ターコイズに恋焦がれ〜初めてのクリスマス〜
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「サンタさん、どうしたんですか?」
部屋の前まで行き、嫌な汗をかきつつドアを叩きながら声をかけるが、返事がない。このままここに立ってても何もならないし、仕方ない。
「入り、ますよ……?」
生唾をごくりと飲み込みながら、恐る恐る部屋のドアを開き、マジカルペンを握りながら中へ入ってみる。
「サンタさん……?」
呼びながら辺りを見渡してみるが、やはり返事はないし、サンタさんの姿も見えない。
「サンタさーん……?いませんかー……?」
念のためと思いもう1度声をかけてみるが、やっぱり誰の声も返ってこない。嫌な汗が、頬を伝ってくる。マジカルペンを握る手が、自然と強くなる。
「ワンワン!!」
突然ゼロちゃんが吠え出した。思わずびくっとしてマジカルペンを床に落としてしまった。ヤバイ、早く拾わないと!としゃがんだ瞬間
「わっちょっ、何ッ!?」
視界が真っ暗になった。何が何だかわからないままもがいていると、
「やったー!こっちも捕まえたー!!」
という、3人の子供の声が聞こえてきた。って、
「その声、ハロウィン・タウンのクソガ……悪ガキトリオ!!」
姿を見なくてもわかる。こんなことする3人組の子供なんて他にいるわけがない。
「今コイツクソガキって言おうとした!生意気ー!!」
自分もガキのくせにー!なんていう声も聞こえてくる。
「あんた達よりはガキじゃないっての!てか出しなさいよ!!また絞め上げられたいわけ!?」
そう怒鳴ってみるが
「できるもんならやってみな~!」
効果は全くないみたいだ。
「さっ。早くロブスター男と一緒に連れて行くわよ」
「わかってるっての!仕切るなよ!」
なんてやり取りが聞こえた直後
「キャッ!ちょっと、何すんのよ!?」
浮遊感と地震でも起きたのかという錯覚に陥るくらいの揺れに襲われた。猛スピードで運ばれているのか?というか、ロブスター男って……サンタさんのこと?この子達私とサンタさんを捕まえたの?駄目だ、揺れが酷すぎて頭が回らない……!
◇
何がなんだかわからないながらも
「ちょっと!ふざけてんじゃないわよこのクソガキ共!今すぐ出しなさいよ!!」
などなど言ってみるが
「やーなこった!」
そんなことでこの子達を止められるわけなんてない。
「君達!それからティアナも!そんなんじゃクリスマスのプレゼントはあげられないぞ!!」
サンタさんのそんな言葉に対して
「いらないもんねー!」
などと言っている。っていうか
「今んなこと言ってる場合じゃないでしょ!てか私までこの子達と一緒にプレゼント貰えないっておかしいでしょ!!」
思わずツッコミを入れてしまう。そんなこと言ってる場合でもないけど。ちなみに私がプレゼントを貰えないのは口の利き方が悪いからとのこと。うるせえよ。今言葉使いだとかなんだとか気になんてしてられるかっての。
あーもう!本当になんなのよこれ!ズタ袋にでも放り込まれたのか?暴れても抵抗してもなんにもならない。クソッ。せめてマジカルペンがあれば破けるかもしれないのに……!力ずくで破こうとしても動きが激しすぎて踏ん張りが効かない。どこに連れてかれる……のか察しはついてしまってるけど考えたくない……!どうか予想外れて……!なんて天に願いを掛けてみるけれども
「今度はちゃーんと捕まえたよ!」
残念ながらその願いが届くことはなかったのだということを
「よくやった!今度はちゃンと目的の奴らを連れてきたな」
その声を聞いただけで理解してしまった。そして
「イッ……!」
理解したと同時に、スウィングさんに髪を引っ張られてズタ袋の間から顔を出されて他のみんなの姿が目に入ってきた。
「ティアナ!!!!!テメェ、返せ!!!!!!!」
その瞬間、フロイドちゃんの怒鳴り声が響き渡り、攻撃魔法がスウィングさん目掛けて飛んできたが
「『巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)』」
なぜかスウィングさんがフロイドちゃんのユニーク魔法を使い、攻撃を逸らした。な、なんでスウィングさんがフロイドちゃんのユニーク魔法を……?
