ターコイズに恋焦がれ〜初めてのクリスマス〜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ジャックさんに案内されながら歩いて行くとそこには
「うわあああ……!」
そう思わず声を上げてしまうくらい、目の前にはとても綺麗で幻想的な世界が広がっている。他のみんなも、クリスマス・タウンのことを目をキラキラと輝かせながら辺り一面を見渡している。そんな私達のことを見て、ジャックさんが
「どうだい、素晴らしいだろう?全てが美しく、虚ろな心が満たされる……。これがクリスマスなんだ!」
嬉しそうに、楽しそうに、声高々に宣言する。本当にこの町とクリスマスって日のことが好きで好きで堪らないんだろうなー。それにしてもさっきから気になることが1つ……。
「クリスマス・タウンのみんな、無事かーい!?」
さっきから町の人達がジャックさんのことを避けてるように見えるのは気のせい……?ジャックさんのことを見て、みーんな隠れてるような気が。
「さっきからジャックさんの姿を見た途端、ちっちぇー妖精達が一目散に逃げてくんスけど」
「アハッ、サメ見た小魚みたいに散ってくじゃん。嫌われてんじゃね?」
ラギー先輩とフロイドちゃんが私の思っていたことを代弁してくれた。もう少し、オブラートに包んであげてよと思わなくもないけど。
「みんなただの照れ屋なのではないか?」
それはないんじゃ……
「もちろんそうさ。クリスマス・タウンのみんなとも僕は仲良しだよ」
ジャックさんすごい自信満々だ……。このポジティブさはなんかもう、尊敬するよ……。
「ここにはクリスマスの準備をするエルフ達が集まっているんだ。ただ……本当はもっと沢山の住人が町中で笑っているはずなんだけど……。今はとても閑散としている。一体どうしたんだろう」
ジャックさんが腕を組み首を傾げながら言う。ジャックさんの話を聞く限りだと、この町には沢山の人がいるみたいだけれども、目に入ってくる人はすごく少ない。
「あの怯えっぷりじゃ、ジャックさんが来たから隠れたっていうのもあると思うんスけど」
……ラギー先輩、今小声で中々の暴言吐いたな。
「この町のヤツらは、ハロウィン・タウンのバケモノ達とは全然違うなー。ここにいるのはあんな妖精ばっかなのか?」
町をキョロキョロと見渡しながらグリムちゃんがジャックさんに問い掛ける。
「ああ。でもそれだけじゃない。クリスマス・タウンにも僕みたいなリーダーがいる」
リーダー?ジャックさんみたいな?
「クリスマス・タウンにも『クリスマスの王』って呼ばれるような人がいるんですか?」
「ああ、正しくその通り!」
軽い気持ちで問い掛けてみると、強く頷かれた。な、なんかめんどくさいスイッチを押してしまったような気がする……。
「それじゃあとっておきの話をしよう。これがポイント!彼抜きでは語れない」
ジャックさんが身振り手振りで、大袈裟に語り始め出した。や、やっぱりなんかめんどくさいスイッチを押してしまったみたいだ……。
「彼はとても低く太い声で……。見かけはロブスターみたいに真っ赤で。すっごくでっかい奴なんだ!そして、凍りそうな寒い夜に青い満月で照らされ……ハゲワシのように飛び立ってゆくのだ!」
ジャックさんはとても楽しそうに、1人舞台でも演じるかのようにして続ける。なんだかんだ、見入ってしまっている自分がいる。ちょっと悔しい。
「その名は……」
その名はなんだ…!と息をごくりと飲み込んだ瞬間
「い、今の声は?まさか……」
焦ったような、驚いたような年輩の男の人の声に遮られてしまい、聞けなかった。誰だろうこの声の主は。
「ああ、来ましたね!」
ジャックさんはこの声の主のことを知っているらしい。
「皆さんご紹介しよう。彼こそが、このクリスマス・タウンの象徴であるロブスター男。その名は……サンディ・クローズ!イィヒャッハッハッハー!」
ジャックさんは相変わらず演劇でも演じるような調子で続ける。
「やはり……ジャック・スケリントンか!」
名前を呼ばれたらしい人はジャックさんの姿を確認すると目を見開いている。こ、この感じ……
「クリスマス・タウンに何しに来たんじゃ。今すぐハロウィン・タウンに帰れ!」
