ターコイズに恋焦がれ〜初めてのクリスマス〜
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走って走って走って、無我夢中で走り続けてなんとかクリスマス・タウンの扉を潜ることが出来た。
「はあっ……はあっ……よし!ここまでくればもう大丈夫でしょ。……スウィングのヤロー、追い駆けてきてないよね?」
ラギー先輩が息を上げ、周りを見渡しながら言う。スウィングさんは確かに来てないみたいだ。なんとか撒くことに成功したって言うことだろうか。
「はあ~……マッジでどうなることかと思った!」
エースちゃんの声がいつもの調子に戻ってる。
「エース君とオルト君とティアナちゃんを捜してたらカリム君達まで大変なことになってんだもん。驚いたよ」
ああ、やっぱりみんな私達のことを捜しに来てくれてたんだ。後でお礼と謝罪をしなくちゃ。……首、跡になってないかな。
『お嬢ちゃんの肉を剥いで、そこのエースって坊やに食べさせたら、あの坊やも不老不死となって何百年も生きることになるのかな~?気になるな。試してみてもいい?』
スウィングさんの声と、太腿を撫でられた時の虫が這うような感覚がこびりついて離れなくなるんじゃないかという錯覚に襲われる。……もしも先輩達が来てくれてなかったら、私、本当に肉を剥がされてた、のかな……。
「ティアナ、大丈夫か?顔色、悪いぞ」
不意にジャックちゃんに声を掛けられた。
「えっあ、う、うん…大丈夫…」
ちょっと疲れちゃっただけ。そう言うと
「大丈夫じゃないだろ。僕がおぶるから、乗ってくれ」
ジャックちゃんの隣にいたデュースちゃんがそう言いながらしゃがんだ。
「ほ、ほんとに大丈夫だよ!気にしないで…」
と言い返そうとしたら
「おぶってもらえよ。お前、ブーツ危なっかしいし」
「そうだよ。それにスウィングさんに捕まったり首絞められたりしてかなり体力も低下してるだろうし、デュース・スぺードさんにおんぶしてもらった方がいいんじゃないかな」
と、エースちゃんとオルトちゃんにも促され、
「わ、わかった…」
と言い、デュースちゃんの背中に覆いかぶさる。
「重くない?」
「全然。むしろ軽いよ」
お前、細いけどかなり大食いなのに意外だなと笑われて少しムカつく。……でも、すごくあったかい。
『ありがとう』
そう発した言葉は、デュースちゃんの耳に届いたのか確認出来ないまま、意識を手放した。
◇
目を開くと、視界に入って来たのは見覚えのない天井……と、それから
「あっ目ぇ覚ました」
小さい頃から見慣れた、ターコイズブルーに一部黒いメッシュの入った髪の毛と、左右色違いの瞳。
「フロイド、ちゃん……?」
「ん。おはよ~、ティアナ~」
まだ朝じゃねえけど~とケラケラ笑いながら言う。ここは……クリスマス・タウン……?というか、
「私、どうしたんだっけ……」
そう呟くと
「コバンザメちゃん達に助けられた後、サバちゃんにおんぶされてそのまますやすや寝始めちゃったんだって~」
めっちゃぐっすり寝てたよとまた笑われる。
ああ、そうだ。スウィングさんから逃げてクリスマス・タウンについて、デュースちゃんがおんぶしてくれたんだっけ。あのまま寝ちゃったんだ……。それにしても
「ここはどこ?クリスマス・タウンなの?」
「ん-。サンタの工房っつってた。寝れる部屋沢山あるから好きに使えって言ってくれたの」
そうなんだ。ポカポカしてて暖かい部屋。こんなところも、ハロウィン・タウンとは真逆だな。
「……もう大丈夫?」
フロイドちゃんが伺うような顔で問い掛けてくる。大丈夫…?何がだろう…?首を傾げると
「具合」
オニオコゼ君に首絞められたってカニちゃんとクリオネちゃんから聞いたんだけど、と聞かれる。フロイドちゃん…!心配してくれてるんだ。なんだかじんわりと胸の辺りが温まってきた気がする。嬉しい。
「うん、大丈夫!」
心配してくれてありがとう。そうお礼を言うと、ニコッと笑顔を向けられた。そして
「わっちょ、フロイドちゃん!?」
ギューッと突然、抱き締められた。驚きのあまり名前を呼び、離れてと言うが無言のまま抱き締められ続ける。こ、これ、抱き締め返した方がいいのか…な、って、あっ!?
