ターコイズに恋焦がれ〜初めてのクリスマス〜
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ハロウィン・タウンで過ごしたあの日のことを話すと
「スカリー・J・グレイブスと一緒にハロウィンを過ごした!?」
みんな驚き絶叫した。
「スカリーって何百年も前の人間だったよな。本当にユウ達はそんな人と出会ったのか?」
デュースちゃんは信じられない、といった様子で私達に尋ねる。
「出会ったんだよ、本当に。きっと、彼の時代にも自分達がここに来た時に開いた本があって、スカリーもその本を開いて同じくここへ来たんだろうね」
不思議な話だねと、苦笑しながらユウちゃんが言う。
「マジかよ……お前らあの偉人と知り合いなの!?」
すげー!とエースちゃんに言われ気が付く。そっか、私達あの『ハロウィンの王』と知り合いになったのか。しかも、一緒にハロウィンを過ごしたのか。奇跡?それとも運命?上手い表現が見つからないや。
「いいなあ。そんなすごい人と会ったなんて羨ましいッス。サインとかもらっとけば、すげー高値で売れたかもしれないのに!」
さっすがラギー先輩。生きるため食うためなら手段を選ばない男。ジャックちゃんが頭抱えながら
「言うと思ってました」
とため息を吐いている。
「時を超えた出会いということか。なんてロマンチックなのだろう。スカリーさんにとっても、君達にとってもきっと素敵な思い出となったんだろうね」
ルーク先輩が優しく言う。
「ハロウィン・タウンでスカリー・J・グレイブスと作るハロウィンかあ。きっとすごく映えて、すっごく盛り上がったんだろうな~」
羨ましい!とケイト先輩。
………確かに楽しかった。でも。先輩達がどの寮のハロウィンが良かったかとか言って喧嘩し始めたり、いたずらっ子達をとっちめようとしてるのに、リドル先輩が急にハートの女王がどうのとか言いだしたり、ジャミル先輩が手のひらに虫を乗せられて気絶したり道端にいた虫に発狂しかけたり、トレイ先輩がマレウス先輩とレオナ先輩の喧嘩に巻き込まれて嫁と姑の間に挟まれてる旦那さんみたいになってたり、サリーさんお手製の得体の知れない食べ物(と言っていいのかわからない)を食べさせかけられたり、スカリーちゃ……スカリーさんが暴走して色々やらかしたりとか、楽しいこと以上に大変なことが多すぎた。いやまぁ。過ぎてみたら一応いい思い出…にはなったかな。
「ああ。スカリー君やみんなに手伝ってもらって、本当に素晴らしいハロウィンになった。でも……」
笑っていたジャックさんの顔が、一瞬にして曇った。
「何かあったんですか?」
「実はあの時、ハロウィン・タウンにやって来たのは君達だけじゃなかったんだ」
ジャックさんの顔が余計曇った。
「ユウ君達が今またこの世界に来てくれたのは、ハロウィンの導きに違いない。どうか僕達を助けてくれ!」
助けてくれ?一体、何があるって言うんだろう。
「助ける?えーっと……さっきから、何の話をしてるんですか?」
デュースちゃんが私達を代表するようにジャックさんに質問しようとしたが
「おっと。お取込み中だったかな」
突然響いてきた、聞き覚えのない声により阻止された。
「いや、悪い悪い。楽しそうな声が聞こえて来たから、ついね。僕も一緒に遊びたいンだけど、仲間に入れてもらえるかな?」
その声の主は、友好的な声色で話しかけてきた。視線を向けてみると、深い緑の色をした、継ぎ接ぎだらけのコートを着ている。顔はフードを目深く被っているため、見ることが出来ない。声やガタイからして、男の人みたいだ。
「……誰ッスか?ハロウィン・タウンの人?」
「知らねえ。俺様はあんなヤツ見たことないんだゾ」
グリムちゃんの言う通り、私も見覚えがない……なんだろう、この人。なんか…不気味…。そっと目の前にいるフロイドちゃんの服を掴むと、私を男の人から隠すようにして立ってくれた。少しだけ、ほっとする。
「僕のことを知らないなンてついてないな。私はグリム君のことをよく知ってるのに」
グリムちゃんのことを知ってる……?知り合いってこと?
