ターコイズに恋焦がれ〜初めてのクリスマス〜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「このマジカルペン、ティアナのか……」
部屋にポツンと落ちたマジカルペンを拾い上げて、ポツリとフロイド先輩が呟いた。
「戦おうとしたところ、不意を突かれて襲われて落としてしまった……ってところでしょうか?」
「うーん……あいつのことだからそういうかっこいい感じではないと思う。魔法いつでも使えるようにマジカルペン握ってたけど、なんか予想外なこととかびっくりするようなことがあってその拍子にマジカルペン落としちまって、拾おうとしゃがんだところ背後から襲われてズタ袋にぶち込まれちまったとか、そんなとこじゃねえかな」
推測を言うデュースに対しフロイド先輩は詰めが甘えんだよあのバカ。と呆れたようにため息を吐きながら答えている。
「マジカルペン落とすとか、アズールとジェイドがいたら絞められるどころじゃ済まねえなあいつ」
アハ、ウケる~なんていつもの調子で言ってるが、その表情はいつもの様子と全く違う。
「……あのブーツでは何か起こった時に対処出来ぬだろうと思いこの場に1人残したが、まさかそこを突かれてしまうとは……。せめてもう1人誰か残すべきじゃった。フロイド、すまぬ。わしの判断ミスじゃ。スウィングのやつがティアナのところに協力者を送り込む可能性を考慮し作戦を立てるべきじゃった」
リリア先輩が頭を深々と下げながら謝罪すると
「は?何言ってんの。あいつがオニオコゼ君に攫われたのは自業自得でしょ」
ティアナのマジカルペンをくるくると回し弄びながら言う。えっ……
「じ、自業自得って……。さすがにそれは酷くないッスか?」
思わず声に出してしまった。
「酷くねえよ。外敵がいるかもしれねえってのに、注意力散漫になってマジカルペン落として結果、搔っ攫われたんだ。どっからどう見ても自業自得だっての」
溜息混じりに悪態をつくその姿には、隠しきれない焦燥と、やり場のない怒りが滲んでいた。
『テメェ、返せ!!!!!!!」
あの怒り狂いスウィングに攻撃しようとした時とテンションは全く違うが、表情はその時と全く同じだ。怒りを必死に押し殺そうとしてるように見える。
「スウィングは、なぜわざわざティアナを連れ去ったのだろう」
オルトやエースと一緒だった時もわざわざティアナだけ捕まえたと聞いたが、なぜあそこまで執着するんだ……?とシルバー先輩が不思議そうに呟いた。
「……ティアナさんが、人魚だからかなって思うんだ」
オルトが言いにくそうに口を開いた。
「人魚だから?」
「うん……。あいつ、言ってたんだ。ティアナさんを捕まえながら……。ね、エースさん」
眉間に皺を寄せながら俺に話を振ってきた。……どうやら2人そろって同じことを考えているらしい。
「言って来たって……なんて……?」
ユウが恐る恐るといった様子で尋ねてくる。
「……昔、人魚の肉を食って不老不死になった人間がいたって話があるらしいんだ。それでその、その昔話がほんとか試すため、ティアナの肉を剥いで俺に食わせてもいいか……って、そう聞いてきた……」
怯えて何も言えずにただがたがたと震えていたティアナの太腿をまるで品定めでもするかのように撫でながら、悍ましい提案をにやにやと笑ってしていたスウィングのことを思い出し、背中に嫌な汗をかく。俺のその話に、場の空気が一瞬にして凍り付いた。息苦しい。フロイド先輩の顔が、今まで見たことがないくらい強張っている。心なしか、手が震えているような気がする。
「ま、まさかスウィングの目的はティアナちゃんのことを……」
ケイト先輩の声が震えている。他のみんなもきっと、同じことを考えているのだろう。
「は、早く助けねえと……!な、なあリリア、なんか方法知らねえか!?お前色んなこと詳しいだろ!?だからさ、人を捜したりする魔法とか……」
「そんな魔法知っておったらとっくに使っとるわい」
「そ、そうだよなわりぃ……」
悔しそうに言うリリア先輩に、カリム先輩が心底申し訳なさそうな顔で謝る。それを最後に、誰も何も話さなくなる。みんな表情が曇っている。早く助けたい…その気持ちは恐らく全員同じだと思う。だけども、方法がない。こうしてる間にも、スウィングがティアナの肉を……