「ちょっ、イタイイタイイタイ!!!痛いし苦しいよフロイドちゃん!!!」
抱き締められたと思った瞬間、骨を砕かれるんじゃないか。そんな錯覚に陥るくらい、力一杯絞め上げられる。離して!と抗議の声を上げると
「うるせえ。黙ってろ」
ドスの効いた低い声で凄まれた。め、めちゃくちゃ怒ってる……!で、でもなんで……
「俺がなんで怒ってんのか、わかってる?」
絞め上げたまま、不機嫌だということを微塵も隠す気はないみたいだ。
「わ、わかりません……」
けど、嘘吐いてわかってるなんて言ったら余計怒らせちゃうってことだけは分かる。なので素直に答えると
「少しは取り繕えよ」
逆効果だったらしい。というかこの状況、何を言っても逆効果な気が……
「俺、言ったよな?カニちゃん達と一緒に行くのは別にいいけど気をつけろ、そのブーツじゃまともに歩けねえだろうからせめて、どっかで歩きやすそうな靴を借りて履き替えろって言ったよな?」
俺だけじゃなく、メンダコちゃんとハナダイ君にも言われてたよな?とドスの効いた声で問い掛けられる。
そういえばエースちゃんとオルトちゃん2人と一緒に汽車見に行くって言った時に言われたような……そう呟いた瞬間
「ようなじゃねえ!言ったんだよ!!なのにそのまま行きやがって!!少しは危機感持てよ!!!」
「ちょっ…!フロ、フロイドちゃ…出る!!内臓出るッ…!」
更にまた力強く絞め上げられて、骨がミシミシと悲鳴を上げている。
「ふ、フロ…」
「どうする気だったんだよ。ラッコちゃんとウミネコ君が間に合わなかったら」
名前を呼ぼうとすると、遮って問い掛けられた。え……
「ラッコちゃんとウミネコ君が着くのがあと少し遅かったら、お前今この場にいなかったかもしれねえんだぞ。わかってんのかよ」
少し、キツイ口調で問い掛けられる。カリム先輩とルーク先輩が間に合わなかったら……ああ、そっか。もしも2人が間に合ってなかったら、もしかしたらあのままスウィングさんに……
「わかって、なかった……」
そう言うと
「だと思った」
かなり大きく溜息を吐かれた。腕も離された。そして私のことをじっと見つめながら
「陸って海に比べたら危険少ないから気が緩んでるわけ?普段だったらそれでもいいかもしんねえけどさ、今の状況考えろよ。オニオコゼ君がヤベエ奴だってのは、お前もよくわかってたはずだろ」
淡々と……だけどもやっぱりキツイ口調で言われる。何も言い返せずにコクリと頷くとまた溜息を吐き、
「痛い目見て、反省した?」
そう問い掛けてきた。
「……うん、ごめんね。心配してくれて、ありがとう」
そう言うと
「どーいたしまして」
いつもの調子で笑顔で言われた。
「後でちゃんと、ラッコちゃんとウミネコ君、それからコバンザメちゃんとサバちゃんとウニちゃんにもお礼言うんだよ?」
助けてくれてありがとって。そう言いながら頭を軽く撫でられる。うん……と返事をすると、フッと優しく笑われ、次はちゃんと警戒しろよと頭をまた撫でられる。
「にしてもよかったね、ティアナ」
ニヤッと意地悪く笑いながら言われる。良かった?何が?そう聞いてみると
「今この場にアズールとジェイドがいなくて。あの2人がいたら、今頃説教されてついでに飯も野菜とキノコとダイエット食品だけにされただろうし、2カ月はタダ働きさせられたんじゃね?」
と、いつもの調子でゲラゲラと笑いながら言われる。
……想像しただけで恐ろしい。思わず顔が引きつってしまった。
「はあっ……はあっ……よし!ここまでくればもう大丈夫でしょ。……スウィングのヤロー、追い駆けてきてないよね?」
ラギー先輩が息を上げ、周りを見渡しながら言う。スウィングさんは確かに来てないみたいだ。なんとか撒くことに成功したって言うことだろうか。