やっぱりジャックさん、全く歓迎されてないんじゃ…。出会い頭に帰れって言われるっていったい何したんだこの人。
「やっぱりすげえ目の敵にされてないですか!?」
ジャックちゃんもどうやら私と同じ感想を持ったらしい。てか、大体の人がそう思うよね。
「ロブスター?……ってあのデカくてウメーエビのことだよな?」
さっすがグリムちゃん。食べ物関連の話にすぐ食いつく。
「そうそう!前にスカラビアでやった宴で一緒に食ったよな」
ああ、そういえば私もジャミル先輩が料理したのを食べさせてもらったっけ。
「おう!……でもコイツの手はロブスターみたいにハサミじゃないんだゾ」
というか、どこからどう見てもただの人間のおじいちゃんにしか見えないんだけど。てか、サンディ・クローズって……。すごい名前……。他のみんなも驚いてるみたいだ。ラギー先輩に物騒な名前だと言われている。
「わしゃ『サンタクロース』じゃ!変な名前で呼ばんでくれ」
少し怒ったようにおじいさんが訂正する。あっなんだサンディ・クローズっていうのは間違いか。
「あの、クローズさん……」
「サンタクロースじゃ!」
「あ、そうそう。それです」
ジャ、ジャックさん絶対名前覚える気ない。めちゃくちゃ適当だ。サンタさんは呆れ気味みたいだ。
「ウギー・ブギーとスウィングの相手だけでも大変だというのに、また厄介なのが増えおった……」
厄介なの……やっぱりジャックさんこの町の人達に避けられてるんじゃ……。というか今、ブギーとスウィングさんって言った?
「ウギー・ブギー?スウィング?あの2人がどうかしたのですか」
ルーク先輩が険しい顔でサンタさんに尋ねる。
「む?その険しい顔は……もしや君達もあの2人に会ったのかね。実に困ったもんじゃよ。奴らは突然この町にやってきて……。自分達がクリスマスを乗っ取るんだと宣言して、エルフ達を攫って行きおった!無事に逃げられたのは数人のエルフとわしだけ……」
サンタさんは心底困っている様子。
「ハロウィン・タウンで聞いたのと似たような話じゃん」
「あの2人は『すべての祝日を手に入れる』と言っておったからのう。そのクリスマスとやらも例外ではなかったのじゃろう」
フロイドちゃんとリリア先輩が神妙な面持ちで言う。
「攫われた者達が心配で、夜も眠れんし……町に残された者達だけでは、とてもクリスマスの準備はできん。もうすぐクリスマスだというのにどうしたものかと、頭を抱えていたところじゃ」
サンタさんは深々と溜息を吐いている。そんなに困っているんだ……。
「そのクリスマスってのはいつなんだ?」
「ん!?お前さん達まさか……クリスマスを知らんのか!?」
グリムちゃんがそう聞くと、サンタさんはすごく驚いたような顔をする。
「知らないです」
ユウちゃん以外の全員で声を揃えて答えると、サンタさんはまた更に驚いたような顔をする。
「彼らは、僕達の知らない世界から来たんです」
ジャックさんがそう説明すると
「クリスマスを知らない子供がおったとは……なんたること!」
そ、そんな深刻な顔して言うほど……?
「ごほん!いいかね君達。クリスマスは12月25日のホリデーじゃ。クリスマス・イブ
の24日の日没までに準備をすませなければならん。つまり……あと10日しかない!」
サンタさんが声を上げる。あと10日……?
「12月24日まであと10日!?ツイステッドワンダーランドよりずいぶん時間が進んでるんですけど!?」
エースちゃんの言う通り、ツイステッドワンダーランドの時間とかなり違う。ツイステッドワンダーランドはハロウィンが終わって少しくらいしか経っていなかったはず。
「あの本、本当に不思議だね。どんな魔法が使われて……いや、そもそも魔法なのかどうなのかも分からないや」
オルトちゃんがそんな風に言うの、なんか珍しいような気がする。
「クリスマス・タウンも大変だったんですね……でも心配しないで!」
「ワン!」
「ユウ君達ツイステッドワンダーランドのみんなは以前……素晴らしいハロウィンを、僕と一緒に作ってくれたんです」
な、なんか嫌な予感……
「ここにいるツイステッドワンダーランドのみんなもきっと……素敵なクリスマスになるように手伝ってくれますよ!」
わっやっぱり……!
