向日葵
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「えっ心操君、A組に宣戦布告したの?」
ヴィランに襲われたクラスがどんなものか気になり、何人かがA組を見に行ったらしい。その時に心操君が勝己君を始めとしたA組の人達に向かって宣戦布告したらしい。
「うん!カッコよかったよー。無居さんにも見せたかった」
そう興奮気味に言うクラスメイトを尻目に、少し離れたところで友人と談笑している心操君を盗み見る。ヒーロー科への編入を希望しているのは知っていたが、宣戦布告なんてするタイプには見えなかったのでなんだか意外だ。
「なにー、無居さん、心操のこと見ちゃってー!もしかして好きなのー!」
1人がにやにやとしながら言ってくる。
「え?あーうん、まぁ仲は良い方だし、好きではあるかな」
「ほんとー?じゃ告白しちゃいなよ!」
「え?なんで?」
そういうとみんなつまらなそうな顔をした。そして
「無居さんて鈍感だよね」
と、なぜかディスられた。
「え…何いきなり…酷くない?」
「だってほんとのことじゃん」
なぜそんな風に言われるのかわからず首を傾げていると、
「うち等が言ってんのは、心操のこと恋愛的な意味で好きなのって言ってんの!」
と言われた。
「へ?恋愛?…心操君は友達として好きだけど恋愛的な意味ではないかな」
そういうとみんなここぞとばかりに
「そこから発展しようよー!心操いい奴じゃん!」
「そうだよ!気だるげな感じと隈のせいで分かりにくいけどイケメンだしさー」
「身長だって高いしね。なんやかんや優しいし」
と、ここぞとばかりにみんなで一斉に心操君を褒め称え始めた。これ、心操君に聞こえたらお互い恥ずかしいんじゃ…。
「少なくとも、爆豪よりずーっといいと思うよ?」
そこでなんで勝己君が出てくるの…。ただの幼馴染だって何度も言ってるじゃないか。
「昨日も感じ悪かったよねー。廊下に集まってたうち等に対してどけモブ共とか言ってさー!」
その子の発言を合図に、みんなで勝己君の悪口で盛り上がり始めた。なんだかかなりヘイトが集まっているようだ。勝己君みんなにここまで言われるって何やらかしたの…!
「てか、無居さんも行けばよかったのに、A組。ヴィランに襲われたクラスなんてさ、面白そうだったのに」
「いや、私興味ないし…」
ていうか、行けないよ…あんな大人数の人の前で勝己君に抱き着いちゃったのに行ける訳がない。絶対にいじり倒される。ほとんどの子達面白そうなものを見るような目で見てたもん…。次あったら絶対ネタにされる。切島君とかこの前の食堂での騒ぎを収めてた飯田君にあと、茶髪の可愛い女の子…麗日さんって言ったっけ?あの子とか、他の何人かは心配してくれてたみたいだけど。どっちにしても行きにくい。他クラスにいきなり行っていきなり男の子に抱き着くとか迷惑すぎるよ私…。なんかまた恥ずかしくなってきた。
「そんなこと言わないでさー。もうすぐで体育祭だし見に行く価値はあったでしょ」
いやそんなこと言われても…。私、体育祭にそこまで熱量持ってないし。心操君達みたいにヒーロー科への編入を目指しているとかそういう目標もないからイマイチやる気が起きない。
『ヒーロー科は普通科のことを馬鹿にしている。だからこれを機会にギャフンと言わせてやる』などと意気込んでいる人も何人かいる様だが、正直ついていけない。そもそもこの前ヴィランに襲われたというそこそこ大きな事件があったのに体育祭をやること自体どうかと思うんだけど。
「でも無居さんの個性だったら結構いい線行きそうだよね」
1人で考え込んでいると不意に話を振られた。
「あぁ、確かに!競争とかだったらテレポートで一発じゃない?」
そう目を輝かせながら言ってくるクラスメイトに苦笑しながら
「そうでもないよ。私あんまり個性上手く使えないから。遠くに飛ばしたり出来ないし。特に自分を飛ばすのは少しの距離しか出来ないの」
と説明すると「そうなの?使い勝手悪いんだねー」と言われた。使い勝手が悪いというか、私の腕前が悪いのではないかと思う。個性の発現自体はそれなりに早い方だったのだが、個性を使うのがあまり得意でない。発現だけは勝己君より早かったのに。子供の頃から何度やっても上手くならないことを考えると、これから先の人生ずっと、私は個性を上手く使えないのかもしれない。なんだかそれは少し嫌だな…。
