ターコイズに恋焦がれ
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可笑しいとは思ったんだ。アズールがモストロ・ラウンジの手伝いをしなくていい、アンジェラ達とゆっくりすればいいと言うなんて。思ってはいたけども……
「ちょっとアズール!!!どういうことよほんっとふざけんなこのクソ兄貴!!!!!」
いくらなんでも勝手にマネージャー業引き受けるのはあんまりじゃん!!そう怒鳴りながらアズールが所属しているボードゲーム部へ行き勢いよくドアを開けると
「ヒイィィィィィッッッ!!じょ、女子!!!し、ししし、しかもギャル!!!ガッツリメイクにピアスバッチバチの100パーオタクの敵なタイプだ助けてえぇぇ!!!!」
いきなり悲鳴を上げられた。
「え…は…?な、なに……?」
「ヒッ…!さ、さーせん……」
ど、どうか許して……と、消え入りそうな声で言われる。な、なんで私突然叫び声上げられた上に謝られてるんだ……?何、この状況……。
「もう、兄さん!急に悲鳴上げられたりなんてしたら相手が困っちゃうでしょ。ほら、その人きょとんとしてるじゃん」
絶叫した人に向かって、変わった見た目の男の子が窘めるような調子で言う。……火のように燃える青い髪をした、猫背で長身の男の人と、同じく青い炎のような髪の小さな男の子……この2人は確かアズールが話してた……
「兄さんが失礼な態度取ってごめんね、ティアナ・アーシェングロットさん」
小さい男の子が私にそう謝罪してきた。
「あっうん、大丈夫。びっくりしたけど」
この子も私のこと知ってるんだ。
「あっごめんね、自己紹介もしないで。僕の名前はね…」
「貴方はオルト・シュラウドちゃんでしょ。で、その隣にいるのがお兄さんのイデア・シュラウド先輩」
「な、なぜ拙者の名前を!?」
はっ…ま、まさかカツアゲしやすそうだから目をつけてた……ってこと!?とかなんとか言っている。なんかあらぬ疑いをかけられてる。んなワケあるかっての。この人の目に私はどんな風に映ってるんだ。
「カツアゲなんてしませんよ……。アズールからよく聞いてるんです。ボドゲ部の先輩だって」
「えっ…あっな、なんだアズール氏か……」
息止まるかと思った……と声を震わせている。
「イデア先輩ってなんか、アズールが言ってた通りの人ですね」
「えっア、アズール氏拙者のことどんな風に言ってるの!?」
「別に大したことは言ってませんよ」
時々何言ってるのかわからない変な人、と言ってたことは黙っておこう。と、それ絶対に大したこと言われてるやつじゃんヤダーーー!!!と声を上げているイデア先輩のことを見ながら思う。
「ところでティアナ・アーシェングロットさんはどうしてここに来たの?」
オルトちゃんに尋ねられてここへ来た目的を思い出す。
「アズールどこにいるか知らない?今日の放課後は部活だって聞いてたんだけど」
「アズール・アーシェングロットさん?まだ来てないよ。今日は日直だから少し遅れるって言ってたからもう少ししたら来るんじゃないかな」
来るまで待つ?と聞かれたのに対して
「そうさせてもらっていい?」
と答えると
「えっ…!こ、ここで待つの!?」
イデア先輩が顔を引きつらせ、声を震わせながら言う。そ、そんな反応するほど嫌なの……?