「はああ!?」
思わず声を上げたら、他のみんなも同じく声を上げた。
「勝手に何言ってやがる。手伝ってやるだなんて俺達は一言も言ってねえぞ!」
「そうそう!タダ働きなんて絶対に嫌ッス!」
「優等生なら困ってる人を手助けしてあげるんだろうけど……さすがに今はそれどころじゃ……!」
ジャックちゃんとラギー先輩はもちろん、今回ばかりはさすがにデュースちゃんも断りの言葉を口にする。
「そうだ!俺様達はツイステッドワンダーランドに帰る方法を探さなきゃなんねーんだからな。クリスマスとかいう、どうでもいいもんを手伝ってやるほど暇じゃねーんだゾ!」
グリムちゃんもデュースちゃん達に続く。というか恐らくみんな同じ意見だろう。
「ん?なんじゃ、もしかしてお前さん達のような人間のいる世界に戻りたいのか?それならわしが送って行ってやろう」
サンタさんが穏やかな調子で言う。
「えっ!そんなことが出来るんスか!?」
ラギー先輩が驚いたように言う。
「ただし、じゃ。それはクリスマスにしか出来ないことなんじゃよ」
あっまた嫌な予感。
「……ってことは?」
「ジャック・スケリントンの言う通り、クリスマスが成功するようにわしを手伝ってくれ」
うわっやっぱり……!
「うわヒッデー。そんなん脅しじゃん!」
「あはっ。サンタさんってえ、結構やることえげつないねえ」
「人聞きの悪いこと言うんじゃない!」
いや、本当のことでしょ。
「サンタクロースが人間の元へ行くのはクリスマスの前の晩。そういうものじゃろう」
そういうもの……?そうなの……?
「んん?なんでだ?」
「なんでって……。ふうむ。お前さん達はクリスマスのことを知らないと言ったな?どれどれ。まずはクリスマスとは何かを説明してやろう」
え……いや、気になりはするけど、今はそれどころじゃないしいいよ。そんなことよりも早くツイステッドワンダーランドに帰らせてほしい。クリスマス・タウンの人達がハロウィン・タウンの人達みたいに攫われたっていうことはスウィングさんがここに来る可能性が十分あるってことでしょ?勘弁してほしい……。
「うわあああ……!」
そう思わず声を上げてしまうくらい、目の前にはとても綺麗で幻想的な世界が広がっている。他のみんなも、クリスマス・タウンのことを目をキラキラと輝かせながら辺り一面を見渡している。そんな私達のことを見て、ジャックさんが
「どうだい、素晴らしいだろう?全てが美しく、虚ろな心が満たされる……。これがクリスマスなんだ!」
嬉しそうに、楽しそうに、声高々に宣言する。本当にこの町とクリスマスって日のことが好きで好きで堪らないんだろうなー。それにしてもさっきから気になることが1つ……。
「クリスマス・タウンのみんな、無事かーい!?」
さっきから町の人達がジャックさんのことを避けてるように見えるのは気のせい……?ジャックさんのことを見て、みーんな隠れてるような気が。
「さっきからジャックさんの姿を見た途端、ちっちぇー妖精達が一目散に逃げてくんスけど」
「アハッ、サメ見た小魚みたいに散ってくじゃん。嫌われてんじゃね?」
ラギー先輩とフロイドちゃんが私の思っていたことを代弁してくれた。もう少し、オブラートに包んであげてよと思わなくもないけど。
「みんなただの照れ屋なのではないか?」
それはないんじゃ……
「もちろんそうさ。クリスマス・タウンのみんなとも僕は仲良しだよ」
ジャックさんすごい自信満々だ……。このポジティブさはなんかもう、尊敬するよ……。
「ここにはクリスマスの準備をするエルフ達が集まっているんだ。ただ……本当はもっと沢山の住人が町中で笑っているはずなんだけど……。今はとても閑散としている。一体どうしたんだろう」
ジャックさんが腕を組み首を傾げながら言う。ジャックさんの話を聞く限りだと、この町には沢山の人がいるみたいだけれども、目に入ってくる人はすごく少ない。
「あの怯えっぷりじゃ、ジャックさんが来たから隠れたっていうのもあると思うんスけど」
……ラギー先輩、今小声で中々の暴言吐いたな。
「この町のヤツらは、ハロウィン・タウンのバケモノ達とは全然違うなー。ここにいるのはあんな妖精ばっかなのか?」
町をキョロキョロと見渡しながらグリムちゃんがジャックさんに問い掛ける。
「ああ。でもそれだけじゃない。クリスマス・タウンにも僕みたいなリーダーがいる」
リーダー?ジャックさんみたいな?
