向日葵
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『歌歩さえ…あの子さえいなければ…!そしたら私もあの人も、こんなに苦しまなくて済んだのにって思ってしまうんです…。歌歩のこと愛してるハズなのに…なのにあの子を見ていると、憎しみのようなものを覚えてしまって…もう、どうしたらいいのかわからないんです…』
いつだっただろう。母が誰かに電話でそう話しているのを聞いたのは。
◇
「すみません、お見舞いに来ました無居です」
「あら、歌歩ちゃんこんにちはー!今日はおばあちゃん一緒じゃないの?」
母の入院する病院へ行きナースステーションに挨拶をすると、顔見知りの看護婦さんが出てきてくれた。
「はい、今日は予定があるって言ってたので。だから1人で来ました」
「あらそうなのねー。そういえば体育祭!すごかったね。歌歩ちゃんも雄英だったわよね。お疲れ様ー」
ニコニコ笑いながら言う看護婦さんに釣られて私も笑顔でお礼を言う。
「あの、すみません。部屋を聞きたいんですけど…」
看護婦さんと話し込んでいると少々申し訳なさそうに私たちの会話を遮る声が聞こえてきた。ナースステーションで話し込んでしまうなんて、他の患者さんやお見舞いに来ている人達、看護婦さんにも迷惑だったかなと思いながらその声の主の方を見てみると、目立つ紅白の髪の毛が目に入ってきた。あ、この人…
「轟君?」
「えっ?」
思わず名前を呼んでからしまったと思った。私は轟君のことを知っているけれども、彼からしたら私は見知らぬ相手だろう。
なんで自分のことを知っているんだ、とでも言いたそうな顔で私のことを見ながら首を傾げている。
「あっ…あの、ごめんなさい。私、無居歌歩って言います。轟君と同じで、雄英の1年、なの」
「雄英の?無居…あ、確か緑谷と爆豪の幼馴染っていう女子か?」
そう聞いてくる轟君に頷くと、「そうか」と言われた。
それが私と轟君の出会いだった。
いつだっただろう。母が誰かに電話でそう話しているのを聞いたのは。
◇
「すみません、お見舞いに来ました無居です」
「あら、歌歩ちゃんこんにちはー!今日はおばあちゃん一緒じゃないの?」
母の入院する病院へ行きナースステーションに挨拶をすると、顔見知りの看護婦さんが出てきてくれた。
「はい、今日は予定があるって言ってたので。だから1人で来ました」
「あらそうなのねー。そういえば体育祭!すごかったね。歌歩ちゃんも雄英だったわよね。お疲れ様ー」
ニコニコ笑いながら言う看護婦さんに釣られて私も笑顔でお礼を言う。
「あの、すみません。部屋を聞きたいんですけど…」
看護婦さんと話し込んでいると少々申し訳なさそうに私たちの会話を遮る声が聞こえてきた。ナースステーションで話し込んでしまうなんて、他の患者さんやお見舞いに来ている人達、看護婦さんにも迷惑だったかなと思いながらその声の主の方を見てみると、目立つ紅白の髪の毛が目に入ってきた。あ、この人…
「轟君?」
「えっ?」
思わず名前を呼んでからしまったと思った。私は轟君のことを知っているけれども、彼からしたら私は見知らぬ相手だろう。
なんで自分のことを知っているんだ、とでも言いたそうな顔で私のことを見ながら首を傾げている。
「あっ…あの、ごめんなさい。私、無居歌歩って言います。轟君と同じで、雄英の1年、なの」
「雄英の?無居…あ、確か緑谷と爆豪の幼馴染っていう女子か?」
そう聞いてくる轟君に頷くと、「そうか」と言われた。
それが私と轟君の出会いだった。