ターコイズに恋焦がれ〜初めてのクリスマス〜
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スウィングさんの魔法は、やっぱり無茶苦茶だ。
「えいっ!」
当たれ…!と思いながら放った氷を見事ぶつけることが出来たが
「マッサージでもしてくれてるのかい?ありがとね、お嬢ちゃん。お返しだ!」
全く効いてないうえに数億倍くらい威力のありそうな魔法が返ってきた。よ、避けきれない…!
「あぶねえ!!!」
「わっ!!!」
魔法がぶつかると思った瞬間、デュースちゃんに覆いかぶされるようにして押し倒された。そのおかげでギリギリ魔法を交わすことが出来た。
「ティアナ大丈夫か!?」
私の上に乗ったまま切羽詰まった様子で聞いてくる。
「うん、お影様で。ありがとう、デュースちゃん!」
でももう少し優しく庇って欲しかったなと少し嫌味を言ってみる。
「わ、悪い、とっさに身体が動いちまって…」
次はもっと優しく助けられるように頑張るよと言いながら私の手を引いて立たせてくれた。……庇われた時、実は少しだけときめいていたことは内緒だ。
「クソッ……スウィングに魔法を当てるどころか避けるだけでも精一杯だ」
ジャックちゃんがスウィングさんの魔法を避けながら舌打ち混じりに声を上げる。
「あのウギー・ブギーとか言うヤツもなんなの?全く手応えがないんだけど!」
エースちゃんの言うように、さっきからブギーに攻撃をしているけど手応えが全くない。まるで空っぽの袋に攻撃してるみたい。
「どうだジャック・スケリントン!今度こそ俺様の勝ちだぜ」
ブギーが得意げに、そしてざまあみろとでも言いたげな顔で勝利を宣言する。ジャックさんに何か恨みでもあるの?なんだか因縁があるように見える。なんて、そんなこと今考えてる場合じゃない…!どうやったらスウィングさんやブギーを倒すことが出来るか、倒せないまでも、どうやったらこの場を乗り切ることが出来るか、考えないと…!
「キャッ!?」
「うおっ!?」
私とデュースちゃん目掛けて攻撃が飛んで来た。2人して小さく悲鳴を上げつつも、避けることは出来た。けどやっぱり、避けるだけで精一杯。何か作戦を考えたいのに、頭を働かせる余裕がない。どうしたらいいの?こんな時、アズールだったら何かしら絶対に打開策を考えてくれるのに……!
「仕方ない……。ここは、わしらが食い止める。お主らは先に行け!」
リリア先輩が私達に向かって呼びかける。確かに、リリア先輩達3年生に任せて他学年は逃げた方が良いかもしれない。でも、その後どうやって合流すればいいの…?
「そんなこと、出来るわけが……!」
「大丈夫、私に任せておくれ」
そんなこと、出来るわけないじゃないですか。恐らくそう言おうとしたであろうシルバー先輩の言葉を遮り、優しく落ち着かせるような口調でルーク先輩が話す。
「これでよし。必ず後から追い駆けるよ」
ユニーク魔法をかけて私達のことを安心させるような調子で言う。あっそっか、ルーク先輩のユニーク魔法は、人を追い駆けたりするためによく向いているものだった。それなら、先輩達の言う通り足手纏いになる前に逃げないと…!
「おおっと、逃がさないぜえ!」
「ゼロ、避けるんだ!」
突如そんな声が聞こえて来た。ジャックさんとゼロちゃんが、ブギーに襲われてる。
「スケリントンさん!!!!!」
デュースちゃんが2人のところへ向かおうとしてる。またこの子は突っ走って…!
「ダメ!!!!!」
良かった、今度はデュースちゃん止めるの間に合った…!
ここはいったん
「ちょ、ティアナ!?離してくれ!!」
スケリントンさんたちを助けないと!と言われるが
「無理だよ!自分達の身を守るのでいっぱいいっぱいなのに、他人まで助けるなんて!!ここは一旦先輩達に従って逃げようよ!!!」
「は!?そんなこと言ってる場合かよ!離せ!!」
腕を掴みながら止めようとするとデュースちゃんは怒鳴ってきた。私の腕を振り解こうとしてくるが、絶対に離すもんか……!