「クリスマス・タウンにも『クリスマスの王』って呼ばれるような人がいるんですか?」
「ああ、正しくその通り!」
軽い気持ちで問い掛けてみると、強く頷かれた。な、なんかめんどくさいスイッチを押してしまったような気がする……。
「それじゃあとっておきの話をしよう。これがポイント!彼抜きでは語れない」
ジャックさんが身振り手振りで、大袈裟に語り始め出した。や、やっぱりなんかめんどくさいスイッチを押してしまったみたいだ……。
「彼はとても低く太い声で……。見かけはロブスターみたいに真っ赤で。すっごくでっかい奴なんだ!そして、凍りそうな寒い夜に青い満月で照らされ……ハゲワシのように飛び立ってゆくのだ!」
ジャックさんはとても楽しそうに、1人舞台でも演じるかのようにして続ける。なんだかんだ、見入ってしまっている自分がいる。ちょっと悔しい。
「その名は……」
その名はなんだ…!と息をごくりと飲み込んだ瞬間
「い、今の声は?まさか……」
焦ったような、驚いたような年輩の男の人の声に遮られてしまい、聞けなかった。誰だろうこの声の主は。
「ああ、来ましたね!」
ジャックさんはこの声の主のことを知っているらしい。
「皆さんご紹介しよう。彼こそが、このクリスマス・タウンの象徴であるロブスター男。その名は……サンディ・クローズ!イィヒャッハッハッハー!」
ジャックさんは相変わらず演劇でも演じるような調子で続ける。
「やはり……ジャック・スケリントンか!」
名前を呼ばれたらしい人はジャックさんの姿を確認すると目を見開いている。こ、この感じ……
「クリスマス・タウンに何しに来たんじゃ。今すぐハロウィン・タウンに帰れ!」
やっぱりジャックさん、全く歓迎されてないんじゃ…。出会い頭に帰れって言われるっていったい何したんだこの人。
「やっぱりすげえ目の敵にされてないですか!?」
ジャックちゃんもどうやら私と同じ感想を持ったらしい。てか、大体の人がそう思うよね。
「ロブスター?……ってあのデカくてウメーエビのことだよな?」
さっすがグリムちゃん。食べ物関連の話にすぐ食いつく。
「そうそう!前にスカラビアでやった宴で一緒に食ったよな」
ああ、そういえば私もジャミル先輩が料理したのを食べさせてもらったっけ。
「おう!……でもコイツの手はロブスターみたいにハサミじゃないんだゾ」
というか、どこからどう見てもただの人間のおじいちゃんにしか見えないんだけど。てか、サンディ・クローズって……。すごい名前……。他のみんなも驚いてるみたいだ。ラギー先輩に物騒な名前だと言われている。
「わしゃ『サンタクロース』じゃ!変な名前で呼ばんでくれ」
少し怒ったようにおじいさんが訂正する。あっなんだサンディ・クローズっていうのは間違いか。
「あの、クローズさん……」
「サンタクロースじゃ!」
「あ、そうそう。それです」
ジャ、ジャックさん絶対名前覚える気ない。めちゃくちゃ適当だ。サンタさんは呆れ気味みたいだ。
「ウギー・ブギーとスウィングの相手だけでも大変だというのに、また厄介なのが増えおった……」
厄介なの……やっぱりジャックさんこの町の人達に避けられてるんじゃ……。というか今、ブギーとスウィングさんって言った?
