君の隣
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
屋上での一件以来、黛とは口を開けていない。なんだかんだと、1週間が経過してしまった。
話したい事は沢山ある。けれどもどうしたらいいのか、なんと声を掛ければいいのか、どんな顔をすればいいのか、わからない。
それは向こうも同じなのか話しかけてもこない。時々目が合ったりはするが、すぐに逸らされてしまう。それでもいつまでもこのままにしておくわけにはいかない。次の休み時間にでも話しかけよう。そう思って話しかけようとした。ところが気がつくと教室から居なくなってしまっていて出来なかった。
完全に避けられている。流石にショックだ。
せっかく高校最後の学年で同じクラスになれたのに、これじゃ何も意味がない。
どうしたらいいものかと考えていたある日のことだった。
「黛千尋とは、どういう人ですか?」
新主将となった赤司くんがチームメイトにそう聞いているのを見掛けたのは。
聞かれた相手は少し困っている様子だ。黛のことを思い出せないらしい。彼は人よりも影が薄くてよく忘れられる。そのうえ、その場にいることに気づかれずに驚かれている場面もよく見る。
そういう私も、彼のことを認識したのは1年の2学期だった。
クラスメイトでしかも、部活も同じだったというのにだ。
そんな黛のことをどうして赤司くんが聞いて回ったりなんてしているのだろう。
「小鳩ちゃん先輩ぼーっとしてどうしたの?」
私のことを呼ぶ葉山くんの声にハッとして意識を戻した。
「ごめんね、何?」
「いやなんかぼーっとしてるからどうしたのかなーって思ってさ。つか最近なんかぼーっとしてること多くない?なんかあったの?」
ボールを弄びながら葉山くんが私に聞いてくる。
「そんなにぼーっとしてないと思うんだけど……」
というとしてるよ!レオ姉なんかすっげー心配してるよ?と言われてしまった。
なんということだ。選手…しかも後輩のスタメンに心配かけてしまっていたなんて先輩としても、マネージャーとしても失格じゃないか。
明日、なんとかして黛と話してみよう。
話したい事は沢山ある。けれどもどうしたらいいのか、なんと声を掛ければいいのか、どんな顔をすればいいのか、わからない。
それは向こうも同じなのか話しかけてもこない。時々目が合ったりはするが、すぐに逸らされてしまう。それでもいつまでもこのままにしておくわけにはいかない。次の休み時間にでも話しかけよう。そう思って話しかけようとした。ところが気がつくと教室から居なくなってしまっていて出来なかった。
完全に避けられている。流石にショックだ。
せっかく高校最後の学年で同じクラスになれたのに、これじゃ何も意味がない。
どうしたらいいものかと考えていたある日のことだった。
「黛千尋とは、どういう人ですか?」
新主将となった赤司くんがチームメイトにそう聞いているのを見掛けたのは。
聞かれた相手は少し困っている様子だ。黛のことを思い出せないらしい。彼は人よりも影が薄くてよく忘れられる。そのうえ、その場にいることに気づかれずに驚かれている場面もよく見る。
そういう私も、彼のことを認識したのは1年の2学期だった。
クラスメイトでしかも、部活も同じだったというのにだ。
そんな黛のことをどうして赤司くんが聞いて回ったりなんてしているのだろう。
「小鳩ちゃん先輩ぼーっとしてどうしたの?」
私のことを呼ぶ葉山くんの声にハッとして意識を戻した。
「ごめんね、何?」
「いやなんかぼーっとしてるからどうしたのかなーって思ってさ。つか最近なんかぼーっとしてること多くない?なんかあったの?」
ボールを弄びながら葉山くんが私に聞いてくる。
「そんなにぼーっとしてないと思うんだけど……」
というとしてるよ!レオ姉なんかすっげー心配してるよ?と言われてしまった。
なんということだ。選手…しかも後輩のスタメンに心配かけてしまっていたなんて先輩としても、マネージャーとしても失格じゃないか。
明日、なんとかして黛と話してみよう。