ヴィランに襲われたクラスがどんなものか気になり、何人かがA組を見に行ったらしい。その時に心操君が勝己君を始めとしたA組の人達に向かって宣戦布告したらしい。
「うん!カッコよかったよー。無居さんにも見せたかった」
そう興奮気味に言うクラスメイトを尻目に、少し離れたところで友人と談笑している心操君を盗み見る。ヒーロー科への編入を希望しているのは知っていたが、宣戦布告なんてするタイプには見えなかったのでなんだか意外だ。
「なにー、無居さん、心操のこと見ちゃってー!もしかして好きなのー!」
1人がにやにやとしながら言ってくる。
「え?あーうん、まぁ仲は良い方だし、好きではあるかな」
「ほんとー?じゃ告白しちゃいなよ!」
「え?なんで?」
そういうとみんなつまらなそうな顔をした。そして
「無居さんて鈍感だよね」
と、なぜかディスられた。
「え…何いきなり…酷くない?」
「だってほんとのことじゃん」
なぜそんな風に言われるのかわからず首を傾げていると、
「うち等が言ってんのは、心操のこと恋愛的な意味で好きなのって言ってんの!」
と言われた。
「へ?恋愛?…心操君は友達として好きだけど恋愛的な意味ではないかな」
そういうとみんなここぞとばかりに
「そこから発展しようよー!心操いい奴じゃん!」
「そうだよ!気だるげな感じと隈のせいで分かりにくいけどイケメンだしさー」
「身長だって高いしね。なんやかんや優しいし」
と、ここぞとばかりにみんなで一斉に心操君を褒め称え始めた。これ、心操君に聞こえたらお互い恥ずかしいんじゃ…。
「少なくとも、爆豪よりずーっといいと思うよ?」
そこでなんで勝己君が出てくるの…。ただの幼馴染だって何度も言ってるじゃないか。
「昨日も感じ悪かったよねー。廊下に集まってたうち等に対してどけモブ共とか言ってさー!」
その子の発言を合図に、みんなで勝己君の悪口で盛り上がり始めた。なんだかかなりヘイトが集まっているようだ。勝己君みんなにここまで言われるって何やらかしたの…!
「てか、無居さんも行けばよかったのに、A組。ヴィランに襲われたクラスなんてさ、面白そうだったのに」
「いや、私興味ないし…」
ていうか、行けないよ…あんな大人数の人の前で勝己君に抱き着いちゃったのに行ける訳がない。絶対にいじり倒される。ほとんどの子達面白そうなものを見るような目で見てたもん…。次あったら絶対ネタにされる。切島君とかこの前の食堂での騒ぎを収めてた飯田君にあと、茶髪の可愛い女の子…麗日さんって言ったっけ?あの子とか、他の何人かは心配してくれてたみたいだけど。どっちにしても行きにくい。他クラスにいきなり行っていきなり男の子に抱き着くとか迷惑すぎるよ私…。なんかまた恥ずかしくなってきた。
「そんなこと言わないでさー。もうすぐで体育祭だし見に行く価値はあったでしょ」
いやそんなこと言われても…。私、体育祭にそこまで熱量持ってないし。心操君達みたいにヒーロー科への編入を目指しているとかそういう目標もないからイマイチやる気が起きない。
『ヒーロー科は普通科のことを馬鹿にしている。だからこれを機会にギャフンと言わせてやる』などと意気込んでいる人も何人かいる様だが、正直ついていけない。そもそもこの前ヴィランに襲われたというそこそこ大きな事件があったのに体育祭をやること自体どうかと思うんだけど。
「でも無居さんの個性だったら結構いい線行きそうだよね」
1人で考え込んでいると不意に話を振られた。
「あぁ、確かに!競争とかだったらテレポートで一発じゃない?」
そう目を輝かせながら言ってくるクラスメイトに苦笑しながら
「そうでもないよ。私あんまり個性上手く使えないから。遠くに飛ばしたり出来ないし。特に自分を飛ばすのは少しの距離しか出来ないの」
と説明すると「そうなの?使い勝手悪いんだねー」と言われた。使い勝手が悪いというか、私の腕前が悪いのではないかと思う。個性の発現自体はそれなりに早い方だったのだが、個性を使うのがあまり得意でない。発現だけは勝己君より早かったのに。子供の頃から何度やっても上手くならないことを考えると、これから先の人生ずっと、私は個性を上手く使えないのかもしれない。なんだかそれは少し嫌だな…。