「ほんとにそうなのかな……」
今まで黙っていたラギー先輩が口を開いた。
「何がすか?」
ジャックが尋ねると
「スウィングがティアナちゃんを攫ってった目的ッス。人魚だからとか、人間に肉を食わせたら不老不死になるのか試したいからとか、そういう目的があるようには見えないなって思ったんスよ」
まあ、確信があるわけじゃねえけど……とバツが悪そうに呟く。
「どうしてそう思うんだい?」
「うーん……どうしてって聞かれると、上手く説明出来ないんスけど……なんつーか……なーんか違和感あるっつーか……」
ルーク先輩に問い掛けられると、ラギー先輩は頭を掻きながらうーん……と考え込むような素振りを見せる。
「……ティアナちゃんてさ、フロイド君もアズール君もジェイド君もめちゃくちゃ大切にしてんじゃん?だから連れてった……とかじゃないかなって思ったんスよ」
フロイド先輩のことを見ながら淡々と続ける。
「あの人、誰かが大切にしてる人や物を無理矢理奪い去って、それで愉悦に浸るってタイプに見えたんスよ。ほら、連れてく時もわざわざフロイド君に貰っていくよって宣言してたじゃん?俺にはそれが、『お前の宝物は俺のものだ』っつってるように見えたんス。……あいつ、ティアナちゃんのことを肩に担いだりとか、サンタさんみたいに子供たちに持たせたりせずに、自分の手で大切そうに……まるで保護者が赤ん坊を抱くみたいに大切そうに抱え込んでさ。しかも、時折抱き締めたり頭撫でたりしてて、ずっと手に入れたかったものをやっと手に入れられた……とでも言いたげだなって思ったんスよ」
正直、すっげえ気味悪かった……と表情を曇らせながら言う。
「だからさ、そんなに欲しくて欲しくてたまらなかったあの子の肉を剥いだりなんてするかなって、そう思ったんスよ」
ラギー先輩にいわれて、スウィングの行動を思い返してみると確かにそんな気がしてくる。
「じゃ、じゃあティアナが食われちまう可能性はねえってことか!?」
「やっ、そこまでははっきりと言い切れねえッスけど……でも、低いような気がしてるッス」
グリムに問い掛けられると、ラギー先輩は少し自信のなさそうな顔をする。
「……ハッ。つまり俺に喧嘩売るためティアナを連れてったってことかよ」
おもしれーじゃん、買ってやると、フロイド先輩が笑う。
「俺の物を契約もなしに2つも奪ってったこと、後悔させてやるよ……」
そう呟く先輩の顔は、いつもの比じゃないくらい怖くて、思わずびくっとしてしまった。俺だけじゃなくデュースとユウとグリムも怯えてるような反応をし、何人かも顔を引きつらせている。
「オニオコゼ君絞めて、ユニーク魔法とティアナ取り返してそんで、ティアナも絞めねえと」
なんて俺たちのリアクションは一切気にも留めず続ける。って、
「な、なんでティアナも絞めるんスか!?」
驚きのあまりついツッコミを入れてしまった。
「あいつ助けてアズールって言いやがったんだぞ……ありえねえだろ、今はアズールいねえんだから俺のこと呼ぶべきだろ」
ぜってぇ絞める。そう真顔で語る。そ、そこまで気にしてたんだ……。
「し、仕方ないんじゃないかなそれは。やっぱ、極限状態でお兄ちゃんであるアズール君を頼っちゃうのは……」
とケイト先輩がティアナを庇うように言うと
「あ?知らねえよそんなの」
どうやらフロイド先輩には届かないらしい。
「……とにかく、早くティアナを……それからサンタさんやハロウィン・タウンとクリスマス・タウンの人たちを助けるための作戦を決行しよう。ジャックさんがスウィングをおびき寄せるため、クリスマスをすると言っていた。俺も、それが1番確実にやつを倒せるチャンスだと思う。だから少しでも早くクリスマスができるよう、ジャックさんたちを手伝うつもりだ」
とシルバー先輩が言うと
「そうだな!俺も手伝う!!」
とカリム先輩も賛成している。どうやら他のみんなも異論はないみたいだ。
「ではクリスマスの準備を手伝いつつ、スウィングを迎え撃つための作戦も練らねばならぬな」
