君の隣
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黛と話をして、けじめをつけよう。そう決意を固めた次の日のことだった。
「バスケ部に復帰することになった」
と、衝撃的な告白をされたのは。
*****
今日は珍しく朝練が休みで早く起きる必要はなかったのだがいつもの癖なのか、つい普段通りの時間に起きてしまった。もう少しゆっくり寝れたのにもったいないことをしたなと思いながらもまぁいいかと思い、せっかくなのでいつもよりも気合を入れてメイクとヘアセットをした。我ながら可愛くできた。うん、これで黛と上手く話せそうな気がする!
そんなことを思い学校へ向かう。
*****
登校すると下駄箱に『屋上で待ってる』と見覚えのある字で書かれたメモが入っていた。
メモを見ると私は時間をかけてしっかりセットした髪が崩れることも気にせず全力疾走で屋上へと向かった。
屋上のドアを開けると、そこにはもう既に黛が来ていていつものようにラノベを読みふけっていた。
「あ、あの…!黛…!」
声を掛けると黛が顔を上げて目が合った。
久しぶりに目があった。それだけのことなのに、すごく嬉しい。
ラノベを閉じて急に呼び出して悪かったなと言う黛に大丈夫だと伝えると、少し安堵したようだった。
それから少し横にずれて私に隣に座るようにと勧めてくれたのでお言葉に甘えて隣に座らせてもらった。
それからしばらくの間、沈黙。気まずい。
「この前は」
沈黙を破ったのは黛の方だった。
彼の方を見ると向こうも私の方を見ていた。
「この前は悪かった。言い過ぎた」
と、バツが悪そうに謝られた。この前……とはきっと最後にここで話した時のことだろう。気まずくなってしまった原因のあの日のこと。でも、
「この前のことって、黛に謝らなきゃいけないとこなくない?」
というと、目を見開いて驚いているようだ。こんな顔してるところ、初めて見た。どうしてそんなに驚くのだろう。
「やっ、あの、だってさ、この前って最後に屋上で話した時のことでしょ?あの時って私が勝手にギャーギャー騒いだ挙句に黛のことなんでも知ってるかのような、勝手なこと言っちゃったのが嫌だったんでしょ?それってさ、黛悪くないじゃん。寧ろ、私が無神経だったかもしれないし……だから、黛が謝る必要ないし、寧ろ私の方が謝らなきゃいけないんじゃないかなって思うんだけど」
違うの?というと、黛はきょとんとしていた。
今の顔も初めて見た。今日は黛の色々な顔が見れていいなー嬉しいなーなんてのんびり考えていると、大きな溜息が聞こえた。
どうして溜め息なんてつくのだろうと思っていると顔に出ていたらしく、
「言い過ぎたかもとかごちゃごちゃ考えてた自分が馬鹿みたいだよ」
と言われた。
「この1週間、悩んでたんだぞこれでも。言い過ぎたとか、八つ当たりしちまったとか色々と…。だけど、俺に怒ったりとかしてなかったなんてな…予想外っつーかなんつーか……調子狂うわ。ほんと、お前って予想外な奴だよな。1年の頃から」
などと言われた。そんな予想外な回答した記憶、全くないのだけど…というか私よりも黛の方がいつも予想外なことしてきたり言ってきたりするような気がするんだけどな。
ん?というか今、1週間悩んでたって言った?それって、1週間ずっと、私のこと考えてくれてたってこと……?!
「何赤くなってんだよ」
指摘されて、自分の顔が熱いことに気がついた。
なんでもないと答えると、そうかよ、と答えられた。
久しぶりにする黛とのやりとり。すごく心地いい。再確認した。やっぱり私は、黛が大好きだ。このまま勢いに任せて告白しちゃおうかな…!
「あっそうそう、そろそろ本題に入るわ」
ん?本題??
この前のことを謝るっていうのが本題じゃなかったんだ。なんだろう。
も、もしかして、!黛も、私のこと好きだったり……!