「俺の名前は……うーン……そうだ!スウィングとでも呼ンでくれないか。だってほら、こンなにいい月夜だ。踊り出したいくらいにいい気分だろ?」
そう言いながらフードを外した。色黒な肌、真っ黒な髪、首元にあるのは百足のボディペイント?そして尖った耳が印象的な男の人だ。あの耳は妖精族?リリア先輩やマレウス先輩と同じだ。
「スウィング?お前、俺様のことを知ってんのか?」
どうやらグリムちゃんはこの人に覚えはないらしい。
「ああ。それに横にいるユウ君のことも、そしてそこの長身の彼の後ろに隠れているティアナちゃんのこともね」
フロイドちゃんの背中からそっと顔を覗かせていると、ニヤッと笑った顔と目が合った。思わず肩をびくっとさせてしまう。なんなんだこの人。掴んでいたフロイドちゃんの服を、またぎゅっと握り彼の大きな背中に顔を隠す。そっと頭を撫でられた。
「お前ら、アイツに会ったことあるか?」
怪訝な顔で聞いてくるグリムちゃんにフロイドちゃんの服の裾を掴んだまま「ない……」と答えるとユウちゃんも
「自分も、ないと思う……」
と困ったように言う。
「たくさンのオトモダチと、ハロウィン・タウンの住人。……そしてあのスカリー・J・グレイブス。お仲間さん達で、これまでにないハロウィンを作るンだって、張り切っていただろう?スウィングさんはちゃーンと見てたよ。君らと同じく、ハロウィンの前にここへお呼ばれしたからね」
え…それって、この前私達と一緒にハロウィンの時にこの世界に来たってこと?その時からずっと、ここにいる、ってこと……?同じことを思ったらしいグリムちゃんにも
「じゃあ俺様たちがスカリーとハロウィン・タウンに来た時、スウィングもここにいたのか?……ソレからずーっと、ここにいンのか!?」
と問い掛けられている。
「そういうこと!」
と明るく答えた。
「それは……大変だったんですね。何かグリム達と一緒に帰れない事情があったんですか?」
「帰る?」
デュースちゃんにそう聞かれると、スウィングさんは心底不思議そうな顔をしたかと思ったら
「アァハハハハハ!まさか、冗談だろ。バカを言わないでくれよ!」
突然、大声を上げて笑い出した。
「…………クラゲちゃん」
不意にフロイドちゃんが小声で隣に立っているシルバー先輩に話し掛けると
「なんだ?」
シルバー先輩は少し驚いたような顔をしつつ小声で返事をする。その間もフロイドちゃんはスウィングさんのことを見据えている。まるで彼の一挙一動を見逃さない、とでも言っているようだ。
「ティアナのこと、頼むわ」
そう言いながら、スウィングさんにバレないようにそっとマジカルペンを構えている。
「あ、ああ、わかった」
シルバー先輩はフロイドちゃんの言葉に戸惑いつつも、私のことを背後に庇ってくれた。フロイドちゃんは相変わらずスウィングさんのことをじっと射貫くような鋭い目で見つめている。
「スウィングさんはね、ここがとっても気に入ったンだ」
ケラケラと笑うスウィングさんの笑い声が、不気味に響き続ける。
「こンなにめちゃくちゃになれる場所、ツイステッドワンダーランドにはない」
突然、スウィングさんの雰囲気が変わった。そのことに気が付いた瞬間
「例えばこンな風に!」
と声を上げ、魔法を放った。その魔法はグリムちゃんに向かっている。そのことに気が付いたところで遅い。グリムちゃんに攻撃が当たっちゃう!!