リリア先輩の言葉に、全員返事をして俺たちはジャックさんからクリスマスについていろいろと教えてもらいつつ、準備を手伝うということになった。
部屋にポツンと落ちたマジカルペンを拾い上げて、ポツリとフロイド先輩が呟いた。
「戦おうとしたところ、不意を突かれて襲われて落としてしまった……ってところでしょうか?」
「うーん……あいつのことだからそういうかっこいい感じではないと思う。魔法いつでも使えるようにマジカルペン握ってたけど、なんか予想外なこととかびっくりするようなことがあってその拍子にマジカルペン落としちまって、拾おうとしゃがんだところ背後から襲われてズタ袋にぶち込まれちまったとか、そんなとこじゃねえかな」
推測を言うデュースに対しフロイド先輩は詰めが甘えんだよあのバカ。と呆れたようにため息を吐きながら答えている。
「マジカルペン落とすとか、アズールとジェイドがいたら絞められるどころじゃ済まねえなあいつ」
アハ、ウケる~なんていつもの調子で言ってるが、その表情はいつもの様子と全く違う。
「……あのブーツでは何か起こった時に対処出来ぬだろうと思いこの場に1人残したが、まさかそこを突かれてしまうとは……。せめてもう1人誰か残すべきじゃった。フロイド、すまぬ。わしの判断ミスじゃ。スウィングのやつがティアナのところに協力者を送り込む可能性を考慮し作戦を立てるべきじゃった」
リリア先輩が頭を深々と下げながら謝罪すると
「は?何言ってんの。あいつがオニオコゼ君に攫われたのは自業自得でしょ」
ティアナのマジカルペンをくるくると回し弄びながら言う。えっ……
「じ、自業自得って……。さすがにそれは酷くないッスか?」
思わず声に出してしまった。
「酷くねえよ。外敵がいるかもしれねえってのに、注意力散漫になってマジカルペン落として結果、搔っ攫われたんだ。どっからどう見ても自業自得だっての」
溜息混じりに悪態をつくその姿には、隠しきれない焦燥と、やり場のない怒りが滲んでいた。
『テメェ、返せ!!!!!!!」
あの怒り狂いスウィングに攻撃しようとした時とテンションは全く違うが、表情はその時と全く同じだ。怒りを必死に押し殺そうとしてるように見える。
「スウィングは、なぜわざわざティアナを連れ去ったのだろう」
オルトやエースと一緒だった時もわざわざティアナだけ捕まえたと聞いたが、なぜあそこまで執着するんだ……?とシルバー先輩が不思議そうに呟いた。
「……ティアナさんが、人魚だからかなって思うんだ」
オルトが言いにくそうに口を開いた。
「人魚だから?」
「うん……。あいつ、言ってたんだ。ティアナさんを捕まえながら……。ね、エースさん」
眉間に皺を寄せながら俺に話を振ってきた。……どうやら2人そろって同じことを考えているらしい。
「言って来たって……なんて……?」
ユウが恐る恐るといった様子で尋ねてくる。
「……昔、人魚の肉を食って不老不死になった人間がいたって話があるらしいんだ。それでその、その昔話がほんとか試すため、ティアナの肉を剥いで俺に食わせてもいいか……って、そう聞いてきた……」
怯えて何も言えずにただがたがたと震えていたティアナの太腿をまるで品定めでもするかのように撫でながら、悍ましい提案をにやにやと笑ってしていたスウィングのことを思い出し、背中に嫌な汗をかく。俺のその話に、場の空気が一瞬にして凍り付いた。息苦しい。フロイド先輩の顔が、今まで見たことがないくらい強張っている。心なしか、手が震えているような気がする。
「ま、まさかスウィングの目的はティアナちゃんのことを……」
ケイト先輩の声が震えている。他のみんなもきっと、同じことを考えているのだろう。
「は、早く助けねえと……!な、なあリリア、なんか方法知らねえか!?お前色んなこと詳しいだろ!?だからさ、人を捜したりする魔法とか……」
「そんな魔法知っておったらとっくに使っとるわい」
「そ、そうだよなわりぃ……」
悔しそうに言うリリア先輩に、カリム先輩が心底申し訳なさそうな顔で謝る。それを最後に、誰も何も話さなくなる。みんな表情が曇っている。早く助けたい…その気持ちは恐らく全員同じだと思う。だけども、方法がない。こうしてる間にも、スウィングがティアナの肉を……