「はあ~……マッジでどうなることかと思った!」
エースちゃんの声がいつもの調子に戻ってる。
「エース君とオルト君とティアナちゃんを捜してたらカリム君達まで大変なことになってんだもん。驚いたよ」
ああ、やっぱりみんな私達のことを捜しに来てくれてたんだ。後でお礼と謝罪をしなくちゃ。……首、跡になってないかな。
『お嬢ちゃんの肉を剥いで、そこのエースって坊やに食べさせたら、あの坊やも不老不死となって何百年も生きることになるのかな~?気になるな。試してみてもいい?』
スウィングさんの声と、太腿を撫でられた時の虫が這うような感覚がこびりついて離れなくなるんじゃないかという錯覚に襲われる。……もしも先輩達が来てくれてなかったら、私、本当に肉を剥がされてた、のかな……。
「ティアナ、大丈夫か?顔色、悪いぞ」
不意にジャックちゃんに声を掛けられた。
「えっあ、う、うん…大丈夫…」
ちょっと疲れちゃっただけ。そう言うと
「大丈夫じゃないだろ。僕がおぶるから、乗ってくれ」
ジャックちゃんの隣にいたデュースちゃんがそう言いながらしゃがんだ。
「ほ、ほんとに大丈夫だよ!気にしないで…」
と言い返そうとしたら
「おぶってもらえよ。お前、ブーツ危なっかしいし」
「そうだよ。それにスウィングさんに捕まったり首絞められたりしてかなり体力も低下してるだろうし、デュース・スぺードさんにおんぶしてもらった方がいいんじゃないかな」
と、エースちゃんとオルトちゃんにも促され、
「わ、わかった…」
と言い、デュースちゃんの背中に覆いかぶさる。
「重くない?」
「全然。むしろ軽いよ」
お前、細いけどかなり大食いなのに意外だなと笑われて少しムカつく。……でも、すごくあったかい。
『ありがとう』
そう発した言葉は、デュースちゃんの耳に届いたのか確認出来ないまま、意識を手放した。
◇
目を開くと、視界に入って来たのは見覚えのない天井……と、それから
「あっ目ぇ覚ました」
小さい頃から見慣れた、ターコイズブルーに一部黒いメッシュの入った髪の毛と、左右色違いの瞳。
「フロイド、ちゃん……?」
「ん。おはよ~、ティアナ~」
まだ朝じゃねえけど~とケラケラ笑いながら言う。ここは……クリスマス・タウン……?というか、
「私、どうしたんだっけ……」
そう呟くと
「コバンザメちゃん達に助けられた後、サバちゃんにおんぶされてそのまますやすや寝始めちゃったんだって~」
めっちゃぐっすり寝てたよとまた笑われる。
ああ、そうだ。スウィングさんから逃げてクリスマス・タウンについて、デュースちゃんがおんぶしてくれたんだっけ。あのまま寝ちゃったんだ……。それにしても
「ここはどこ?クリスマス・タウンなの?」
「ん-。サンタの工房っつってた。寝れる部屋沢山あるから好きに使えって言ってくれたの」
そうなんだ。ポカポカしてて暖かい部屋。こんなところも、ハロウィン・タウンとは真逆だな。
「……もう大丈夫?」
フロイドちゃんが伺うような顔で問い掛けてくる。大丈夫…?何がだろう…?首を傾げると
「具合」
オニオコゼ君に首絞められたってカニちゃんとクリオネちゃんから聞いたんだけど、と聞かれる。フロイドちゃん…!心配してくれてるんだ。なんだかじんわりと胸の辺りが温まってきた気がする。嬉しい。
「うん、大丈夫!」
心配してくれてありがとう。そうお礼を言うと、ニコッと笑顔を向けられた。そして
「わっちょ、フロイドちゃん!?」
ギューッと突然、抱き締められた。驚きのあまり名前を呼び、離れてと言うが無言のまま抱き締められ続ける。こ、これ、抱き締め返した方がいいのか…な、って、あっ!?