「デュースちゃん、ティアナちゃんの言う通りだよ。大丈夫、ジャックさんのことは任せて!」
ケイト先輩がそう言って私達に逃げるよう促す。だけどもデュースちゃんは納得できないみたいで未だに反論しようとする。
「俺らがここにいても先輩達の足引っ張るだけだって!足手纏いがいない方が寧ろ親切!さっさと行くぞ!」
私が掴んでいるのとは逆の腕を掴み、エースちゃんがデュースちゃんに言い聞かせる。
「……わかった。先輩方、ありがとうございます!」
やっと納得してくれたらしいデュースちゃんの、私もエースちゃんもほっとしたような顔をする。
「3人共、急げ!!」
少し離れた場所に他の1年生達を先に行かせた先輩達がいて、シルバー先輩が私達に声を掛けてきた。その声に慌てて返事をし、走って行く。
◇
走って走って走り続けて、いつの間にかハロウィン・タウンを走り抜けていた。かなりの距離を走ったから、みんな息を切らせている。……私はまた、途中でフロイドちゃんが担いでくれたからなんとか大丈夫だけど。
「あれっ?この扉……」
不意にデュースちゃんが声を上げた。どうやら逃げているうちに1番最初にいた森にいつの間にか戻って来てしまっていたらしい。ハロウィン・タウンの入り口になっていた木がある。
「こうなったら、一か八かどっかの扉に逃げ込むッス!」
「えっ!この扉の中に!?」
ラギー先輩が扉を指差しながら言うと、デュースちゃんが驚いたように声を上げる。
「そう。追手を撒こうってんなら、一本道は避けるのが鉄則。扉はいくつもあるから、俺らがどこに入ったのかスウィング達にはわからないはずッス。さっきはカボチャの扉に入ってハロウィン・タウンについたから……。他のところもどこか別の空間に繋がってるんじゃないッスか?」
「どこかってどこすか」
「それはわかんないッス」
わ、わかんないって適当だなこの人…。それはあまりにもリスク高いんじゃ…。
「いいね、サンセー」
フロイドちゃんが楽しそうに声を上げる。
「だ、大丈夫なの?危ないんじゃ……」
「んなこと言ったらこのままあてもなく森逃げ続けんのだってあぶねえじゃん。それならどっか扉潜って知らないとこ行く方が面白そうじゃん」
面白そうって…。こんな重要なことそんな理由で決めるのどうなのよ……。
「フロイド君さすがッス!話がわかるッスねー」
シシシッ。といつもの調子でラギー先輩は笑う。
「というわけで!どれにしようかなー…って、ん!?」
扉を見渡していたラギー先輩が、1つの扉に目をとめた。
「この扉……キランキラン光ってて景気がいいッスねえ~!」
じっと1つの扉を見ながら呟く。
「その緑色の木が描かれてる扉か?派手でかっこいいよな。俺も気になってたんだ」
カリム先輩も扉を見つめながらニコニコと言う。
「木に木が描かれてるのがなんとも馬鹿らしいッスけど……。ピカピカしてるのはいいね!中にも金目のものが沢山あるんじゃない!?」
いやないでしょ。なんともラギー先輩らしい発言。
「ええー。そんな理由で決めていいの?」
なんて言うオルトちゃんのド正論なツッコミは無視され、扉が開かれる。近くにいたジャックちゃんとデュースちゃん、ラギー先輩が扉の近くで耳を澄ましている様子を見て前回のハロウィン・タウンへ引き摺られた時のことを思い出し
「あ、みんなあんまりそこに近づかない方が…」
いいですよ、そう言おうとしたが時すでに遅し。3人とその近くにいたユウちゃんとグリムちゃんはあっけなく悲鳴を上げなら吸い込まれて行った。あ、あーあ…
「やっぱり、レオナ先輩達もあんな感じでハロウィン・タウンに吸い込まれるみたいな感じで落ちて行ったんだよなー…」
そう言いながら5人が落ちて行くのを見送っていたら
「いや早く言ってやれよ!?」
とエースちゃんにつっこまれた。
「だ、だって忘れてて…」
「忘れんなよ!」
「ティアナ・アーシェングロットさんて時々信じられないくらいポンコツになるよね…」
普段はそこそこしっかりしてるのにと、オルトちゃんに溜息を吐きながら言われる。
「ぽ、ポンコツって酷くない…?」
「えっ?じゃあ役立たず?」
……私、オルトちゃんに何かしたっけ。なんか普通に傷つく。
「つかさ、俺らも早く行こーぜ。アイツらに先越されたじゃん」
そんな言葉と共に、浮遊感に襲われる。案の定、フロイドちゃんの肩に担がれていた。えっ正直行きたくないんだけど…!そう文句を言おうとしたが、フロイドちゃんが聞き入れてくれるわけもなく。気が付いた時にはすでに扉を通り、悲鳴を上げながら暗闇の名を下へ下へと降っていた。
「えいっ!」
当たれ…!と思いながら放った氷を見事ぶつけることが出来たが
「マッサージでもしてくれてるのかい?ありがとね、お嬢ちゃん。お返しだ!」
全く効いてないうえに数億倍くらい威力のありそうな魔法が返ってきた。よ、避けきれない…!