「ウギー・ブギー?スウィング?あの2人がどうかしたのですか」
ルーク先輩が険しい顔でサンタさんに尋ねる。
「む?その険しい顔は……もしや君達もあの2人に会ったのかね。実に困ったもんじゃよ。奴らは突然この町にやってきて……。自分達がクリスマスを乗っ取るんだと宣言して、エルフ達を攫って行きおった!無事に逃げられたのは数人のエルフとわしだけ……」
サンタさんは心底困っている様子。
「ハロウィン・タウンで聞いたのと似たような話じゃん」
「あの2人は『すべての祝日を手に入れる』と言っておったからのう。そのクリスマスとやらも例外ではなかったのじゃろう」
フロイドちゃんとリリア先輩が神妙な面持ちで言う。
「攫われた者達が心配で、夜も眠れんし……町に残された者達だけでは、とてもクリスマスの準備はできん。もうすぐクリスマスだというのにどうしたものかと、頭を抱えていたところじゃ」
サンタさんは深々と溜息を吐いている。そんなに困っているんだ……。
「そのクリスマスってのはいつなんだ?」
「ん!?お前さん達まさか……クリスマスを知らんのか!?」
グリムちゃんがそう聞くと、サンタさんはすごく驚いたような顔をする。
「知らないです」
ユウちゃん以外の全員で声を揃えて答えると、サンタさんはまた更に驚いたような顔をする。
「彼らは、僕達の知らない世界から来たんです」
ジャックさんがそう説明すると
「クリスマスを知らない子供がおったとは……なんたること!」
そ、そんな深刻な顔して言うほど……?
「ごほん!いいかね君達。クリスマスは12月25日のホリデーじゃ。クリスマス・イブ
の24日の日没までに準備をすませなければならん。つまり……あと10日しかない!」
サンタさんが声を上げる。あと10日……?
「12月24日まであと10日!?ツイステッドワンダーランドよりずいぶん時間が進んでるんですけど!?」
エースちゃんの言う通り、ツイステッドワンダーランドの時間とかなり違う。ツイステッドワンダーランドはハロウィンが終わって少しくらいしか経っていなかったはず。
「あの本、本当に不思議だね。どんな魔法が使われて……いや、そもそも魔法なのかどうなのかも分からないや」
オルトちゃんがそんな風に言うの、なんか珍しいような気がする。
「クリスマス・タウンも大変だったんですね……でも心配しないで!」
「ワン!」
「ユウ君達ツイステッドワンダーランドのみんなは以前……素晴らしいハロウィンを、僕と一緒に作ってくれたんです」
な、なんか嫌な予感……
「ここにいるツイステッドワンダーランドのみんなもきっと……素敵なクリスマスになるように手伝ってくれますよ!」
わっやっぱり……!
「はああ!?」
思わず声を上げたら、他のみんなも同じく声を上げた。
「勝手に何言ってやがる。手伝ってやるだなんて俺達は一言も言ってねえぞ!」
「そうそう!タダ働きなんて絶対に嫌ッス!」
「優等生なら困ってる人を手助けしてあげるんだろうけど……さすがに今はそれどころじゃ……!」
ジャックちゃんとラギー先輩はもちろん、今回ばかりはさすがにデュースちゃんも断りの言葉を口にする。
「そうだ!俺様達はツイステッドワンダーランドに帰る方法を探さなきゃなんねーんだからな。クリスマスとかいう、どうでもいいもんを手伝ってやるほど暇じゃねーんだゾ!」
グリムちゃんもデュースちゃん達に続く。というか恐らくみんな同じ意見だろう。
「ん?なんじゃ、もしかしてお前さん達のような人間のいる世界に戻りたいのか?それならわしが送って行ってやろう」
サンタさんが穏やかな調子で言う。
「えっ!そんなことが出来るんスか!?」
ラギー先輩が驚いたように言う。
「ただし、じゃ。それはクリスマスにしか出来ないことなんじゃよ」
あっまた嫌な予感。
「……ってことは?」
「ジャック・スケリントンの言う通り、クリスマスが成功するようにわしを手伝ってくれ」
うわっやっぱり……!
「うわヒッデー。そんなん脅しじゃん!」
「あはっ。サンタさんってえ、結構やることえげつないねえ」
「人聞きの悪いこと言うんじゃない!」
いや、本当のことでしょ。
「サンタクロースが人間の元へ行くのはクリスマスの前の晩。そういうものじゃろう」
そういうもの……?そうなの……?
「んん?なんでだ?」
「なんでって……。ふうむ。お前さん達はクリスマスのことを知らないと言ったな?どれどれ。まずはクリスマスとは何かを説明してやろう」
え……いや、気になりはするけど、今はそれどころじゃないしいいよ。そんなことよりも早くツイステッドワンダーランドに帰らせてほしい。クリスマス・タウンの人達がハロウィン・タウンの人達みたいに攫われたっていうことはスウィングさんがここに来る可能性が十分あるってことでしょ?勘弁してほしい……。