「ちょっ、イタイイタイイタイ!!!痛いし苦しいよフロイドちゃん!!!」
抱き締められたと思った瞬間、骨を砕かれるんじゃないか。そんな錯覚に陥るくらい、力一杯絞め上げられる。離して!と抗議の声を上げると
「うるせえ。黙ってろ」
ドスの効いた低い声で凄まれた。め、めちゃくちゃ怒ってる……!で、でもなんで……
「俺がなんで怒ってんのか、わかってる?」
絞め上げたまま、不機嫌だということを微塵も隠す気はないみたいだ。
「わ、わかりません……」
けど、嘘吐いてわかってるなんて言ったら余計怒らせちゃうってことだけは分かる。なので素直に答えると
「少しは取り繕えよ」
逆効果だったらしい。というかこの状況、何を言っても逆効果な気が……
「俺、言ったよな?カニちゃん達と一緒に行くのは別にいいけど気をつけろ、そのブーツじゃまともに歩けねえだろうからせめて、どっかで歩きやすそうな靴を借りて履き替えろって言ったよな?」
俺だけじゃなく、メンダコちゃんとハナダイ君にも言われてたよな?とドスの効いた声で問い掛けられる。
そういえばエースちゃんとオルトちゃん2人と一緒に汽車見に行くって言った時に言われたような……そう呟いた瞬間
「ようなじゃねえ!言ったんだよ!!なのにそのまま行きやがって!!少しは危機感持てよ!!!」
「ちょっ…!フロ、フロイドちゃ…出る!!内臓出るッ…!」
更にまた力強く絞め上げられて、骨がミシミシと悲鳴を上げている。
「ふ、フロ…」
「どうする気だったんだよ。ラッコちゃんとウミネコ君が間に合わなかったら」
名前を呼ぼうとすると、遮って問い掛けられた。え……
「ラッコちゃんとウミネコ君が着くのがあと少し遅かったら、お前今この場にいなかったかもしれねえんだぞ。わかってんのかよ」
少し、キツイ口調で問い掛けられる。カリム先輩とルーク先輩が間に合わなかったら……ああ、そっか。もしも2人が間に合ってなかったら、もしかしたらあのままスウィングさんに……
「わかって、なかった……」
そう言うと
「だと思った」
かなり大きく溜息を吐かれた。腕も離された。そして私のことをじっと見つめながら
「陸って海に比べたら危険少ないから気が緩んでるわけ?普段だったらそれでもいいかもしんねえけどさ、今の状況考えろよ。オニオコゼ君がヤベエ奴だってのは、お前もよくわかってたはずだろ」
淡々と……だけどもやっぱりキツイ口調で言われる。何も言い返せずにコクリと頷くとまた溜息を吐き、
「痛い目見て、反省した?」
そう問い掛けてきた。
「……うん、ごめんね。心配してくれて、ありがとう」
そう言うと
「どーいたしまして」
いつもの調子で笑顔で言われた。
「後でちゃんと、ラッコちゃんとウミネコ君、それからコバンザメちゃんとサバちゃんとウニちゃんにもお礼言うんだよ?」
助けてくれてありがとって。そう言いながら頭を軽く撫でられる。うん……と返事をすると、フッと優しく笑われ、次はちゃんと警戒しろよと頭をまた撫でられる。
「にしてもよかったね、ティアナ」
ニヤッと意地悪く笑いながら言われる。良かった?何が?そう聞いてみると
「今この場にアズールとジェイドがいなくて。あの2人がいたら、今頃説教されてついでに飯も野菜とキノコとダイエット食品だけにされただろうし、2カ月はタダ働きさせられたんじゃね?」
と、いつもの調子でゲラゲラと笑いながら言われる。
……想像しただけで恐ろしい。思わず顔が引きつってしまった。
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