ターコイズに恋焦がれ〜イベントストーリー〜
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図書室には本が沢山あるなぁ。当然か。もうすぐでサマーバケーションだし、何冊か借りてゆっくり読みたいなぁ。あっ!この雑誌推しが表紙だ。これ買いたかったのにマドル足りなくて買えなかったんだよなぁ。借りて後でゆっくり読もう!
「おい、ティアナー!サボってねぇでお前もちゃんと探せよぉ」
思わぬ収穫だ、ラッキー!なんて思いながら雑誌を手に取って笑っていると、スパーン!という音と共に頭に軽い衝撃が走ってフロイドちゃんの怒ったような声が聞こえてきた。
「フロイドちゃん酷い、頭叩かないでよー」
と文句を言いながら振り返ると
「あ?サボってるお前が悪い」
不機嫌です。というのを全力で表現しているみたいな顔で睨まれる。サボってないよー、ちゃんと探してるってばーと反論してみると「嘘つけ」とムスッとした表情で吐き捨てられた。ちょっとした息抜きだっての。
「2人共!そんな無駄話している暇があるなら早く本を探すんだ!」
早くしないと、サマーバケーションが始まってしまう!なんて言いながらアズールがイライラしている。そんな焦って探したって見つかるわけあるかっての。ハァ……とため息を吐く。ったく、どこにあるん…
「お主ら、3人で何をしとるんじゃ?」
リリア先輩が上から顔を出して声を掛けてきた。思わず
「うわっ!?」
とアズールと2人で叫び声を上げてしまう。
「メンダコちゃんじゃん、やっほー」
私達とは対照的にフロイドちゃんは全く驚いた様子もなく、リリア先輩に挨拶している。リリア先輩もそれに対して「やっほーじゃ、フロイド」なんて笑顔で返してる。仲良いなこの2人……。
「そしてアズール、ティアナ。図書室では大きな声を出すものではないぞ」
なんてニコニコしながら苦言を呈してくるリリア先輩に向かって
「貴方が急に目の前に飛び出してきたからびっくりしたんですよ!」
「そうですよ!突然天井から生えて来て声かけてくるのやめてくださいって、いつも言ってるじゃないですか!」
とアズールと2人で抗議する。
「全く……今紀行文探しで忙しいんですから邪魔しないでくださいよ……」
溜息交じりにアズールが言うとリリア先輩が「紀行文?」と尋ねてくる。
「そ。もうすぐでサマーバケーションじゃん?ウィンターホリデーより長いし、夏なら珊瑚の海に帰省出来るし……」
「せっかくだから、帰省のついでに行ったことない場所に行きたいねぇって話になったんです」
フロイドちゃんと説明するとリリア先輩は「旅行か!楽しそうじゃのう」とはしゃいだ様子。
「遊びではなく視察です。陸の文化を知る良い機会かと思いまして。今、各国の魅力をまとめたネット記事や旅行記を読んで、行き先を絞りこんでいるところだったんです。しかし、最も期待していた1冊が本屋では売り切れ。一縷の望みを賭けて図書室まで来たのですが見つからなくて……」
『実録!ツイステッドワンダーランド散歩』という本なのですがと、アズールが説明すると「おぉ、あれか。確かに面白い本じゃな」とリリア先輩。読んだことあるんですねと聞いたら元気に「ない!」と言い切られた。なんなんこの人。
「ウケる。超テキトーに答えるじゃん」
ケラケラ楽しそうに笑うフロイドちゃんとため息を吐くアズール。アズールきっと今、また時間を無駄にしてしまったとか考えてるんだろうなぁ。
「売り切れるということは相当面白いんじゃろ。まぁ細かいことはよい。しかし紀行文か……旅行好きのわしとしても気になって来たな。どれ。他の者たちにも聞いてみよう」
と言ってリリア先輩が少し離れた場所にいたユウちゃんとグリムちゃんのところへ行き声を掛けた。どうやら他の人達に聞き、情報収集するつもりらしい。
「おや、リリア先輩。こんにちは」