「もう、兄さん!そんな顔されたら気分悪くするでしょ!」
オルトちゃん、イデア先輩の保護者みたい。こんなに小さいのにしっかり者なんだな。というかオルトちゃんて生徒なのかな?高校生……にはとてもじゃないけど見えない。もっと小さい子に見える。年齢はいくつくらいなんだろう。というかそもそもこの子人間なのかな?気になることは沢山あるけど、初対面で聞いてはいけない気が。てか、どう考えても地雷だし聞けない。
「ごめんね、ティアナ・アーシェングロットさん。兄さん、悪い人ではないんだ」
どうか嫌わないでもらえたら嬉しいなと言ってくるオルトちゃんに大丈夫だよと言ったら
「良かったー」
と笑う。この子可愛いな。やっぱり私よりもだいぶ年下に見える。小学生くらいかな。イデア先輩とオルトちゃん、髪とか似てるところはあるけども性格は真逆そうだな。なんてことを、悲鳴を上げながら震えているイデア先輩のことを見ながら考える。……てか、なんでこんな悲鳴上げられてるの私。
「そういえばティアナ・アーシェングロットさんはアズール・アーシェングロットさんに一体なんの用だったの?」
首を傾げながらオルトちゃんが問い掛けてくる。
「それがさ!酷いんだよあのクソ兄貴!!」
という私の絶叫に対し
「ヒッ!お、大声出さんといて……!」
というイデア先輩の声と一緒に
「誰がクソ兄貴ですか」
という、聞きなれた声が聞こえてきた。振り返ると予想通り
「というか、人前でそんな喚くなんて行儀悪いだろう。それに他の方にも迷惑じゃないか」
呆れたように溜息を吐いているアズールがいた。
「誰のせいでこんな喚き散らしてると思ってんのよ」
頬を膨らませながら文句を言うとまた溜息を吐かれた。めっちゃ腹立つ。
「一体なにがあったって言うんですか」
部室にまで押しかけてくるなんて迷惑だ、と言う。だから誰が原因だと思ってんだよ。
「今日ヴィル先輩に呼び出されて、それでVDCのユニットのマネージャーになれって言われたんだけど!」
「おや、そうですか。ヴィルさんやほかのメンバーの皆様に迷惑をかけないように気を付けるんですよ」
とチクチク言ってくるアズールにいら立ちが増してくる。
「迷惑かけないようにじゃなくて!どうして私がマネージャーしなきゃいけないのよ!ヴィル先輩がアズールに私をマネージャーにするように提案されたって言われたんだけど」
「ええ、僕から提案しましたよ。お前にもいい経験になるだろう」
いい経験…?はあ!?
「私の意志は!?」
なんにも聞いてないんですけど!そう言ったら
「そりゃ言ってませんからね」
なんてしれっと言い返してきやがった。
「これはヴィルさんに恩を売るチャンスなんだ。しっかりやってくるんですよ」
「自分でやれよ」
「僕は色々と忙しいんだ。だから無理です」
無理ですじゃねえよ。
「私だって忙しいよ。アンジェラとクロノとダリア呼んだから学校内案内するって約束しちゃったし」
といって抗議すると
「ええ。だからアンジェラさん達には2日目にお越しくださいとお伝えしましたよ。VDCは1日目ですから問題ないでしょう」
3人共納得してくれましたよ、と言われて文化祭に誘うために通話した時のことを思い返してみる。そ、そういえばあの時3人共
『2日目に行くね』
って言ってたけど、なんかめちゃくちゃ笑いこらえてた気がする。……あ、あいつら……!あいつら知ってたんだ。アズールが私の知らないところでヴィル先輩と勝手にマネージャーにするって約束したってことを……!知ってて黙ってやがったなあいつら……!
「あ、あの……兄妹喧嘩するのは勝手だけども、こ、ここではやめて……よそでやってくだされ……」
イデア先輩が消え入りそうな声で私達にクレームを言って来た。
「ああ、すみません、お見苦しいところをお見せしてしまって。というわけなのでこのお話はおしまいです。早く帰ってください」
だいたいお前、今日はモストロ・ラウンジのシフトに入ってるだろう、こんなところで油売ってないでさっさと帰ってキリキリ働いてください。また減給されたいのか?と、脅しのような一言(いや脅しのようなっていうかこれ、完全なる脅しか)ボードゲーム部の部室から追い出された。
あの口ぶりからして、私の意見や意志は一切聞く気ないらしい。ヴィル先輩もきっと、断ってもダメだと言って聞き入れてくれないだろう。……あーもう最悪!ほんっと腹が立つ!!