「クソッ!ふざけんな、逸らすんじゃねえよ!次は当てて……」
「フロイドよすんじゃ!下手に攻撃したらティアナに当たってしまうかもしれぬぞ!!!」
追撃しようとしたフロイドちゃんに切羽詰まった様子でリリア先輩が声を上げると
「チッ……!」
と舌打ちをして攻撃を止めた。
「ハハハ、いい顔するねえ~!!やっぱお嬢ちゃんもサンタと一緒に連れてこさせて正解だったよ」
フロイドちゃんのことを見て愉快そうに笑うスウィングさんの声が不気味に響き渡る。
「フ、フロ、フロイドちゃ…た、たすッ……」
助けて。そう言おうとしたが、言い切る前に無理矢理ズタ袋の中に押し込まれてしまって最後まで言えなかった。
「少し早いクリスマスプレゼントとして、ティアナちゃんは貰うね、フロイド君」
「ふざけんな!!渡さねえよ!!返せ!!!」
怒り狂ったフロイドちゃんの声とは対照的な、愉しそうに笑うスウィングさんの声が背後から聞こえて来て恐怖に全身を支配されそうな感覚に包まれる。
「どうだいウギー・ブギーさん。これでひとまずの目的は果たしただろう?ジャック・スケリントンはまた改めて手に入れればいい。欲張りすぎはよくないぞ?なンてね」
と、スウィングさんの笑い声がまた聞こえてくる。な、なんとかしてここから出ないと!必死にもぞもぞと動こうとしてみるがスウィングさんにしっかりと抱えられてしまっているのか、身動きが取れない。息が、苦しい。
「は、はなし、て……」
震える声で訴えながらもう1度もぞもぞと動こうとしてみるが
「ッ……!」
さっきとは比べ物にならないほどの圧迫感に襲われる。『お前は逃がさない。大人しくしてろ』まるでそう言われてるような錯覚に陥る。
「……しかたない。ひとまずロブスター男とそのガキを連れて行くぞ!」
「はい、ボス!」
なんてやり取りが聞こえたと同時に
「待ちたまえ!『果てまで届く(アイ・シー)』……はっ!……しまった!私のユニーク魔法は今……!」
というルーク先輩の声が聞こえてきた。先輩もやっぱりまだユニーク魔法を使えないってことなんだ。ということは
「じゃあね。またすぐに会おう」
このまま連れて行かれたら、助けてもらう術を完全に失ってしまうんだ……!そんなの、そんなの……!
「いやっ!やだよ!!出して、出してよ!!!助けて、助けてアズール……!アズール!!!」
そんなこと言ったってなんにもならないのに。そもそもアズールはこの場にいないのに。なのにこんな時、真っ先に思い浮かぶのはいつもアズールだ。……こんなとこ見られたら、呆れられちゃう。
「は……?そこはせめて俺のこと呼べよ」
そんなフロイドちゃんの声が聞こえたのは、気のせいだろうか。
部屋の前まで行き、嫌な汗をかきつつドアを叩きながら声をかけるが、返事がない。このままここに立ってても何もならないし、仕方ない。
「入り、ますよ……?」
生唾をごくりと飲み込みながら、恐る恐る部屋のドアを開き、マジカルペンを握りながら中へ入ってみる。
「サンタさん……?」
呼びながら辺りを見渡してみるが、やはり返事はないし、サンタさんの姿も見えない。
「サンタさーん……?いませんかー……?」
念のためと思いもう1度声をかけてみるが、やっぱり誰の声も返ってこない。嫌な汗が、頬を伝ってくる。マジカルペンを握る手が、自然と強くなる。
「ワンワン!!」
突然ゼロちゃんが吠え出した。思わずびくっとしてマジカルペンを床に落としてしまった。ヤバイ、早く拾わないと!としゃがんだ瞬間
「わっちょっ、何ッ!?」
視界が真っ暗になった。何が何だかわからないままもがいていると、
「やったー!こっちも捕まえたー!!」
という、3人の子供の声が聞こえてきた。って、
「その声、ハロウィン・タウンのクソガ……悪ガキトリオ!!」
姿を見なくてもわかる。こんなことする3人組の子供なんて他にいるわけがない。
「今コイツクソガキって言おうとした!生意気ー!!」
自分もガキのくせにー!なんていう声も聞こえてくる。
「あんた達よりはガキじゃないっての!てか出しなさいよ!!また絞め上げられたいわけ!?」
そう怒鳴ってみるが
「できるもんならやってみな~!」
効果は全くないみたいだ。
「さっ。早くロブスター男と一緒に連れて行くわよ」
「わかってるっての!仕切るなよ!」
なんてやり取りが聞こえた直後
「キャッ!ちょっと、何すんのよ!?」
浮遊感と地震でも起きたのかという錯覚に陥るくらいの揺れに襲われた。猛スピードで運ばれているのか?というか、ロブスター男って……サンタさんのこと?この子達私とサンタさんを捕まえたの?駄目だ、揺れが酷すぎて頭が回らない……!
