向日葵
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A組が、敵連合と名乗るヴィランの集団に襲われた。そう聞いた時は心臓が止まるかと思った。
教師の指示や、クラスメイト達の声なんて聞こえない位頭が真っ白になった。A組と言えば、勝己君と出久君のクラスじゃないか。2人は大丈夫なの?どうしよう、怪我とかしてたら…。2人に何かあったらどうしよう…。怖い…。
ホームルームが終わると、私は居ても立っても居られず、クラスメイト達の制止する声を振り切り教室を飛び出した。
◇
「すいません、爆豪君と緑谷君いますか?!」
帰り支度を終え、鬱陶しく絡んでくるクソ髪とアホ面、醤油顔を無視して帰ろうとしていると、俺とデクのことを呼ぶ焦った様な声が教室中に響き渡った。視線を声の方に向けてみると、ゼェゼェと息を切らした歌歩の姿があった。
「えっ…緑谷は今保健室だけど、爆豪ならいるよ。ほら、あそこに…」
と耳に言われて俺へと目線を移した歌歩と目が合った。すると次の瞬間、俺の目の前に歌歩がいた。個性を使って俺のところまで飛んできたのかと理解したと同時に泣きそうな顔で思い切り抱き着かれた。…は?抱き着かれ…?
「あっ?!歌歩?!」
「ちょっ、無居どうした?!」
「君!いきなり他クラスに入り込んできて男子生徒に抱き着くのはどうかと思うぞ?!」
焦る俺や、驚いてどうしたのか聞いているクソ髪、他クラスに入り込んで男に抱き着いていることを注意するクソメガネや、何事かと騒ぎ立てるクラスのモブ共の事なんてお構いなしに、歌歩はガタガタと震えながら俺に抱き着いたまま離れない。
どうしろってんだ、この状況…!恐らくこの場にいる全員が思っているであろうことを考える。
「おいコラ歌歩、離れ…」
「良かった…勝己君ケガしてない…!」
離れろと文句言おうとしたが、今にも泣きだしそうに震えた声を聞いたら、言えなくなった。
「………俺がそこらのモブにやられる訳ねーだろ。いらねぇ心配してんじゃねぇよ、バカ」
どうしていいかわからず、そういいながら頭を撫でてやると、「うん…ごめん…」と言いながら俺に抱き着く腕の力が少し強くなった。未だに震えている歌歩の背中をさすってやると、少しだけ安心したのか震えが収まった。
「あの、お2人さん…お取込み中のとこ悪いんだけどさ、俺らの存在、忘れてない?」
困ったような、呆れたような醤油顔の声を聞き現実へと引き戻された。そして今はまだ、生徒が残る教室にいるんだということを思い出す。それは歌歩も同じらしく、変な声を上げながら慌てて俺から離れた。
その歌歩の顔は、俺に抱き着いてきた時の泣き出しそうな顔は見る影もなくなり、耳まで真っ赤になっていた。
クラスの連中が、俺達のことを『面白い玩具をみつけた』とでも言いたげな顔をして見ている。その顔が不愉快でたまらない。
教師の指示や、クラスメイト達の声なんて聞こえない位頭が真っ白になった。A組と言えば、勝己君と出久君のクラスじゃないか。2人は大丈夫なの?どうしよう、怪我とかしてたら…。2人に何かあったらどうしよう…。怖い…。
ホームルームが終わると、私は居ても立っても居られず、クラスメイト達の制止する声を振り切り教室を飛び出した。
◇
「すいません、爆豪君と緑谷君いますか?!」
帰り支度を終え、鬱陶しく絡んでくるクソ髪とアホ面、醤油顔を無視して帰ろうとしていると、俺とデクのことを呼ぶ焦った様な声が教室中に響き渡った。視線を声の方に向けてみると、ゼェゼェと息を切らした歌歩の姿があった。
「えっ…緑谷は今保健室だけど、爆豪ならいるよ。ほら、あそこに…」
と耳に言われて俺へと目線を移した歌歩と目が合った。すると次の瞬間、俺の目の前に歌歩がいた。個性を使って俺のところまで飛んできたのかと理解したと同時に泣きそうな顔で思い切り抱き着かれた。…は?抱き着かれ…?
「あっ?!歌歩?!」
「ちょっ、無居どうした?!」
「君!いきなり他クラスに入り込んできて男子生徒に抱き着くのはどうかと思うぞ?!」
焦る俺や、驚いてどうしたのか聞いているクソ髪、他クラスに入り込んで男に抱き着いていることを注意するクソメガネや、何事かと騒ぎ立てるクラスのモブ共の事なんてお構いなしに、歌歩はガタガタと震えながら俺に抱き着いたまま離れない。
どうしろってんだ、この状況…!恐らくこの場にいる全員が思っているであろうことを考える。
「おいコラ歌歩、離れ…」
「良かった…勝己君ケガしてない…!」
離れろと文句言おうとしたが、今にも泣きだしそうに震えた声を聞いたら、言えなくなった。
「………俺がそこらのモブにやられる訳ねーだろ。いらねぇ心配してんじゃねぇよ、バカ」
どうしていいかわからず、そういいながら頭を撫でてやると、「うん…ごめん…」と言いながら俺に抱き着く腕の力が少し強くなった。未だに震えている歌歩の背中をさすってやると、少しだけ安心したのか震えが収まった。
「あの、お2人さん…お取込み中のとこ悪いんだけどさ、俺らの存在、忘れてない?」
困ったような、呆れたような醤油顔の声を聞き現実へと引き戻された。そして今はまだ、生徒が残る教室にいるんだということを思い出す。それは歌歩も同じらしく、変な声を上げながら慌てて俺から離れた。
その歌歩の顔は、俺に抱き着いてきた時の泣き出しそうな顔は見る影もなくなり、耳まで真っ赤になっていた。
クラスの連中が、俺達のことを『面白い玩具をみつけた』とでも言いたげな顔をして見ている。その顔が不愉快でたまらない。