「ちょっとアズール!!!どういうことよほんっとふざけんなこのクソ兄貴!!!!!」
いくらなんでも勝手にマネージャー業引き受けるのはあんまりじゃん!!そう怒鳴りながらアズールが所属しているボードゲーム部へ行き勢いよくドアを開けると
「ヒイィィィィィッッッ!!じょ、女子!!!し、ししし、しかもギャル!!!ガッツリメイクにピアスバッチバチの100パーオタクの敵なタイプだ助けてえぇぇ!!!!」
いきなり悲鳴を上げられた。
「え…は…?な、なに……?」
「ヒッ…!さ、さーせん……」
ど、どうか許して……と、消え入りそうな声で言われる。な、なんで私突然叫び声上げられた上に謝られてるんだ……?何、この状況……。
「もう、兄さん!急に悲鳴上げられたりなんてしたら相手が困っちゃうでしょ。ほら、その人きょとんとしてるじゃん」
絶叫した人に向かって、変わった見た目の男の子が窘めるような調子で言う。……火のように燃える青い髪をした、猫背で長身の男の人と、同じく青い炎のような髪の小さな男の子……この2人は確かアズールが話してた……
「兄さんが失礼な態度取ってごめんね、ティアナ・アーシェングロットさん」
小さい男の子が私にそう謝罪してきた。
「あっうん、大丈夫。びっくりしたけど」
この子も私のこと知ってるんだ。
「あっごめんね、自己紹介もしないで。僕の名前はね…」
「貴方はオルト・シュラウドちゃんでしょ。で、その隣にいるのがお兄さんのイデア・シュラウド先輩」
「な、なぜ拙者の名前を!?」
はっ…ま、まさかカツアゲしやすそうだから目をつけてた……ってこと!?とかなんとか言っている。なんかあらぬ疑いをかけられてる。んなワケあるかっての。この人の目に私はどんな風に映ってるんだ。
「カツアゲなんてしませんよ……。アズールからよく聞いてるんです。ボドゲ部の先輩だって」
「えっ…あっな、なんだアズール氏か……」
息止まるかと思った……と声を震わせている。
「イデア先輩ってなんか、アズールが言ってた通りの人ですね」
「えっア、アズール氏拙者のことどんな風に言ってるの!?」
「別に大したことは言ってませんよ」
時々何言ってるのかわからない変な人、と言ってたことは黙っておこう。と、それ絶対に大したこと言われてるやつじゃんヤダーーー!!!と声を上げているイデア先輩のことを見ながら思う。
「ところでティアナ・アーシェングロットさんはどうしてここに来たの?」
オルトちゃんに尋ねられてここへ来た目的を思い出す。
「アズールどこにいるか知らない?今日の放課後は部活だって聞いてたんだけど」
「アズール・アーシェングロットさん?まだ来てないよ。今日は日直だから少し遅れるって言ってたからもう少ししたら来るんじゃないかな」
来るまで待つ?と聞かれたのに対して
「そうさせてもらっていい?」
と答えると
「えっ…!こ、ここで待つの!?」
イデア先輩が顔を引きつらせ、声を震わせながら言う。そ、そんな反応するほど嫌なの……?