「ほんとにそうなのかな……」
今まで黙っていたラギー先輩が口を開いた。
「何がすか?」
ジャックが尋ねると
「スウィングがティアナちゃんを攫ってった目的ッス。人魚だからとか、人間に肉を食わせたら不老不死になるのか試したいからとか、そういう目的があるようには見えないなって思ったんスよ」
まあ、確信があるわけじゃねえけど……とバツが悪そうに呟く。
「どうしてそう思うんだい?」
「うーん……どうしてって聞かれると、上手く説明出来ないんスけど……なんつーか……なーんか違和感あるっつーか……」
ルーク先輩に問い掛けられると、ラギー先輩は頭を掻きながらうーん……と考え込むような素振りを見せる。
「……ティアナちゃんてさ、フロイド君もアズール君もジェイド君もめちゃくちゃ大切にしてんじゃん?だから連れてった……とかじゃないかなって思ったんスよ」
フロイド先輩のことを見ながら淡々と続ける。
「あの人、誰かが大切にしてる人や物を無理矢理奪い去って、それで愉悦に浸るってタイプに見えたんスよ。ほら、連れてく時もわざわざフロイド君に貰っていくよって宣言してたじゃん?俺にはそれが、『お前の宝物は俺のものだ』っつってるように見えたんス。……あいつ、ティアナちゃんのことを肩に担いだりとか、サンタさんみたいに子供たちに持たせたりせずに、自分の手で大切そうに……まるで保護者が赤ん坊を抱くみたいに大切そうに抱え込んでさ。しかも、時折抱き締めたり頭撫でたりしてて、ずっと手に入れたかったものをやっと手に入れられた……とでも言いたげだなって思ったんスよ」
正直、すっげえ気味悪かった……と表情を曇らせながら言う。
「だからさ、そんなに欲しくて欲しくてたまらなかったあの子の肉を剥いだりなんてするかなって、そう思ったんスよ」
ラギー先輩にいわれて、スウィングの行動を思い返してみると確かにそんな気がしてくる。
「じゃ、じゃあティアナが食われちまう可能性はねえってことか!?」
「やっ、そこまでははっきりと言い切れねえッスけど……でも、低いような気がしてるッス」
グリムに問い掛けられると、ラギー先輩は少し自信のなさそうな顔をする。
「……ハッ。つまり俺に喧嘩売るためティアナを連れてったってことかよ」
おもしれーじゃん、買ってやると、フロイド先輩が笑う。
「俺の物を契約もなしに2つも奪ってったこと、後悔させてやるよ……」
そう呟く先輩の顔は、いつもの比じゃないくらい怖くて、思わずびくっとしてしまった。俺だけじゃなくデュースとユウとグリムも怯えてるような反応をし、何人かも顔を引きつらせている。
「オニオコゼ君絞めて、ユニーク魔法とティアナ取り返してそんで、ティアナも絞めねえと」
なんて俺たちのリアクションは一切気にも留めず続ける。って、
「な、なんでティアナも絞めるんスか!?」
驚きのあまりついツッコミを入れてしまった。
「あいつ助けてアズールって言いやがったんだぞ……ありえねえだろ、今はアズールいねえんだから俺のこと呼ぶべきだろ」
ぜってぇ絞める。そう真顔で語る。そ、そこまで気にしてたんだ……。
「し、仕方ないんじゃないかなそれは。やっぱ、極限状態でお兄ちゃんであるアズール君を頼っちゃうのは……」
とケイト先輩がティアナを庇うように言うと
「あ?知らねえよそんなの」
どうやらフロイド先輩には届かないらしい。
「……とにかく、早くティアナを……それからサンタさんやハロウィン・タウンとクリスマス・タウンの人たちを助けるための作戦を決行しよう。ジャックさんがスウィングをおびき寄せるため、クリスマスをすると言っていた。俺も、それが1番確実にやつを倒せるチャンスだと思う。だから少しでも早くクリスマスができるよう、ジャックさんたちを手伝うつもりだ」
とシルバー先輩が言うと
「そうだな!俺も手伝う!!」
とカリム先輩も賛成している。どうやら他のみんなも異論はないみたいだ。
「ではクリスマスの準備を手伝いつつ、スウィングを迎え撃つための作戦も練らねばならぬな」
リリア先輩の言葉に、全員返事をして俺たちはジャックさんからクリスマスについていろいろと教えてもらいつつ、準備を手伝うということになった。