あっリドル先輩とエースちゃんとジャックちゃんもいる。リドル先輩とエースちゃんは仲も良いから一緒にいるところはよく見かけるけれども、そこにジャックちゃんもいるのなんか珍しいなぁ。なんて思いながら眺めていたら向こうも気づいたらしい。ジャックちゃんとリドル先輩は少し……いや、大分嫌そうな顔をしている。そんな顔すると、この2人のことだ。余計ダル絡みしてくるよー。と内心一言零してみる。
「みんなイワシみたいに集まって何してんの?」
フロイドちゃんがに問い掛けられるとエースちゃんが
「いやー。サマーバケーションの課題に、読書感想文なんて面倒なもん出されて。ユウ達と、どの本で感想文を書くかって話してたんですけど……。偶然寮長に会ったんで、良いカンジの本を選んでもらってるところっす」
と答えた。あっそういえば私も本選ばなくちゃなぁと呟いたら「お前、まだ決めてないのか?課題終わらなかったりなんてしたらわかっているだろうな?」とアズールに睨まれた。ウッザ。目星自体はついてるから大丈夫だってばと言ったら
「まさかその手に持ってる雑誌で感想文を書くつもりかい……?」
リドル先輩が私の手の中にある雑誌を見つめながら顔を引きつらせて尋ねてくる。
「そんなわけないじゃないですか。こんなので書けるわけないでしょ。ちゃんと物語とかで検討してますって」
と返すと「そうか…ならよかった。てっきり『写真に映ってるアイドルがかっこよくて目の保養でした』とか書いて提出するつもりかと思ったよ……」と心底安心したように言われた。なんでそんなに具体的なのリドル先輩。そしてなんで私がそんな内容で読書感想文書いて提出すると思ったの。リドル先輩の中で私は一体全体どんなキャラになってるの。聞きたいことが沢山ありすぎるよ。
「みんなは何の本読むか決めたの?」
問い掛けてみるとまだの様子。沢山あるし見つけるのはまぁ時間掛かるか。
「そもそも俺様、読書感想文なんて書きたくないんだゾ」
ムスッとした様子でグリムちゃんがボヤく。すると
「心配しなくて良い。僕が、それぞれのレベルにふさわしい優良図書を選んであげるからね」
と、リドル先輩は自信満々に宣言する。……私もちょっと相談してみようかな。
「アズールとフロイドとティアナも本を探しているそうじゃ。誰か『実録!ツイステッドワンダーランド散歩』という本を見ておらぬか?」
リリア先輩が尋ねるがみんな見ていないらしい。
「その本、なんのために探してるんすか?先輩達も読書感想文の課題が出てるとか?」
「んーん。サマーバケーション中の旅行先を決めるための資料」
エースちゃんの問いかけにフロイドちゃんが答える。と、エースちゃんは意外!とでも言いたそうな顔をする。
「えっ先輩達旅行すんの?実は俺も家族と一緒に輝石の国に行く予定なんすよ」
なんて答えている。仲良し家族って感じなのかな。
「輝石の国か……。ジャックさん。参考までに、輝石の国のおすすめスポットなどはありますか?」
と、アズールがジャックちゃんに聞く。そういえばジャックちゃんは輝石の国出身なんだっけ。あと、ヴィル先輩も。実は私の推しアイドルもそこが出身だったりする。2人共羨ましすぎる。
「おすすめ?そうだな……輝石の国は広いんで、夏でも涼しい高原があって、避暑地として人気っす。俺も去年兄弟と一緒に行ったんですけど、景色も綺麗だし広々としてて良かったな。今年も行きたいって毎日のように強請られてます。サマーバケーションはあちこち連れ回されそうだ」
面倒臭そうに言ってるけども、嬉しそうな顔をしている。ジャックちゃんて良いお兄ちゃんなんだなぁ。まぁ面倒見良いもんなぁこの子。
「金魚ちゃんはどうすんの?まーた家に籠もって真面目におべんきょー?」
とフロイドちゃんに尋ねるとリドル先輩は
「いいや。僕はサマーキャンプの予定がある」
と、意外すぎる答えを返した。
「キャンプ!?あまりリドルさんのイメージではありませんが……」
アズールも私と同じことを思ったらしい。
「そうかい?お母様の勧めでね。個人的にもすごく楽しみにしてるんだ。薔薇の王国にある湖の畔に泊まって、参加者全員で朝から晩まで勉強会するんだよ」