「もう、兄さん!そんな顔されたら気分悪くするでしょ!」
オルトちゃん、イデア先輩の保護者みたい。こんなに小さいのにしっかり者なんだな。というかオルトちゃんて生徒なのかな?高校生……にはとてもじゃないけど見えない。もっと小さい子に見える。年齢はいくつくらいなんだろう。というかそもそもこの子人間なのかな?気になることは沢山あるけど、初対面で聞いてはいけない気が。てか、どう考えても地雷だし聞けない。
「ごめんね、ティアナ・アーシェングロットさん。兄さん、悪い人ではないんだ」
どうか嫌わないでもらえたら嬉しいなと言ってくるオルトちゃんに大丈夫だよと言ったら
「良かったー」
と笑う。この子可愛いな。やっぱり私よりもだいぶ年下に見える。小学生くらいかな。イデア先輩とオルトちゃん、髪とか似てるところはあるけども性格は真逆そうだな。なんてことを、悲鳴を上げながら震えているイデア先輩のことを見ながら考える。……てか、なんでこんな悲鳴上げられてるの私。
「そういえばティアナ・アーシェングロットさんはアズール・アーシェングロットさんに一体なんの用だったの?」
首を傾げながらオルトちゃんが問い掛けてくる。
「それがさ!酷いんだよあのクソ兄貴!!」
という私の絶叫に対し
「ヒッ!お、大声出さんといて……!」
というイデア先輩の声と一緒に
「誰がクソ兄貴ですか」
という、聞きなれた声が聞こえてきた。振り返ると予想通り
「というか、人前でそんな喚くなんて行儀悪いだろう。それに他の方にも迷惑じゃないか」
呆れたように溜息を吐いているアズールがいた。
「誰のせいでこんな喚き散らしてると思ってんのよ」
頬を膨らませながら文句を言うとまた溜息を吐かれた。めっちゃ腹立つ。
「一体なにがあったって言うんですか」
部室にまで押しかけてくるなんて迷惑だ、と言う。だから誰が原因だと思ってんだよ。
「今日ヴィル先輩に呼び出されて、それでVDCのユニットのマネージャーになれって言われたんだけど!」
「おや、そうですか。ヴィルさんやほかのメンバーの皆様に迷惑をかけないように気を付けるんですよ」
とチクチク言ってくるアズールにいら立ちが増してくる。
「迷惑かけないようにじゃなくて!どうして私がマネージャーしなきゃいけないのよ!ヴィル先輩がアズールに私をマネージャーにするように提案されたって言われたんだけど」
「ええ、僕から提案しましたよ。お前にもいい経験になるだろう」
いい経験…?はあ!?
「私の意志は!?」
なんにも聞いてないんですけど!そう言ったら
「そりゃ言ってませんからね」
なんてしれっと言い返してきやがった。
「これはヴィルさんに恩を売るチャンスなんだ。しっかりやってくるんですよ」
「自分でやれよ」
「僕は色々と忙しいんだ。だから無理です」
無理ですじゃねえよ。
「私だって忙しいよ。アンジェラとクロノとダリア呼んだから学校内案内するって約束しちゃったし」
といって抗議すると
「ええ。だからアンジェラさん達には2日目にお越しくださいとお伝えしましたよ。VDCは1日目ですから問題ないでしょう」
3人共納得してくれましたよ、と言われて文化祭に誘うために通話した時のことを思い返してみる。そ、そういえばあの時3人共
『2日目に行くね』
って言ってたけど、なんかめちゃくちゃ笑いこらえてた気がする。……あ、あいつら……!あいつら知ってたんだ。アズールが私の知らないところでヴィル先輩と勝手にマネージャーにするって約束したってことを……!知ってて黙ってやがったなあいつら……!
「あ、あの……兄妹喧嘩するのは勝手だけども、こ、ここではやめて……よそでやってくだされ……」
イデア先輩が消え入りそうな声で私達にクレームを言って来た。
「ああ、すみません、お見苦しいところをお見せしてしまって。というわけなのでこのお話はおしまいです。早く帰ってください」
だいたいお前、今日はモストロ・ラウンジのシフトに入ってるだろう、こんなところで油売ってないでさっさと帰ってキリキリ働いてください。また減給されたいのか?と、脅しのような一言(いや脅しのようなっていうかこれ、完全なる脅しか)ボードゲーム部の部室から追い出された。
あの口ぶりからして、私の意見や意志は一切聞く気ないらしい。ヴィル先輩もきっと、断ってもダメだと言って聞き入れてくれないだろう。……あーもう最悪!ほんっと腹が立つ!!
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