◇
何がなんだかわからないながらも
「ちょっと!ふざけてんじゃないわよこのクソガキ共!今すぐ出しなさいよ!!」
などなど言ってみるが
「やーなこった!」
そんなことでこの子達を止められるわけなんてない。
「君達!それからティアナも!そんなんじゃクリスマスのプレゼントはあげられないぞ!!」
サンタさんのそんな言葉に対して
「いらないもんねー!」
などと言っている。っていうか
「今んなこと言ってる場合じゃないでしょ!てか私までこの子達と一緒にプレゼント貰えないっておかしいでしょ!!」
思わずツッコミを入れてしまう。そんなこと言ってる場合でもないけど。ちなみに私がプレゼントを貰えないのは口の利き方が悪いからとのこと。うるせえよ。今言葉使いだとかなんだとか気になんてしてられるかっての。
あーもう!本当になんなのよこれ!ズタ袋にでも放り込まれたのか?暴れても抵抗してもなんにもならない。クソッ。せめてマジカルペンがあれば破けるかもしれないのに……!力ずくで破こうとしても動きが激しすぎて踏ん張りが効かない。どこに連れてかれる……のか察しはついてしまってるけど考えたくない……!どうか予想外れて……!なんて天に願いを掛けてみるけれども
「今度はちゃーんと捕まえたよ!」
残念ながらその願いが届くことはなかったのだということを
「よくやった!今度はちゃンと目的の奴らを連れてきたな」
その声を聞いただけで理解してしまった。そして
「イッ……!」
理解したと同時に、スウィングさんに髪を引っ張られてズタ袋の間から顔を出されて他のみんなの姿が目に入ってきた。
「ティアナ!!!!!テメェ、返せ!!!!!!!」
その瞬間、フロイドちゃんの怒鳴り声が響き渡り、攻撃魔法がスウィングさん目掛けて飛んできたが
「『巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)』」
なぜかスウィングさんがフロイドちゃんのユニーク魔法を使い、攻撃を逸らした。な、なんでスウィングさんがフロイドちゃんのユニーク魔法を……?
「クソッ!ふざけんな、逸らすんじゃねえよ!次は当てて……」
「フロイドよすんじゃ!下手に攻撃したらティアナに当たってしまうかもしれぬぞ!!!」
追撃しようとしたフロイドちゃんに切羽詰まった様子でリリア先輩が声を上げると
「チッ……!」
と舌打ちをして攻撃を止めた。
「ハハハ、いい顔するねえ~!!やっぱお嬢ちゃんもサンタと一緒に連れてこさせて正解だったよ」
フロイドちゃんのことを見て愉快そうに笑うスウィングさんの声が不気味に響き渡る。
「フ、フロ、フロイドちゃ…た、たすッ……」
助けて。そう言おうとしたが、言い切る前に無理矢理ズタ袋の中に押し込まれてしまって最後まで言えなかった。
「少し早いクリスマスプレゼントとして、ティアナちゃんは貰うね、フロイド君」
「ふざけんな!!渡さねえよ!!返せ!!!」
怒り狂ったフロイドちゃんの声とは対照的な、愉しそうに笑うスウィングさんの声が背後から聞こえて来て恐怖に全身を支配されそうな感覚に包まれる。
「どうだいウギー・ブギーさん。これでひとまずの目的は果たしただろう?ジャック・スケリントンはまた改めて手に入れればいい。欲張りすぎはよくないぞ?なンてね」
と、スウィングさんの笑い声がまた聞こえてくる。な、なんとかしてここから出ないと!必死にもぞもぞと動こうとしてみるがスウィングさんにしっかりと抱えられてしまっているのか、身動きが取れない。息が、苦しい。
「は、はなし、て……」
震える声で訴えながらもう1度もぞもぞと動こうとしてみるが
「ッ……!」
さっきとは比べ物にならないほどの圧迫感に襲われる。『お前は逃がさない。大人しくしてろ』まるでそう言われてるような錯覚に陥る。
「……しかたない。ひとまずロブスター男とそのガキを連れて行くぞ!」
「はい、ボス!」
なんてやり取りが聞こえたと同時に
「待ちたまえ!『果てまで届く(アイ・シー)』……はっ!……しまった!私のユニーク魔法は今……!」
というルーク先輩の声が聞こえてきた。先輩もやっぱりまだユニーク魔法を使えないってことなんだ。ということは
「じゃあね。またすぐに会おう」
このまま連れて行かれたら、助けてもらう術を完全に失ってしまうんだ……!そんなの、そんなの……!
「いやっ!やだよ!!出して、出してよ!!!助けて、助けてアズール……!アズール!!!」
そんなこと言ったってなんにもならないのに。そもそもアズールはこの場にいないのに。なのにこんな時、真っ先に思い浮かぶのはいつもアズールだ。……こんなとこ見られたら、呆れられちゃう。
「は……?そこはせめて俺のこと呼べよ」
そんなフロイドちゃんの声が聞こえたのは、気のせいだろうか。