それ、湖の畔でやる必要あるの……?エアコンガンガン効いた部屋でやった方が集中できるし良いと思うんだけど。
「休み前ってワクワクするよね」
みんなの予定を聞くとユウちゃんが笑顔でグリムちゃんに話し掛けると
「みんなどっかに遊び行く予定があって、羨ましいんだゾ」
と、グリムちゃんはご機嫌斜めな様子。
「俺様はオンボロ寮でゴロゴロするしか予定がない!つまんねー!あーあ。俺様もどこか行きてぇな~」
そう声を上げ始めた。寮でゴロゴロするって、楽そうでいいじゃん。贅沢だなー。私もゆっくりしたい。サマーバケーションなんて私は確実にアズールにコキ使われるに決まってる。
「……ん?棚から1冊だけ本がはみ出てる。さっきまでこんな本あったか?」
不意にグリムちゃんがそう言いだして、フラフラと本棚へ行く。どうしたんだろう。
「どうしたの、アザラシちゃん。もしかしてもう例の本見つけてくれたの?」
「いえ、別の本のようです。ネットで見た表紙と違いますから」
アズールの言う通り、グリムちゃんの手の中にある本はネットに載っていたものと違っている。
グリムちゃんの持っている本はなんだか様子が可笑しい。タイトルは書かれていないし、図書室のラベルも貼られてない。図書室の本じゃないのかな。表紙には鏡が嵌め込まれている。すごく独特だなぁ。あと、すごく綺麗。……なんか、この本
「この本、スゲー気になる!」
フロイドちゃんも私と同じ感想を抱いてるみたいだ。他のみんなもそうみたいだ。
「うむ。これは……魔力なのか?わからぬ……ただ、感じたことのない不思議な気配がしておる……」
本のことをじっと見つめながら、リリア先輩が考え込むようにして言う。
「アハッ、面白れぇ予感がぷんぷんする!何が書かれてるんだろ」
「誰かのスゲー秘密とか、宝物の場所とか……にゃははっ、ワクワクしてきた!よしっ。中を見てみるんだゾ!」
とグリムちゃんが声を上げながら本を開いた。その瞬間
「ふなっ!なんだコレ!?眩しい……!」
突然辺り一面が光り、私達を包み込んだ。
「うわあああああ~~~~~~!!!」
思わず叫び声を上げると、他のみんなも声を上げた。
私達に一体、何が起こっているって言うの!?
「おい、ティアナー!サボってねぇでお前もちゃんと探せよぉ」
思わぬ収穫だ、ラッキー!なんて思いながら雑誌を手に取って笑っていると、スパーン!という音と共に頭に軽い衝撃が走ってフロイドちゃんの怒ったような声が聞こえてきた。
「フロイドちゃん酷い、頭叩かないでよー」
と文句を言いながら振り返ると
「あ?サボってるお前が悪い」
不機嫌です。というのを全力で表現しているみたいな顔で睨まれる。サボってないよー、ちゃんと探してるってばーと反論してみると「嘘つけ」とムスッとした表情で吐き捨てられた。ちょっとした息抜きだっての。
「2人共!そんな無駄話している暇があるなら早く本を探すんだ!」
早くしないと、サマーバケーションが始まってしまう!なんて言いながらアズールがイライラしている。そんな焦って探したって見つかるわけあるかっての。ハァ……とため息を吐く。ったく、どこにあるん…
「お主ら、3人で何をしとるんじゃ?」
リリア先輩が上から顔を出して声を掛けてきた。思わず
「うわっ!?」
とアズールと2人で叫び声を上げてしまう。
「メンダコちゃんじゃん、やっほー」
私達とは対照的にフロイドちゃんは全く驚いた様子もなく、リリア先輩に挨拶している。リリア先輩もそれに対して「やっほーじゃ、フロイド」なんて笑顔で返してる。仲良いなこの2人……。
「そしてアズール、ティアナ。図書室では大きな声を出すものではないぞ」
なんてニコニコしながら苦言を呈してくるリリア先輩に向かって
「貴方が急に目の前に飛び出してきたからびっくりしたんですよ!」
「そうですよ!突然天井から生えて来て声かけてくるのやめてくださいって、いつも言ってるじゃないですか!」
とアズールと2人で抗議する。
「全く……今紀行文探しで忙しいんですから邪魔しないでくださいよ……」