「あっぶねー……」
思わずぎゅっと目を瞑っていると、フロイドちゃんの声が聞こえて来た。恐る恐る開いてみるとグリムちゃんのことを庇いつつ、スウィングさんに向けてマジカルペンを構えているフロイドちゃんの姿が目に入って来た。ギリギリのところでスウィングさんの魔法を逸らしたらしい。グリムちゃん曰く、今の魔法はグリムちゃんの鼻目掛けて飛んで来た上にチリッと掠めたらしい。
「おお!スウィングさんの魔法を跳ね返すとは。面白い魔法使うな。もう少し遊んであげようか?」
「いいね。俺そういう楽しいのすげー好き」
ワクワクしたように言うスウィングさんに、フロイドちゃんも楽しそうにしている。
「やはり……あの魔力は……」
リリア先輩が険しい顔で呟き
「来るぞ。お主ら、構えよ!」
私達全員に戦う準備をするように言う。リリア先輩の剣幕に少し怯えつつも、マジカルペンを握りスウィングさんに向ける、この人数全員から一斉にマジカルペンを向けられても尚、スウィングさんは楽しそうに笑っていて。得体の知れない恐怖に飲み込まれてしまいそうだ。
「スカリー・J・グレイブスと一緒にハロウィンを過ごした!?」
みんな驚き絶叫した。
「スカリーって何百年も前の人間だったよな。本当にユウ達はそんな人と出会ったのか?」
デュースちゃんは信じられない、といった様子で私達に尋ねる。
「出会ったんだよ、本当に。きっと、彼の時代にも自分達がここに来た時に開いた本があって、スカリーもその本を開いて同じくここへ来たんだろうね」
不思議な話だねと、苦笑しながらユウちゃんが言う。
「マジかよ……お前らあの偉人と知り合いなの!?」
すげー!とエースちゃんに言われ気が付く。そっか、私達あの『ハロウィンの王』と知り合いになったのか。しかも、一緒にハロウィンを過ごしたのか。奇跡?それとも運命?上手い表現が見つからないや。
「いいなあ。そんなすごい人と会ったなんて羨ましいッス。サインとかもらっとけば、すげー高値で売れたかもしれないのに!」
さっすがラギー先輩。生きるため食うためなら手段を選ばない男。ジャックちゃんが頭抱えながら
「言うと思ってました」
とため息を吐いている。
「時を超えた出会いということか。なんてロマンチックなのだろう。スカリーさんにとっても、君達にとってもきっと素敵な思い出となったんだろうね」
ルーク先輩が優しく言う。
「ハロウィン・タウンでスカリー・J・グレイブスと作るハロウィンかあ。きっとすごく映えて、すっごく盛り上がったんだろうな~」
羨ましい!とケイト先輩。
………確かに楽しかった。でも。先輩達がどの寮のハロウィンが良かったかとか言って喧嘩し始めたり、いたずらっ子達をとっちめようとしてるのに、リドル先輩が急にハートの女王がどうのとか言いだしたり、ジャミル先輩が手のひらに虫を乗せられて気絶したり道端にいた虫に発狂しかけたり、トレイ先輩がマレウス先輩とレオナ先輩の喧嘩に巻き込まれて嫁と姑の間に挟まれてる旦那さんみたいになってたり、サリーさんお手製の得体の知れない食べ物(と言っていいのかわからない)を食べさせかけられたり、スカリーちゃ……スカリーさんが暴走して色々やらかしたりとか、楽しいこと以上に大変なことが多すぎた。いやまぁ。過ぎてみたら一応いい思い出…にはなったかな。
「ああ。スカリー君やみんなに手伝ってもらって、本当に素晴らしいハロウィンになった。でも……」
笑っていたジャックさんの顔が、一瞬にして曇った。
「何かあったんですか?」
「実はあの時、ハロウィン・タウンにやって来たのは君達だけじゃなかったんだ」
ジャックさんの顔が余計曇った。
「ユウ君達が今またこの世界に来てくれたのは、ハロウィンの導きに違いない。どうか僕達を助けてくれ!」
助けてくれ?一体、何があるって言うんだろう。
「助ける?えーっと……さっきから、何の話をしてるんですか?」
デュースちゃんが私達を代表するようにジャックさんに質問しようとしたが
「おっと。お取込み中だったかな」
突然響いてきた、聞き覚えのない声により阻止された。
「いや、悪い悪い。楽しそうな声が聞こえて来たから、ついね。僕も一緒に遊びたいンだけど、仲間に入れてもらえるかな?」
その声の主は、友好的な声色で話しかけてきた。視線を向けてみると、深い緑の色をした、継ぎ接ぎだらけのコートを着ている。顔はフードを目深く被っているため、見ることが出来ない。声やガタイからして、男の人みたいだ。
「……誰ッスか?ハロウィン・タウンの人?」
「知らねえ。俺様はあんなヤツ見たことないんだゾ」
グリムちゃんの言う通り、私も見覚えがない……なんだろう、この人。なんか…不気味…。そっと目の前にいるフロイドちゃんの服を掴むと、私を男の人から隠すようにして立ってくれた。少しだけ、ほっとする。
「僕のことを知らないなンてついてないな。私はグリム君のことをよく知ってるのに」
グリムちゃんのことを知ってる……?知り合いってこと?