「あぶねえ!!!」
「わっ!!!」
魔法がぶつかると思った瞬間、デュースちゃんに覆いかぶされるようにして押し倒された。そのおかげでギリギリ魔法を交わすことが出来た。
「ティアナ大丈夫か!?」
私の上に乗ったまま切羽詰まった様子で聞いてくる。
「うん、お影様で。ありがとう、デュースちゃん!」
でももう少し優しく庇って欲しかったなと少し嫌味を言ってみる。
「わ、悪い、とっさに身体が動いちまって…」
次はもっと優しく助けられるように頑張るよと言いながら私の手を引いて立たせてくれた。……庇われた時、実は少しだけときめいていたことは内緒だ。
「クソッ……スウィングに魔法を当てるどころか避けるだけでも精一杯だ」
ジャックちゃんがスウィングさんの魔法を避けながら舌打ち混じりに声を上げる。
「あのウギー・ブギーとか言うヤツもなんなの?全く手応えがないんだけど!」
エースちゃんの言うように、さっきからブギーに攻撃をしているけど手応えが全くない。まるで空っぽの袋に攻撃してるみたい。
「どうだジャック・スケリントン!今度こそ俺様の勝ちだぜ」
ブギーが得意げに、そしてざまあみろとでも言いたげな顔で勝利を宣言する。ジャックさんに何か恨みでもあるの?なんだか因縁があるように見える。なんて、そんなこと今考えてる場合じゃない…!どうやったらスウィングさんやブギーを倒すことが出来るか、倒せないまでも、どうやったらこの場を乗り切ることが出来るか、考えないと…!
「キャッ!?」
「うおっ!?」
私とデュースちゃん目掛けて攻撃が飛んで来た。2人して小さく悲鳴を上げつつも、避けることは出来た。けどやっぱり、避けるだけで精一杯。何か作戦を考えたいのに、頭を働かせる余裕がない。どうしたらいいの?こんな時、アズールだったら何かしら絶対に打開策を考えてくれるのに……!
「仕方ない……。ここは、わしらが食い止める。お主らは先に行け!」
リリア先輩が私達に向かって呼びかける。確かに、リリア先輩達3年生に任せて他学年は逃げた方が良いかもしれない。でも、その後どうやって合流すればいいの…?
「そんなこと、出来るわけが……!」
「大丈夫、私に任せておくれ」
そんなこと、出来るわけないじゃないですか。恐らくそう言おうとしたであろうシルバー先輩の言葉を遮り、優しく落ち着かせるような口調でルーク先輩が話す。
「これでよし。必ず後から追い駆けるよ」
ユニーク魔法をかけて私達のことを安心させるような調子で言う。あっそっか、ルーク先輩のユニーク魔法は、人を追い駆けたりするためによく向いているものだった。それなら、先輩達の言う通り足手纏いになる前に逃げないと…!
「おおっと、逃がさないぜえ!」
「ゼロ、避けるんだ!」
突如そんな声が聞こえて来た。ジャックさんとゼロちゃんが、ブギーに襲われてる。
「スケリントンさん!!!!!」
デュースちゃんが2人のところへ向かおうとしてる。またこの子は突っ走って…!
「ダメ!!!!!」
良かった、今度はデュースちゃん止めるの間に合った…!
ここはいったん
「ちょ、ティアナ!?離してくれ!!」
スケリントンさんたちを助けないと!と言われるが
「無理だよ!自分達の身を守るのでいっぱいいっぱいなのに、他人まで助けるなんて!!ここは一旦先輩達に従って逃げようよ!!!」
「は!?そんなこと言ってる場合かよ!離せ!!」
腕を掴みながら止めようとするとデュースちゃんは怒鳴ってきた。私の腕を振り解こうとしてくるが、絶対に離すもんか……!