「バスケ部に復帰することになった」
えっ
「えぇぇぇぇぇっ?!」
ほら、予想外なのはやっぱり、黛の方じゃないか。
「バスケ部に復帰することになった」
と、衝撃的な告白をされたのは。
*****
今日は珍しく朝練が休みで早く起きる必要はなかったのだがいつもの癖なのか、つい普段通りの時間に起きてしまった。もう少しゆっくり寝れたのにもったいないことをしたなと思いながらもまぁいいかと思い、せっかくなのでいつもよりも気合を入れてメイクとヘアセットをした。我ながら可愛くできた。うん、これで黛と上手く話せそうな気がする!
そんなことを思い学校へ向かう。
*****
登校すると下駄箱に『屋上で待ってる』と見覚えのある字で書かれたメモが入っていた。
メモを見ると私は時間をかけてしっかりセットした髪が崩れることも気にせず全力疾走で屋上へと向かった。
屋上のドアを開けると、そこにはもう既に黛が来ていていつものようにラノベを読みふけっていた。
「あ、あの…!黛…!」
声を掛けると黛が顔を上げて目が合った。
久しぶりに目があった。それだけのことなのに、すごく嬉しい。
ラノベを閉じて急に呼び出して悪かったなと言う黛に大丈夫だと伝えると、少し安堵したようだった。
それから少し横にずれて私に隣に座るようにと勧めてくれたのでお言葉に甘えて隣に座らせてもらった。
それからしばらくの間、沈黙。気まずい。
「この前は」
沈黙を破ったのは黛の方だった。
彼の方を見ると向こうも私の方を見ていた。
「この前は悪かった。言い過ぎた」
と、バツが悪そうに謝られた。この前……とはきっと最後にここで話した時のことだろう。気まずくなってしまった原因のあの日のこと。でも、
「この前のことって、黛に謝らなきゃいけないとこなくない?」
というと、目を見開いて驚いているようだ。こんな顔してるところ、初めて見た。どうしてそんなに驚くのだろう。
「やっ、あの、だってさ、この前って最後に屋上で話した時のことでしょ?あの時って私が勝手にギャーギャー騒いだ挙句に黛のことなんでも知ってるかのような、勝手なこと言っちゃったのが嫌だったんでしょ?それってさ、黛悪くないじゃん。寧ろ、私が無神経だったかもしれないし……だから、黛が謝る必要ないし、寧ろ私の方が謝らなきゃいけないんじゃないかなって思うんだけど」
違うの?というと、黛はきょとんとしていた。
今の顔も初めて見た。今日は黛の色々な顔が見れていいなー嬉しいなーなんてのんびり考えていると、大きな溜息が聞こえた。
どうして溜め息なんてつくのだろうと思っていると顔に出ていたらしく、
「言い過ぎたかもとかごちゃごちゃ考えてた自分が馬鹿みたいだよ」
と言われた。
「この1週間、悩んでたんだぞこれでも。言い過ぎたとか、八つ当たりしちまったとか色々と…。だけど、俺に怒ったりとかしてなかったなんてな…予想外っつーかなんつーか……調子狂うわ。ほんと、お前って予想外な奴だよな。1年の頃から」
などと言われた。そんな予想外な回答した記憶、全くないのだけど…というか私よりも黛の方がいつも予想外なことしてきたり言ってきたりするような気がするんだけどな。
ん?というか今、1週間悩んでたって言った?それって、1週間ずっと、私のこと考えてくれてたってこと……?!
「何赤くなってんだよ」
指摘されて、自分の顔が熱いことに気がついた。
なんでもないと答えると、そうかよ、と答えられた。
久しぶりにする黛とのやりとり。すごく心地いい。再確認した。やっぱり私は、黛が大好きだ。このまま勢いに任せて告白しちゃおうかな…!
「あっそうそう、そろそろ本題に入るわ」
ん?本題??
この前のことを謝るっていうのが本題じゃなかったんだ。なんだろう。
も、もしかして、!黛も、私のこと好きだったり……!
「バスケ部に復帰することになった」
えっ
「えぇぇぇぇぇっ?!」
ほら、予想外なのはやっぱり、黛の方じゃないか。