向日葵
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今の私の気持ちを一言で表すと、こうだ。何、この状況。
「無居さんごめんねー大したもの作れなくて!好き嫌いとかない?嫌いなものとかあったら遠慮なく言ってね!」
と、ニコニコと笑顔で言う轟君のお姉さんこと冬美さんにお礼を言いつつも、この状況がやはり意味が分からない。
「もうびっくりしたよー。焦凍ったら急にお母さんのお見舞いに行ったと思ったら突然こんなに可愛い女の子連れて帰って来るなんてさー!」
病院で知り合いそして、何故か私はそのまま轟君の家でお昼ご飯をごちそうになるという訳のわからない状況になった。何をどうしてどうやったら、とんでもなくイケメンな体育祭準優勝した初対面の男の子の家へお邪魔してご飯を一緒に食べるなんてことになるの。意味が分からない。考えれば考えるほど混乱してくる。
「あ、あの、突然押しかけてしまってごめんなさい…」
そういう私にニコニコと笑いながら「気にしないで―」と言ってくれた。優しい人だなー…。
「ねぇねぇ、無居さんじゃなくて歌歩ちゃんて呼んでもいい?」
そう聞いてくる冬美さんにいいですよというと嬉しそうに「ありがとう!よろしくね、歌歩ちゃん!!」お礼を言われた。冬美さんてとても温かい笑い方をする人だな。
◇
「ご飯ご馳走様でした、とても美味しかったです」
帰り際にお礼を言うと、冬美さんは「本当?よかったー!またいつでも遊びに来てね」そう言ってくれた。
勝手な印象で、轟君の家はもっと殺伐としているのかと思っていたけれども、そういう訳でもないのかもしれない。
「行こう。駅まで送る」
そう言ってくれる轟君に甘えて、駅まで送ってもらうことにした。
◇
「今日はありがとな。無理矢理家まで来てもらっちまって悪かったな」
「ううん、こちらこそありがとう。楽しかったよ。冬美さんにもお礼言っておいてね」
そういうと轟君は「おう」と言った。
「……なぁ無居、聞いてもいいか?」
轟君が少し間を置いてから口を開いた。
「何?」
「緑谷ってさ、昔からあんな感じなのか?」
あんな感じ…とはどういうことだろう。
「えっと…何が?」
「体育祭の時、あいつと俺試合しただろ?その時あいつ、無茶苦茶やって人が抱えてたもん、全部ぶっ壊してったんだ。…結構デリケートな問題だったんだけど、そういうこと気にせず、ずけずけと踏み込んできてさ。…すげーお節介っつーか、お人好しっつーか…上手く言えねーんだけどさ、すげー奴、だなって思ったんだ。あいつって昔からさ、あんな無茶苦茶な奴だったのか?」
昔から…
「そう、かもね。出久君、昔から優しくて友達思いで、困っている人をほっとけないような子だったの。誰にでも親切だったし。勝己君…自分よりも強い人が相手でも、怖がりながらも立ち向かっていっちゃうような、無鉄砲な子だった」
そういうと轟君は「そうなのか…やっぱ昔から無茶してたのか」というので、思わず苦笑して「そうだね」と言ってしまった。
「けど、人のために即座に行動するってすげーな」
「……うん、そうだね。中々出来る事じゃないよね」
心操君が、試合終わった直後に出久君が自分相手に全く警戒せず話しをしてくれて少し心が軽くなったと言っていた。もしかしたら轟君も、出久君の何気ない行動で救われたのかもしれない。
本当に出久君は、ヒーローみたいな人だ。子供の頃から言っている、オールマイトの様に絶対に人を助けるヒーローになれそうだな。がんばってね、出久君。………なるべく大怪我はしないで欲しいけど。
「無居さんごめんねー大したもの作れなくて!好き嫌いとかない?嫌いなものとかあったら遠慮なく言ってね!」
と、ニコニコと笑顔で言う轟君のお姉さんこと冬美さんにお礼を言いつつも、この状況がやはり意味が分からない。
「もうびっくりしたよー。焦凍ったら急にお母さんのお見舞いに行ったと思ったら突然こんなに可愛い女の子連れて帰って来るなんてさー!」
病院で知り合いそして、何故か私はそのまま轟君の家でお昼ご飯をごちそうになるという訳のわからない状況になった。何をどうしてどうやったら、とんでもなくイケメンな体育祭準優勝した初対面の男の子の家へお邪魔してご飯を一緒に食べるなんてことになるの。意味が分からない。考えれば考えるほど混乱してくる。
「あ、あの、突然押しかけてしまってごめんなさい…」
そういう私にニコニコと笑いながら「気にしないで―」と言ってくれた。優しい人だなー…。
「ねぇねぇ、無居さんじゃなくて歌歩ちゃんて呼んでもいい?」
そう聞いてくる冬美さんにいいですよというと嬉しそうに「ありがとう!よろしくね、歌歩ちゃん!!」お礼を言われた。冬美さんてとても温かい笑い方をする人だな。
◇
「ご飯ご馳走様でした、とても美味しかったです」
帰り際にお礼を言うと、冬美さんは「本当?よかったー!またいつでも遊びに来てね」そう言ってくれた。
勝手な印象で、轟君の家はもっと殺伐としているのかと思っていたけれども、そういう訳でもないのかもしれない。
「行こう。駅まで送る」
そう言ってくれる轟君に甘えて、駅まで送ってもらうことにした。
◇
「今日はありがとな。無理矢理家まで来てもらっちまって悪かったな」
「ううん、こちらこそありがとう。楽しかったよ。冬美さんにもお礼言っておいてね」
そういうと轟君は「おう」と言った。
「……なぁ無居、聞いてもいいか?」
轟君が少し間を置いてから口を開いた。
「何?」
「緑谷ってさ、昔からあんな感じなのか?」
あんな感じ…とはどういうことだろう。
「えっと…何が?」
「体育祭の時、あいつと俺試合しただろ?その時あいつ、無茶苦茶やって人が抱えてたもん、全部ぶっ壊してったんだ。…結構デリケートな問題だったんだけど、そういうこと気にせず、ずけずけと踏み込んできてさ。…すげーお節介っつーか、お人好しっつーか…上手く言えねーんだけどさ、すげー奴、だなって思ったんだ。あいつって昔からさ、あんな無茶苦茶な奴だったのか?」
昔から…
「そう、かもね。出久君、昔から優しくて友達思いで、困っている人をほっとけないような子だったの。誰にでも親切だったし。勝己君…自分よりも強い人が相手でも、怖がりながらも立ち向かっていっちゃうような、無鉄砲な子だった」
そういうと轟君は「そうなのか…やっぱ昔から無茶してたのか」というので、思わず苦笑して「そうだね」と言ってしまった。
「けど、人のために即座に行動するってすげーな」
「……うん、そうだね。中々出来る事じゃないよね」
心操君が、試合終わった直後に出久君が自分相手に全く警戒せず話しをしてくれて少し心が軽くなったと言っていた。もしかしたら轟君も、出久君の何気ない行動で救われたのかもしれない。
本当に出久君は、ヒーローみたいな人だ。子供の頃から言っている、オールマイトの様に絶対に人を助けるヒーローになれそうだな。がんばってね、出久君。………なるべく大怪我はしないで欲しいけど。