着のままなんだよ…」
数分後家へ来た勝己君の呆れた声が周囲に響き渡った。
「ご、ごめん…突然誘われたから、何着ればいいのか迷っちゃって…。あ、あの、まだ時間かかりそうだからとりあえず家上がって待ってて…」
そういって勝己君を家に招き入れた。
「今日ばあちゃんいねぇのか?」
「友達と出かけてるよ」
「じゃあ飯まだか?」
そう尋ねられて頷くと
「じゃあ飯作っといてやる。台所借りるぞ」
そういいながら台所へ向かう勝己君に慌てて
「えっいいよ悪いって!後でなんか買うし…』
と遠慮しようとしたが
「いいからとっとと着替えて来い。そんで黙って俺の手作り料理食えや」
そう命令された。きっとここで断ったらそろそろ怒鳴られてしまう。そう思ったので命令に従い、部屋に戻って着替えてくることにした。
◇
服を着替えてからリビングへ行くと、美味しそうな食事が並んでいた。
「卵とか勝手に使っちまったぞ」
「あ、うん、大丈夫。ありがとう。勝己君、相変わらず料理上手だね…」
作ってもらったご飯を食べながらそう言うと、
「別に大したもん作ってねーだろ」
との返答が返ってきた。大したもんじゃない…?どこが…!すごく美味しい。しかも短時間で作ったとは思えないくらいクオリティ高い料理だし。私も料理はそれなりに得意なのだが、勝己君の足元にも及ばない。…女子として、少し切ない。
「とっとと食っちまえよ」
「うん…。あ、食べ終わったら髪結ばなきゃ…」
「髪結ぶのか?」
珍しいな、と言ってくる勝己君に
「今日は暑いからね。髪長いと首元とかについて邪魔だし暑いんだよ」
そう返答した。そんな私の話を大して興味なさげに聞いていたかと思うと、
「ヘアブラシとかあっか?」
そう質問された。
「ヘアブラシ?洗面所に置いてあるけど…」
そういうとリビングから出て行き、ヘアブラシとヘアゴムなど、ヘアセットに使うものを一式持ってきた。首を傾げていると
「飯食ってる間にやっといてやるから食ってろ」
そういって私の髪を弄り始めた。
「えっ…」
「食ってから髪やってたら余計遅くなるだろ。とっとと出てぇんだよ」
いいからテメェは飯食っとけ、と言われた。
◇
「えっ…すご…可愛い…!」
勝己君がやってくれたヘアアレンジはとても可愛くて、自分がやるよりもずっと出来の良い仕上がりだった。
「よくこんな難しそうなアレンジ手早くできるね…」
「あ?別に大したことねーだろ」
いや、大したことあるよ…。私こんな複雑そうなヘアアレンジ、絶対に自分じゃ出来ない…。
料理もヘアアレンジも、どっちも女子力ぼろ負けで心折れそうだよ。
改めてこの幼馴染のスペックの高さを思い知った気がする。