向日葵
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
昼休みが終わり、午後の部が始まった。
レクリエーション何になるのかなーあまり激しい運動じゃないといいなーと思っていると、
「A組何してんの?!」
というクラスメイトの声が聞こえてきた。
「えっ…な、何してんの…!」
見てみると、A組の女子が全員でチアリーダーの格好をしている。思わず声に出して驚いてしまった。
食堂で勝己君と一緒にご飯を食べていたらそれはそれは楽しそうに私たちのことを弄ってきた子達までも参加している。かなり照れているようだ。次に勝己君関連で弄られたら、このことをネタに返り討ちにすることが出来るだろうか?別にそんなことするつもりないけど。
「峰田さん上鳴さん騙しましたね!」
1番スタイルの良い、美人な女の子が上鳴君と小さい男の子に怒っている声が聞こえてくる。
……いいなぁ。スタイル抜群…身長高い…胸大きい…。周囲にばれないようにこっそりとあの子の胸と、自分の貧相でぺったんこな胸を見比べて、切なくなった。
「無居?どうした?」
「えっ?!!な、ななな、何が?!」
「いやなんか、急にA組の女子のことガン見したかと思ったら急に虚しそうな顔して俯きだしたから何かと思って」
「え、そ、そそそ、そんなことないよ気にしないで!!!」
言えない、自分の胸とあの子の胸を見比べて感傷に浸ってましたーなんて、口が裂けても絶対に言えない…!
「最終種目、進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式!1対1のガチバトルだ」
心操君に必死に弁明していたらマイク先生の声が会場中に響き渡った。
「あ、ほら心操君!出場するんだよね!ルール!ルールしっかり聞かないと!!」
よし、これで話しをそらすことが出来る。ありがとう、マイク先生。先生は私の恩人です。英語の授業、これからも頑張ります。心操君が私のことを少し引きながら見ているが、気にしないでおこう。
◇
ミッドナイト先生の説明が終わり、トーナメント表が発表された。第1回戦は
「心操お前1回戦からいきなり出番じゃねーか!」
なんと心操君と出久君みたいだ。しょ、初っ端からどっちを応援すればいいか分からない…!
出久君は幼馴染だし、小さい頃からあの子がどれだけヒーローに憧れているのかもよく知ってる。出久君がどれだけヒーローみたいな人なのかも良く知っている。だから負けないでほしい。
だけど心操君だってクラスメイトだし友達だし、彼が出久君に負けないくらいヒーローに憧れているのも知ってる。A組やB組の人達に負けないで欲しい、勝って欲しい。ヒーロー科の先生達やヒーロー事務所の人達に彼のことを知って欲しい。やっぱり、どっちを応援していいのか分からない…。2人共負けないで欲しい…。どうしよう…。
「別に無理にどっちを応援するか決めなくていいよ」
考え込んでいると不意に心操君に声を掛けられた。
「え…?」
「どうせお前、俺を応援するか緑谷を応援するか迷ってんだろ。無理にどっちを応援するか決めなくていいって。いっそ俺のことも緑谷のことも両方応援すりゃいいんじゃね」
もしくはどっちも応援しなくてもいいと思うし、変に考え込まなくていいと思うぞ、と言われた。
私が悩んでいたこと、察してくれたのか。やっぱり、心操君て優しいな。
「ありがとう。じゃあ、心操君のことも出久君のことも応援する。頑張ってね!」
「……おう」
珍しく心操君が少し笑いながら返事をしてくれた。
そうだよね、無理やりどちらか1人を応援するって決めるんじゃなくて、出久君のことも心操君のことも、2人とも応援すればいいんだよね。簡単なことじゃないか。心操君のお陰で少し、心が軽くなった気がする。
やっぱり心操君と出久君て、少し似ている気がする。見た目も性格も全く似ていないけれども、人のことをよく見てて優しくて、困っている時に助け舟を出してくれるところがそっくりだ。
レクリエーション何になるのかなーあまり激しい運動じゃないといいなーと思っていると、
「A組何してんの?!」
というクラスメイトの声が聞こえてきた。
「えっ…な、何してんの…!」
見てみると、A組の女子が全員でチアリーダーの格好をしている。思わず声に出して驚いてしまった。
食堂で勝己君と一緒にご飯を食べていたらそれはそれは楽しそうに私たちのことを弄ってきた子達までも参加している。かなり照れているようだ。次に勝己君関連で弄られたら、このことをネタに返り討ちにすることが出来るだろうか?別にそんなことするつもりないけど。
「峰田さん上鳴さん騙しましたね!」
1番スタイルの良い、美人な女の子が上鳴君と小さい男の子に怒っている声が聞こえてくる。
……いいなぁ。スタイル抜群…身長高い…胸大きい…。周囲にばれないようにこっそりとあの子の胸と、自分の貧相でぺったんこな胸を見比べて、切なくなった。
「無居?どうした?」
「えっ?!!な、ななな、何が?!」
「いやなんか、急にA組の女子のことガン見したかと思ったら急に虚しそうな顔して俯きだしたから何かと思って」
「え、そ、そそそ、そんなことないよ気にしないで!!!」
言えない、自分の胸とあの子の胸を見比べて感傷に浸ってましたーなんて、口が裂けても絶対に言えない…!
「最終種目、進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式!1対1のガチバトルだ」
心操君に必死に弁明していたらマイク先生の声が会場中に響き渡った。
「あ、ほら心操君!出場するんだよね!ルール!ルールしっかり聞かないと!!」
よし、これで話しをそらすことが出来る。ありがとう、マイク先生。先生は私の恩人です。英語の授業、これからも頑張ります。心操君が私のことを少し引きながら見ているが、気にしないでおこう。
◇
ミッドナイト先生の説明が終わり、トーナメント表が発表された。第1回戦は
「心操お前1回戦からいきなり出番じゃねーか!」
なんと心操君と出久君みたいだ。しょ、初っ端からどっちを応援すればいいか分からない…!
出久君は幼馴染だし、小さい頃からあの子がどれだけヒーローに憧れているのかもよく知ってる。出久君がどれだけヒーローみたいな人なのかも良く知っている。だから負けないでほしい。
だけど心操君だってクラスメイトだし友達だし、彼が出久君に負けないくらいヒーローに憧れているのも知ってる。A組やB組の人達に負けないで欲しい、勝って欲しい。ヒーロー科の先生達やヒーロー事務所の人達に彼のことを知って欲しい。やっぱり、どっちを応援していいのか分からない…。2人共負けないで欲しい…。どうしよう…。
「別に無理にどっちを応援するか決めなくていいよ」
考え込んでいると不意に心操君に声を掛けられた。
「え…?」
「どうせお前、俺を応援するか緑谷を応援するか迷ってんだろ。無理にどっちを応援するか決めなくていいって。いっそ俺のことも緑谷のことも両方応援すりゃいいんじゃね」
もしくはどっちも応援しなくてもいいと思うし、変に考え込まなくていいと思うぞ、と言われた。
私が悩んでいたこと、察してくれたのか。やっぱり、心操君て優しいな。
「ありがとう。じゃあ、心操君のことも出久君のことも応援する。頑張ってね!」
「……おう」
珍しく心操君が少し笑いながら返事をしてくれた。
そうだよね、無理やりどちらか1人を応援するって決めるんじゃなくて、出久君のことも心操君のことも、2人とも応援すればいいんだよね。簡単なことじゃないか。心操君のお陰で少し、心が軽くなった気がする。
やっぱり心操君と出久君て、少し似ている気がする。見た目も性格も全く似ていないけれども、人のことをよく見てて優しくて、困っている時に助け舟を出してくれるところがそっくりだ。