溜息交じりにアズールが言うとリリア先輩が「紀行文?」と尋ねてくる。
「そ。もうすぐでサマーバケーションじゃん?ウィンターホリデーより長いし、夏なら珊瑚の海に帰省出来るし……」
「せっかくだから、帰省のついでに行ったことない場所に行きたいねぇって話になったんです」
フロイドちゃんと説明するとリリア先輩は「旅行か!楽しそうじゃのう」とはしゃいだ様子。
「遊びではなく視察です。陸の文化を知る良い機会かと思いまして。今、各国の魅力をまとめたネット記事や旅行記を読んで、行き先を絞りこんでいるところだったんです。しかし、最も期待していた1冊が本屋では売り切れ。一縷の望みを賭けて図書室まで来たのですが見つからなくて……」
『実録!ツイステッドワンダーランド散歩』という本なのですがと、アズールが説明すると「おぉ、あれか。確かに面白い本じゃな」とリリア先輩。読んだことあるんですねと聞いたら元気に「ない!」と言い切られた。なんなんこの人。
「ウケる。超テキトーに答えるじゃん」
ケラケラ楽しそうに笑うフロイドちゃんとため息を吐くアズール。アズールきっと今、また時間を無駄にしてしまったとか考えてるんだろうなぁ。
「売り切れるということは相当面白いんじゃろ。まぁ細かいことはよい。しかし紀行文か……旅行好きのわしとしても気になって来たな。どれ。他の者たちにも聞いてみよう」
と言ってリリア先輩が少し離れた場所にいたユウちゃんとグリムちゃんのところへ行き声を掛けた。どうやら他の人達に聞き、情報収集するつもりらしい。
「おや、リリア先輩。こんにちは」
あっリドル先輩とエースちゃんとジャックちゃんもいる。リドル先輩とエースちゃんは仲も良いから一緒にいるところはよく見かけるけれども、そこにジャックちゃんもいるのなんか珍しいなぁ。なんて思いながら眺めていたら向こうも気づいたらしい。ジャックちゃんとリドル先輩は少し……いや、大分嫌そうな顔をしている。そんな顔すると、この2人のことだ。余計ダル絡みしてくるよー。と内心一言零してみる。
「みんなイワシみたいに集まって何してんの?」
フロイドちゃんがに問い掛けられるとエースちゃんが
「いやー。サマーバケーションの課題に、読書感想文なんて面倒なもん出されて。ユウ達と、どの本で感想文を書くかって話してたんですけど……。偶然寮長に会ったんで、良いカンジの本を選んでもらってるところっす」
と答えた。あっそういえば私も本選ばなくちゃなぁと呟いたら「お前、まだ決めてないのか?課題終わらなかったりなんてしたらわかっているだろうな?」とアズールに睨まれた。ウッザ。目星自体はついてるから大丈夫だってばと言ったら
「まさかその手に持ってる雑誌で感想文を書くつもりかい……?」
リドル先輩が私の手の中にある雑誌を見つめながら顔を引きつらせて尋ねてくる。
「そんなわけないじゃないですか。こんなので書けるわけないでしょ。ちゃんと物語とかで検討してますって」
と返すと「そうか…ならよかった。てっきり『写真に映ってるアイドルがかっこよくて目の保養でした』とか書いて提出するつもりかと思ったよ……」と心底安心したように言われた。なんでそんなに具体的なのリドル先輩。そしてなんで私がそんな内容で読書感想文書いて提出すると思ったの。リドル先輩の中で私は一体全体どんなキャラになってるの。聞きたいことが沢山ありすぎるよ。
「みんなは何の本読むか決めたの?」
問い掛けてみるとまだの様子。沢山あるし見つけるのはまぁ時間掛かるか。
「そもそも俺様、読書感想文なんて書きたくないんだゾ」
ムスッとした様子でグリムちゃんがボヤく。すると
「心配しなくて良い。僕が、それぞれのレベルにふさわしい優良図書を選んであげるからね」
と、リドル先輩は自信満々に宣言する。……私もちょっと相談してみようかな。
「アズールとフロイドとティアナも本を探しているそうじゃ。誰か『実録!ツイステッドワンダーランド散歩』という本を見ておらぬか?」
リリア先輩が尋ねるがみんな見ていないらしい。