「俺の名前は……うーン……そうだ!スウィングとでも呼ンでくれないか。だってほら、こンなにいい月夜だ。踊り出したいくらいにいい気分だろ?」
そう言いながらフードを外した。色黒な肌、真っ黒な髪、首元にあるのは百足のボディペイント?そして尖った耳が印象的な男の人だ。あの耳は妖精族?リリア先輩やマレウス先輩と同じだ。
「スウィング?お前、俺様のことを知ってんのか?」
どうやらグリムちゃんはこの人に覚えはないらしい。
「ああ。それに横にいるユウ君のことも、そしてそこの長身の彼の後ろに隠れているティアナちゃんのこともね」
フロイドちゃんの背中からそっと顔を覗かせていると、ニヤッと笑った顔と目が合った。思わず肩をびくっとさせてしまう。なんなんだこの人。掴んでいたフロイドちゃんの服を、またぎゅっと握り彼の大きな背中に顔を隠す。そっと頭を撫でられた。
「お前ら、アイツに会ったことあるか?」
怪訝な顔で聞いてくるグリムちゃんにフロイドちゃんの服の裾を掴んだまま「ない……」と答えるとユウちゃんも
「自分も、ないと思う……」
と困ったように言う。
「たくさンのオトモダチと、ハロウィン・タウンの住人。……そしてあのスカリー・J・グレイブス。お仲間さん達で、これまでにないハロウィンを作るンだって、張り切っていただろう?スウィングさんはちゃーンと見てたよ。君らと同じく、ハロウィンの前にここへお呼ばれしたからね」
え…それって、この前私達と一緒にハロウィンの時にこの世界に来たってこと?その時からずっと、ここにいる、ってこと……?同じことを思ったらしいグリムちゃんにも
「じゃあ俺様たちがスカリーとハロウィン・タウンに来た時、スウィングもここにいたのか?……ソレからずーっと、ここにいンのか!?」
と問い掛けられている。
「そういうこと!」
と明るく答えた。
「それは……大変だったんですね。何かグリム達と一緒に帰れない事情があったんですか?」
「帰る?」
デュースちゃんにそう聞かれると、スウィングさんは心底不思議そうな顔をしたかと思ったら
「アァハハハハハ!まさか、冗談だろ。バカを言わないでくれよ!」
突然、大声を上げて笑い出した。
「…………クラゲちゃん」
不意にフロイドちゃんが小声で隣に立っているシルバー先輩に話し掛けると
「なんだ?」
シルバー先輩は少し驚いたような顔をしつつ小声で返事をする。その間もフロイドちゃんはスウィングさんのことを見据えている。まるで彼の一挙一動を見逃さない、とでも言っているようだ。
「ティアナのこと、頼むわ」
そう言いながら、スウィングさんにバレないようにそっとマジカルペンを構えている。
「あ、ああ、わかった」
シルバー先輩はフロイドちゃんの言葉に戸惑いつつも、私のことを背後に庇ってくれた。フロイドちゃんは相変わらずスウィングさんのことをじっと射貫くような鋭い目で見つめている。
「スウィングさんはね、ここがとっても気に入ったンだ」
ケラケラと笑うスウィングさんの笑い声が、不気味に響き続ける。
「こンなにめちゃくちゃになれる場所、ツイステッドワンダーランドにはない」
突然、スウィングさんの雰囲気が変わった。そのことに気が付いた瞬間
「例えばこンな風に!」
と声を上げ、魔法を放った。その魔法はグリムちゃんに向かっている。そのことに気が付いたところで遅い。グリムちゃんに攻撃が当たっちゃう!!
「あっぶねー……」
思わずぎゅっと目を瞑っていると、フロイドちゃんの声が聞こえて来た。恐る恐る開いてみるとグリムちゃんのことを庇いつつ、スウィングさんに向けてマジカルペンを構えているフロイドちゃんの姿が目に入って来た。ギリギリのところでスウィングさんの魔法を逸らしたらしい。グリムちゃん曰く、今の魔法はグリムちゃんの鼻目掛けて飛んで来た上にチリッと掠めたらしい。
「おお!スウィングさんの魔法を跳ね返すとは。面白い魔法使うな。もう少し遊んであげようか?」
「いいね。俺そういう楽しいのすげー好き」
ワクワクしたように言うスウィングさんに、フロイドちゃんも楽しそうにしている。
「やはり……あの魔力は……」
リリア先輩が険しい顔で呟き
「来るぞ。お主ら、構えよ!」
私達全員に戦う準備をするように言う。リリア先輩の剣幕に少し怯えつつも、マジカルペンを握りスウィングさんに向ける、この人数全員から一斉にマジカルペンを向けられても尚、スウィングさんは楽しそうに笑っていて。得体の知れない恐怖に飲み込まれてしまいそうだ。
