向日葵
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第2試合の1回戦、出久君VS轟君の試合はとてもすごいものだった。他の人達との試合も大分すごかったけれども、スタジアムが大破してしまい、修繕するために一時休戦となった。
その戦いによって、出久君は大怪我を負ってしまい医務室へと運ばれていった。
何…何あの個性…!発現した個性って、あんなに危険なものなの…?!
「出久君!大丈夫?!」
医務室へ行くと、出久君のクラスメイト4人とリカバリーガール、あと、初めて見かける痩せた男の人がいた。
「あ…歌歩ちゃん…」
ベッドの上で寝ている出久君は思っていた以上の大怪我に見える。
これ…本当に治るの…?怪我とかそんなレベルじゃないんじゃ…。個性の影響…?
「また騒がしいのが来たね…」
「あ、ご、ごめんね、歌歩ちゃん…大丈夫、だよ…」
そう力なく笑う出久君の顔色は青ざめてて、どう見ても絶対に大丈夫じゃない。私含めみんなが口々に何か言おうとしたが
「うるさいよ、ほら。心配するのは良いが、これから手術さね」
というリカバリーガールに医務室から追い出されてしまった。手術って…!そんなに悪いの…?ていうか出久君、まさか個性を使うたびに毎回こんな大怪我してるってことなんじゃ…?考えてみたらこの前ヴィランに襲われたって言っていた時にクラス内で唯一保健室に行ったって聞いたし、それってその時も今みたいに大怪我したってことなの…?出久君の個性ってそんなに、リスクがあるものなの…?あんな大怪我続いたら、出久君そのうち大変なことになっちゃうんじゃ…!
「無居ちゃん、ここにずっといても仕方ないわ。一緒にスタジアムまで戻りましょう」
呆然と立ち尽くしている私に、髪の長い女の子…確か、蛙吹さんという子が声を掛けてきた。
「で、でも…」
「蛙吹君の言う通りだ。ここにいても俺たちに出来ることは何もない。寧ろ、ここにずっといては迷惑になってしまうかもしれない。だから今はここから離れよう」
大丈夫だから、リカバリーガールに任せよう、と飯田君にも言われ、医務室前から立ち去ることにした。
◇
「緑谷大丈夫だったか?」
観戦席へ戻ると、心操君が話し掛けてきた。
「…これから、手術、だって…」
「手術?!」
心操君も、他の周りにいた子達も驚いたように私の言葉を復唱した。
「あの人そんなにやばかったの?!」
「確かにボロボロだったけどな…」
まさかあんなにボロボロになってしまう個性だなんて思いもしなかった。出久君に個性が発現してヒーロー科に入れたと聞いた時は本気で嬉しかった。けど、あんな大怪我が続くなんて考えると、素直に応援なんて出来ないよ…!
「無居、なんか顔色悪いぞ。大丈夫か?緑谷のこと心配なら待ってればよかったんじゃないか?」
心操君が心配そうに私のことを見ながら言う。
「でも、あそこで待ってたら迷惑だろうし、リカバリーガールに任せれば大丈夫だろうから、とりあえず戻ろうって、A組の子達が…。出久君の手術が終わったら連絡くれるって言ってくれたから、だから、だから…」
「……そうか。ま、確かにそうだな、リカバリーガールが見てくれるなら、大丈夫だな。治してもらえるだろうし、とりあえずA組の奴からの連絡待ちながら残りの試合、見るか」
と、私の頭を少し遠慮がちにぽん、と撫でながら言う心操君に頷いた。
その戦いによって、出久君は大怪我を負ってしまい医務室へと運ばれていった。
何…何あの個性…!発現した個性って、あんなに危険なものなの…?!
「出久君!大丈夫?!」
医務室へ行くと、出久君のクラスメイト4人とリカバリーガール、あと、初めて見かける痩せた男の人がいた。
「あ…歌歩ちゃん…」
ベッドの上で寝ている出久君は思っていた以上の大怪我に見える。
これ…本当に治るの…?怪我とかそんなレベルじゃないんじゃ…。個性の影響…?
「また騒がしいのが来たね…」
「あ、ご、ごめんね、歌歩ちゃん…大丈夫、だよ…」
そう力なく笑う出久君の顔色は青ざめてて、どう見ても絶対に大丈夫じゃない。私含めみんなが口々に何か言おうとしたが
「うるさいよ、ほら。心配するのは良いが、これから手術さね」
というリカバリーガールに医務室から追い出されてしまった。手術って…!そんなに悪いの…?ていうか出久君、まさか個性を使うたびに毎回こんな大怪我してるってことなんじゃ…?考えてみたらこの前ヴィランに襲われたって言っていた時にクラス内で唯一保健室に行ったって聞いたし、それってその時も今みたいに大怪我したってことなの…?出久君の個性ってそんなに、リスクがあるものなの…?あんな大怪我続いたら、出久君そのうち大変なことになっちゃうんじゃ…!
「無居ちゃん、ここにずっといても仕方ないわ。一緒にスタジアムまで戻りましょう」
呆然と立ち尽くしている私に、髪の長い女の子…確か、蛙吹さんという子が声を掛けてきた。
「で、でも…」
「蛙吹君の言う通りだ。ここにいても俺たちに出来ることは何もない。寧ろ、ここにずっといては迷惑になってしまうかもしれない。だから今はここから離れよう」
大丈夫だから、リカバリーガールに任せよう、と飯田君にも言われ、医務室前から立ち去ることにした。
◇
「緑谷大丈夫だったか?」
観戦席へ戻ると、心操君が話し掛けてきた。
「…これから、手術、だって…」
「手術?!」
心操君も、他の周りにいた子達も驚いたように私の言葉を復唱した。
「あの人そんなにやばかったの?!」
「確かにボロボロだったけどな…」
まさかあんなにボロボロになってしまう個性だなんて思いもしなかった。出久君に個性が発現してヒーロー科に入れたと聞いた時は本気で嬉しかった。けど、あんな大怪我が続くなんて考えると、素直に応援なんて出来ないよ…!
「無居、なんか顔色悪いぞ。大丈夫か?緑谷のこと心配なら待ってればよかったんじゃないか?」
心操君が心配そうに私のことを見ながら言う。
「でも、あそこで待ってたら迷惑だろうし、リカバリーガールに任せれば大丈夫だろうから、とりあえず戻ろうって、A組の子達が…。出久君の手術が終わったら連絡くれるって言ってくれたから、だから、だから…」
「……そうか。ま、確かにそうだな、リカバリーガールが見てくれるなら、大丈夫だな。治してもらえるだろうし、とりあえずA組の奴からの連絡待ちながら残りの試合、見るか」
と、私の頭を少し遠慮がちにぽん、と撫でながら言う心操君に頷いた。