「その本、なんのために探してるんすか?先輩達も読書感想文の課題が出てるとか?」
「んーん。サマーバケーション中の旅行先を決めるための資料」
エースちゃんの問いかけにフロイドちゃんが答える。と、エースちゃんは意外!とでも言いたそうな顔をする。
「えっ先輩達旅行すんの?実は俺も家族と一緒に輝石の国に行く予定なんすよ」
なんて答えている。仲良し家族って感じなのかな。
「輝石の国か……。ジャックさん。参考までに、輝石の国のおすすめスポットなどはありますか?」
と、アズールがジャックちゃんに聞く。そういえばジャックちゃんは輝石の国出身なんだっけ。あと、ヴィル先輩も。実は私の推しアイドルもそこが出身だったりする。2人共羨ましすぎる。
「おすすめ?そうだな……輝石の国は広いんで、夏でも涼しい高原があって、避暑地として人気っす。俺も去年兄弟と一緒に行ったんですけど、景色も綺麗だし広々としてて良かったな。今年も行きたいって毎日のように強請られてます。サマーバケーションはあちこち連れ回されそうだ」
面倒臭そうに言ってるけども、嬉しそうな顔をしている。ジャックちゃんて良いお兄ちゃんなんだなぁ。まぁ面倒見良いもんなぁこの子。
「金魚ちゃんはどうすんの?まーた家に籠もって真面目におべんきょー?」
とフロイドちゃんに尋ねるとリドル先輩は
「いいや。僕はサマーキャンプの予定がある」
と、意外すぎる答えを返した。
「キャンプ!?あまりリドルさんのイメージではありませんが……」
アズールも私と同じことを思ったらしい。
「そうかい?お母様の勧めでね。個人的にもすごく楽しみにしてるんだ。薔薇の王国にある湖の畔に泊まって、参加者全員で朝から晩まで勉強会するんだよ」
それ、湖の畔でやる必要あるの……?エアコンガンガン効いた部屋でやった方が集中できるし良いと思うんだけど。
「休み前ってワクワクするよね」
みんなの予定を聞くとユウちゃんが笑顔でグリムちゃんに話し掛けると
「みんなどっかに遊び行く予定があって、羨ましいんだゾ」
と、グリムちゃんはご機嫌斜めな様子。
「俺様はオンボロ寮でゴロゴロするしか予定がない!つまんねー!あーあ。俺様もどこか行きてぇな~」
そう声を上げ始めた。寮でゴロゴロするって、楽そうでいいじゃん。贅沢だなー。私もゆっくりしたい。サマーバケーションなんて私は確実にアズールにコキ使われるに決まってる。
「……ん?棚から1冊だけ本がはみ出てる。さっきまでこんな本あったか?」
不意にグリムちゃんがそう言いだして、フラフラと本棚へ行く。どうしたんだろう。
「どうしたの、アザラシちゃん。もしかしてもう例の本見つけてくれたの?」
「いえ、別の本のようです。ネットで見た表紙と違いますから」
アズールの言う通り、グリムちゃんの手の中にある本はネットに載っていたものと違っている。
グリムちゃんの持っている本はなんだか様子が可笑しい。タイトルは書かれていないし、図書室のラベルも貼られてない。図書室の本じゃないのかな。表紙には鏡が嵌め込まれている。すごく独特だなぁ。あと、すごく綺麗。……なんか、この本
「この本、スゲー気になる!」
フロイドちゃんも私と同じ感想を抱いてるみたいだ。他のみんなもそうみたいだ。
「うむ。これは……魔力なのか?わからぬ……ただ、感じたことのない不思議な気配がしておる……」
本のことをじっと見つめながら、リリア先輩が考え込むようにして言う。
「アハッ、面白れぇ予感がぷんぷんする!何が書かれてるんだろ」
「誰かのスゲー秘密とか、宝物の場所とか……にゃははっ、ワクワクしてきた!よしっ。中を見てみるんだゾ!」
とグリムちゃんが声を上げながら本を開いた。その瞬間
「ふなっ!なんだコレ!?眩しい……!」
突然辺り一面が光り、私達を包み込んだ。
「うわあああああ~~~~~~!!!」
思わず叫び声を上げると、他のみんなも声を上げた。
私達に一体、何が起こっているって言うの!?
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