「デュースちゃん、ティアナちゃんの言う通りだよ。大丈夫、ジャックさんのことは任せて!」
ケイト先輩がそう言って私達に逃げるよう促す。だけどもデュースちゃんは納得できないみたいで未だに反論しようとする。
「俺らがここにいても先輩達の足引っ張るだけだって!足手纏いがいない方が寧ろ親切!さっさと行くぞ!」
私が掴んでいるのとは逆の腕を掴み、エースちゃんがデュースちゃんに言い聞かせる。
「……わかった。先輩方、ありがとうございます!」
やっと納得してくれたらしいデュースちゃんの、私もエースちゃんもほっとしたような顔をする。
「3人共、急げ!!」
少し離れた場所に他の1年生達を先に行かせた先輩達がいて、シルバー先輩が私達に声を掛けてきた。その声に慌てて返事をし、走って行く。
◇
走って走って走り続けて、いつの間にかハロウィン・タウンを走り抜けていた。かなりの距離を走ったから、みんな息を切らせている。……私はまた、途中でフロイドちゃんが担いでくれたからなんとか大丈夫だけど。
「あれっ?この扉……」
不意にデュースちゃんが声を上げた。どうやら逃げているうちに1番最初にいた森にいつの間にか戻って来てしまっていたらしい。ハロウィン・タウンの入り口になっていた木がある。
「こうなったら、一か八かどっかの扉に逃げ込むッス!」
「えっ!この扉の中に!?」
ラギー先輩が扉を指差しながら言うと、デュースちゃんが驚いたように声を上げる。
「そう。追手を撒こうってんなら、一本道は避けるのが鉄則。扉はいくつもあるから、俺らがどこに入ったのかスウィング達にはわからないはずッス。さっきはカボチャの扉に入ってハロウィン・タウンについたから……。他のところもどこか別の空間に繋がってるんじゃないッスか?」
「どこかってどこすか」
「それはわかんないッス」
わ、わかんないって適当だなこの人…。それはあまりにもリスク高いんじゃ…。
「いいね、サンセー」
フロイドちゃんが楽しそうに声を上げる。
「だ、大丈夫なの?危ないんじゃ……」
「んなこと言ったらこのままあてもなく森逃げ続けんのだってあぶねえじゃん。それならどっか扉潜って知らないとこ行く方が面白そうじゃん」
面白そうって…。こんな重要なことそんな理由で決めるのどうなのよ……。
「フロイド君さすがッス!話がわかるッスねー」
シシシッ。といつもの調子でラギー先輩は笑う。
「というわけで!どれにしようかなー…って、ん!?」
扉を見渡していたラギー先輩が、1つの扉に目をとめた。
「この扉……キランキラン光ってて景気がいいッスねえ~!」
じっと1つの扉を見ながら呟く。
「その緑色の木が描かれてる扉か?派手でかっこいいよな。俺も気になってたんだ」
カリム先輩も扉を見つめながらニコニコと言う。
「木に木が描かれてるのがなんとも馬鹿らしいッスけど……。ピカピカしてるのはいいね!中にも金目のものが沢山あるんじゃない!?」
いやないでしょ。なんともラギー先輩らしい発言。
「ええー。そんな理由で決めていいの?」
なんて言うオルトちゃんのド正論なツッコミは無視され、扉が開かれる。近くにいたジャックちゃんとデュースちゃん、ラギー先輩が扉の近くで耳を澄ましている様子を見て前回のハロウィン・タウンへ引き摺られた時のことを思い出し
「あ、みんなあんまりそこに近づかない方が…」
いいですよ、そう言おうとしたが時すでに遅し。3人とその近くにいたユウちゃんとグリムちゃんはあっけなく悲鳴を上げなら吸い込まれて行った。あ、あーあ…
「やっぱり、レオナ先輩達もあんな感じでハロウィン・タウンに吸い込まれるみたいな感じで落ちて行ったんだよなー…」
そう言いながら5人が落ちて行くのを見送っていたら
「いや早く言ってやれよ!?」
とエースちゃんにつっこまれた。
「だ、だって忘れてて…」
「忘れんなよ!」
「ティアナ・アーシェングロットさんて時々信じられないくらいポンコツになるよね…」
普段はそこそこしっかりしてるのにと、オルトちゃんに溜息を吐きながら言われる。
「ぽ、ポンコツって酷くない…?」
「えっ?じゃあ役立たず?」
……私、オルトちゃんに何かしたっけ。なんか普通に傷つく。
「つかさ、俺らも早く行こーぜ。アイツらに先越されたじゃん」
そんな言葉と共に、浮遊感に襲われる。案の定、フロイドちゃんの肩に担がれていた。えっ正直行きたくないんだけど…!そう文句を言おうとしたが、フロイドちゃんが聞き入れてくれるわけもなく。気が付いた時にはすでに扉を通り、悲鳴を上げながら暗闇の名を下へ下へと降っていた。
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